だってこの世界は
午前終了の、そして昼休みの開始を知らせるチャイムが校内に鳴り響く。
世界が終わるかもしれない。
そんなニュースはどこ吹く風とでも言いたげな、いつもと変わらない至って退屈な授業だった。
眠気を抑えきれず、大きなあくびが出た。しかも、タイミングの悪いことにお腹が鳴ったのと同時だった。
「うわ。ぶす。」
横から声がした。例のあの茶髪女だ。
「否定はしないけど表出ろ、みなと。」
と、そこまで言って振り向いたとき目の前には、見知った男女の顔があった。もちろん、片方は湊音なのだが。。
「どっちのみなと?(笑)」
「…あんたら、どっちか改名してくれ。」
ややこしいことに、そこの二人はどっちも<みなと>なのだ。しかも、男-一之瀬湊は、私の幼馴染みで湊音の彼氏だ。
湊音の方は、同じ名前に運命を感じているらしいが、呼ぶ方からするとウザったさしかない。
「それはそうと紬、昼食べよ。廉君も呼んでさ。」
「そうね。 廉ー!」
その名前の主を探すように教室を見渡す。
「…んなデッカイ声出さんでも。すぐ近くに居ますよ。」
「あ、ごめん。もちっと遠いかと思ってた。」
廉こと彼-宮代廉は何を隠そうこの私の彼氏だ。
彼氏としては、少々難ありだ。
生徒会長で、学年1~2の頭脳を持ち、彼女が自慢できるほどにはルックスも良い。そんな漫画の住人のような存在は、当然モテる。モテるだけならまだしも、私にも飛び火がよく来る。羨ましさ故の女子の妬みほど恐ろしいものはない。
そんなことを考えてるうちに、ダブルみなとが机をセットし終わっていた。
ありがとうと一応の礼を述べ、誰から途もなく昼食を食べ始める。
このメンツで居るのは、正直楽しい。
この時間がずっと続いてくれてもいいのに。
そんな憂いにも似た感情に支配されていた。
すると、何かを察したらしい廉が言った。
「もし、明日世界が終わるとしたら、何する?」
始めましてな方もそれ以外の方も。
とりあえず始めまして。イルミネです。
さて、今回はメインキャラの登場回でした。
簡潔に関係をまとめますと
紬←❤→廉
↑
親友
↓
湊音←❤→湊 って感じです。
主キャラも揃いましたし、一層頑張りますよ~笑
応援よろしくお願いします。
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