表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/4

2日目 鍛治ってどうすんの?

「また明日ー」


「ばいばーい」


手を振って退店する。この世界で朝にログインしたからまだ昼だ。

現実では4時間しか経過していないだろう。こちらでは8時間が経過している。


ステータスやメニューを見ながら歩く。次は何をしようかと考えながらも。

そこで、レベルが0の鍛治スキルを見て、鍛冶場に行こうと思った。...鍛冶場が何処かも知らずに。







カランカラーン。冒険者ギルドの扉を開ける音である。ここに来た理由は冒険者に腕のいい鍛冶職人を教えてもらう為だ。強い冒険者は強い武器を使っている。強い武器を作れるということは腕のいい鍛治職人と言う事だ。


入ってすぐ受付の人がいる。男性の受付と女性の受付だ。

その上には吹き抜けになっており、酒場となっている。壁際に階段がある。ここではガタイのいいマッチョな男性冒険者が樽に入った酒を飲んでいる。ここで情報を集めるべきだろう。サキはチンチクリンだから相手にされない可能性があるが。

右側には掲示板。依頼等が貼られており、ランクごとに板が違う。緊急依頼などはより巨大な掲示板に貼られる。今は何も貼られていない。

下から順に5級、4級、3級、2級、1級とあり、それぞれの級に準級と特級がある。準5級や特5級と言った感じだ。ちなみに階級を示すマークもある。缶バッチやワッペン、タトゥー(後から消すことができる)等で自分の階級をわかるようにしている。義務だ。


壁際にある階段を上って酒場に行く。

肩に金属鎧をつけた半裸の筋骨隆々なオッサンが酒樽をイッキ飲みしている。身長はおそらく2mと少し。そしてそれを超える大きさの大剣を背負っている。

階級は特二級。二級を表す二本の線ととその上に特級を表す星が一つの模様。それが鍛え抜かれたシックスパックに刻まれていた準級は三角形で表す。


「ちょっと今良いかな?」


「おう、なんだ坊主。奢ってくれるのか?」


「いや、良い鍛治職人を紹介して欲しくって」


「なら、シジカってやつを当たれば良いんじゃないか?ここを出て真っ直ぐ行って右の『鍛冶屋の超☆デエジョウブ』って店に居る」


「店の名前胡散臭いな...」


「俺もそう思う。...で、渡すもんあんじゃねぇか?」


情報料である。ちなみに、今サキはほとんど無一文だ。あるにはあるが雀の涙ほどだ。


「ポーションじゃダメ?」


「低級のはいらねぇぞ」


そう言われて渡したのはさっき作った緑のドロドロ。上位回復薬の原液(?)だ。実は原液で渡すより魔力水で希釈した方が効能が上がる。


「うわ不味そ」


「失礼だな!?」


「冗談だ。頑張れよルーキー鍛治職人」


「まだ弟子入りすらしてないけどね」


ハッハッハと笑い、ギルドを出た。







店に看板が貼ってある。


『鍛冶屋の超☆デエジョウブ』


店の看板を見て、少し引いてる。運営は何故こんな名前の店を作ったのだろう。

目の前でウエスタンな両開きの扉を開けて店に入っていった男に続いて店に入る。


受付はゴリマッチョな大男だ。


「へいらっしゃい!たこ焼き専門店、吉〇家だよー!」


「は?」


「鍛冶屋の方だな」


「おっと、鍛冶屋の方に用があったか。だがすまんな。ウチは鎧しか作ってねぇんだ」


とか言っておきながらクソデカ両手剣を何本も売っている。鎧は売っていない。


「は??」


困惑しているところにさっきの男が喋る。


「じゃあ、クロスボウを一つ」


「はいよ!ショートソードいっぽーん!」


「はァ???」


そしてロングソードを受け取って金を支払って客は出ていく。


「はァァアア????????」


困惑を極めたサキは店を出て看板を見て鍛冶屋である事を確認してもう一度店に入る。


「よう、嬢ちゃん。どんな武器をお求めだい?」


「はァァァァアアアア?????????」


「ガッハッハッハッハッハ。さっきのアレは常連の客が来る時にやるこの店の伝統なんだ。許してくれよ」


「矛盾に塗れた伝統だな!?あと俺は男だ!」


「何!?お前男だったのか!お前の姿も矛盾塗れじゃねぇか!」


「うるせぇよ!」


「HA☆HA☆HA☆HA!

そんで、なにかウチに用かい?」


「ああ、鍛冶を学びたいから弟子入りをしに...」


「わかった!コースはどれが良い!?」


そう言いながら文字が書かれた5つの羊皮紙を見せる。


初心者コース

鍛冶のイロハを教えるぜ!鍛冶スキルはあるけどレベルが0のやつ向けだ!これでお前も立派な鍛冶師!


中級者コース

ちょっと難しい鍛冶の仕方を教えるぜ!鍛冶レベル200以上のやつ向けだ!金儲けがしやすくなるぜ!


上級者コース

クソムズイ鍛冶の仕方を教えるぜ!鍛冶レベル400以上のやつ向けだ!ミスリル加工もお手の物!


超越者コース

もう...ここまで来たらお前はすげぇよ。よっぽど鍛冶が好きなんだな。レベル1000以上のやつ向けだ!伝説の剣、作ろうぜ!!


全部盛りコース

俺の一番弟子にならないか?


「こん中から選んでくれ。実は俺、弟子持った事無くてな。全部盛りコースやらねぇか?」


(弟子取ったことないのになんでコースをこんなに作った...)


心の中でツッコミを入れ、全部盛りコースを選択する。


「お前ならそれを選んでくれると思っていたぜ!伝説の剣、作ろうぜ!!」


カウンター奥の扉を開き、鍛冶用の部屋に入っていく。




部屋の中には炉が四つ、金床が二つ、ヤットコや金槌が幾つか。あとは機械式のハンマーとふいごがある。動いてはいないが、繋がってるシャフトや歯車は動いている。動力は謎だ。


「あっち側の炉は合金を作る用で、こっちは鍛冶用だ」


指をさしてそう言う。


「じゃ、まずは確認だ。お前の鍛冶レベルはいくつだ?」


「0」


「マジか…」


シジカ、逆から読んだらカジシ。




なんでこうもアホみたいに鍛冶レベルが高いのかっていう理由。

レベルが1上がるとポイントが10入るから。鍛冶スキルに全振りするとレベル5で50レベルも上昇する。一瞬で上級者になってしまう。


もう一度自分のやつの見直ししてたら矛盾点を発見しました。

第一話の細くの魔力とか聖力とかの属性が云々の話は誤りです。正しいのは前話の方です。大変申し訳ございませんでした。

今後もこのようなミスがあると思いますので、感想等で報告お願いします。


星5評価、ブックマークお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ