第1話 転入生
2xxx年 5月
ここは桃山中学校。
んで
略して「ピン高」
なんでって?
分かんねえの?
…モモ=ピンク
高等学校=高校
ピンク高校=ピン高。
・・・・まだわかんない?
なら諦めな。あんた相当頭かたいよ
あ、おれ
百宮桃也
ちなみに
この高校にクラス替えはない
なぜか。
人数が少ないから1クラスしかないの。
学年でね。
んで、そのすくねぇ生徒の数のピン高に
転校生が3人もくるってんで
大騒ぎ。俺んときもそうだったわ。
「はあ〜い、静かにぃ〜してくださ〜い」
この妙にスローな話し方してるやつは
石田稔先生。
一応俺らの担任にして、学年主任。
聞いてていらいらすんだよな・・・こいつの話し方。
でも、ほかの生徒には人気。
「おもしろい」らしい。
…理解不能
「今日からぁ〜ここでみんなとぉ〜勉強する〜転入生をぉ〜
紹介しますぅ〜。3人〜入ってきてぇ〜」
―さっさとしゃべれよっ!!
って思ってんのはおれだけ?
みんなが扉に注目する。
入ってきたのは…3人とも男。
ルックスは…
1人は黒い髪の坊ちゃん刈り。
か弱い捨て犬のイメージ…
でも結構イケ面?
2人目は茶髪。
おしゃれな感じ。
チャラ男のイメージぴったり。
3人目は…
メッシュ入れてる…
不良…?
「じゃあぁ〜自己紹介してくださぁ〜い」
茶髪のやつが一歩、前に出る。
「はじめまして。大阪から来たねん。
猿渡申之介ていいま。あ、サルワタリとちゃいますで?
サワタリでっせ?
よろしゅう頼んます。」
…半分くらい意味不明。
みんなそんな顔してると
苦笑いでもう一度、猿渡が話し出した。
「わからないみたいなので訳します。大阪から来ました。
猿渡申之助です。サルワタリではなく、サワタリです。
よろしくお願いします。」
…すげぇ。
日本語訳してもらったの初めて…。
「じゃあ〜次の人ぉ〜」
つづいて
か弱い子犬が、恐る恐るって感じに前にでる。
「京都から来ました。
戌諧犬侍と申します。
よろしくお願いします。」
終わり!?…めちゃくちゃ普通。
「つぅ〜ぎの人ぉ〜」
おいおい石田先生、『だりぃ〜』って顔していうんじゃねえよ!
「Hi!My name is Kinako.
I lived in US.
Nice to meet you.」
・・・・理解不能。(一部を除く)
―スッと横から猿渡が出てきて言った
「すんません。訳しますわ。
こいつ、キナコっていいますねん。
アメリカに住んでてん。
よろしくお願いしますってゆうとう。」
やっぱすげえわこいつ…。
てか、個性的なやつら多いな…。
「んじゃあ〜百宮のぉ〜隣にど〜ぞ〜」
その瞬間、
サッと視線を合わせた3人…
「よろしゅう頼んますぅ」
隣に座った大阪弁の…猿渡が小声で囁いてきた。
「あ、ども。」
―その瞬間スゲーいやな予感がしたんだよなぁ…
俺、カンいいから…。




