愛情と独占欲。
「んー、携帯も通じないわ。圏外。」
「どーしよーかね~。」
廉と湊音が、あーでもないこーでもないと話しているのとは、わずかに離れた別の場所で、残り二人・紬と湊が作戦を練っていた。先程の星の話題は、珍しく五分ともたなかったのだ。そこで、切り替えて連絡手段をまさぐっているのだった。
作戦はこうだ。ここ-駅前から近い紬や湊の家に互いに彼氏彼女を招く。停電のため電車は大幅に遅延しており、駅に居たところで動きようがない。ならば、落ち着くまで近場に避難しておくのは無難かつ当然の処置だろう。
それでも決めあぐねているのは、家に行ったところで連絡手段は使用不可能、異性を家に呼ぶ、さっき話が続かなかったなど大小様々な理由が在るからだ。
「紬の家とか行けない?あ、変なことはしないし、さ。ここに居てもどうしようもないし。」
廉のこの一言が決め手となった。が向かうのは紬の家ではない。
「もう暗いし、この時間帯に女子の家に、この人数でいくのはちょっとマズイだろ。俺の家でどう?」
「さんせー」「いいね」「そうしようか」
満場一致で湊の家に行くことに決まった。
(さりげなく女子に気を遣うって、結構ポイント高くね?あ!やべ、家に連絡できねーじゃん!)
凡ミスだが、ここで退いたら男としての器が廃る。
▼▽▼▽▼
「いやぁ、OK 貰えて良かったね、湊~。」
「湊音…、お前微塵も心配してなかったろ。」
「バレた⁉でも、ほら、湊のママン優しいしさぁ。」
彼女に、お母さん優しいねと言わせて嫌な気はしない。実際、停電でみんなも困ってるだろうしね~と、ほぼ二つ返事の了承をくれた。心配したのか、紬も家の許可をもらってきてくれたが、しばらくは大丈夫だろ。
「それで廉?いきなり大胆にお家デートを考案したのは?」
「あー、ほら、プレゼント。あのままじゃ渡せなかっただろうし。」
「な~るほど。じゃ俺も。ムードとか全然無いけどな。」
「紬!受け取ってくれる?」「湊音、あげる。」
「「ありがとう!嬉しい!私たちからもあるよ!」」
紬と湊音のセリフは完全にシンクロしていた。
…打ち合わせでもしてたのだろうか。
「ありがと、開けてみて良い?」
「うん、もちろん。私も開けるね。」
小異はあれど、二組ともプレゼントを交換し、開けるにまでの流れはスムーズだった。
廉は、紬から黒いマフラー
紬は、廉から白いマフラー
マフラーには、「あなたが大好きだ」という意味もある。
湊は、湊音から蹄鉄のネックレスとミサンガ
意味は「幸運のお守り」と「エール」
そして湊音は、湊から指環と腕時計
意味は「あなたを独り占めしたい」と「同じ時を刻みたい」
どーも、イルミネです!
更新遅れてて申し訳ない。
プレゼントの意味知ってました?
まあ、諸説あるうちのひとつです




