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明日世界が終わる日の今日  作者: イルミネ
最終章
25/26

明日の世界の

前回同様、人によっては後味の悪い話です。

ご理解願います。

母によって空いた病室を埋める様に、続けざまに一ノ瀬湊が倒れた。

同じく重体で、しかし熱に弱い分進みが早かった。


今度は湊音が献身的に尽くしたが、どうも長くもたないらしい。


▽▼▽▼▽


「ねえ、湊音。」

「どうしたの?」

「俺ね、多分明日が最後だ。」

「…そう。」

「湊音。九十九湊音さん。」

「なに?改まって。」

「好き、です。」

「…知ってる」

「大丈夫だから、さ、泣かないで?」

ぐずっ。ぐずっ。涙は止められない。

「あんたが居なかったら、、百にならないの…よ」

「そうだね。 でも百から一を引いた白にはなんでも描けるよ。」

「…へりくつよ」

「そうかもね。」


「ねえ湊音。好きだよ。」

「うん。」


▽▼▽▼▽

ちょうど日付が変わる頃、一ノ瀬湊は引き取った。

あとを追うように、彼のスパイクやボールが太陽光で風化劣化し光に包まれながら朽ちた。


彼が痕跡はほぼ無くなってしまった。


その影響か、廉くんは明らかに調子が狂ってしまった。それまでの優等生の面影は亡くなっていた。

湊音はもう走り出せなくなってしまっていた。


私も……。


もうすぐ母や彼のあとを追うことになりそうだ。

確信がある。もう『次』はない。


廉と湊音に伝え残したことを。


明日。


と、感傷に浸っていると

ありえないほどの光に包まれた。


おそらく、世界中の人々が一様に瞬時に理解した。


明日世界が終わるのだ、と。


これでは、もう本当に後がない。


様々な思いを胸に、各々の最後に向かっていった。

次回、最終話です。

この後味の悪さをどう引っ張っていくか、どういった締め方をするのか。

未熟で拙い点ばかりですが、ラスト1話お付き合い下さい。

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