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明日世界が終わる日の今日  作者: イルミネ
第二章
13/26

遠くない日の。

 昼食にはまだ少しばかり早い時間帯。食堂はさほど混んではいなかった。ポツポツ居る人たちは、部活動が前半なのだろう。もしくは九十九つくもさん同様帰宅がめんどくさいのか。

 九十九さんがラーメン定食を頼み、自分は弁当を持って席につく。

 以降は、他愛のない会話が続き、不思議とほとんど途切れることはなかった。


 「そういえば、九十九さんとつむぎ・湊は幼馴染みなんだよね?」

 「そうね。」

 「でも、九十九さんだけ電車通学だよね?」

 「あー、あたし高校入学の直前に引っ越したの。って言っても、そんな遠くないけどね。」


 「九十九さんって、よく食べるよね。」

 「…品がない?」

 「そんなことは。むしろ、細いのにどこからそんな食欲が出てるのか。」

 「でも単純な量で言ったら、廉くんとか湊も大概よ?」

 「そりゃ、運動部の男子だからね。」


 「ねえ、廉くん。今の話、掘り下げるけどさ。」

 「うん?」

 「男子が言う、いっぱい食べる女子が好きっていうのは、ただし痩せた子に限るとセットなん?」

 「…唐突に男子の闇に切り込んでいくね。否定は出来ないけど。」

 「じゃあ、ダイエットしなきゃ。湊にフラれちゃう。」

 「…そんなバクバク食べながら言っても説得力ないよ?それに日頃鬱陶しがってても、何だかんだ言って湊、九十九のこと大好きだからねー。本人には内緒ね?」


 余計なことを言ってしまったのだろうか。九十九さんの顔が赤くなって、会話が止まる。しかし、箸を動かす手は止まらない。

 「照れてる?」

 「うるさい」

 完璧に照れている。が、本人が否定したところを追及するのは野暮だろう。


 「廉くん。お詫びにデートの予定取りつけてきてよ、湊と紬と。」

 「んー、いわゆるダブルデートってやつ?」

 「…それでいいから。」

 「素直じゃないね~。湊と二人でもいいんだよ?」

 「な!ば、か!そんなんじゃ…ない…し!」

 「はい、ツンデレいただきましたー!」

 「…誰徳よ、それ。」


 少々強引ながらデートという一つのイベントが発生した。四人で話した結果、やはり時期的にクリスマスデート、駅前の巨大なツリーとその周辺で。


 テストが終わったばかり。クリスマスはまだ2週間ちょい先。だが、そんなのはあっという間だ。


 思い浮かぶ未来はそう遠くない。

どーも、イルミネです!


最近好きな漫画を買ったのですが、そこで面白い台詞が出てきたので、使わせてもらいました(笑)

どこか分かった人は同志だ。

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