2章
あざす
主張の強い胸に括れのある足、人形のようなサファイア色の目、中世ヨーロッパのお姫様のようで容姿端麗とは彼女のためにあると言わんばかりだ。そんな感じで見とれていると、彼女が
「すみません、いいですか」
とオドオドと言ってきたので、反射的に
「すんません。なんでしょうか」
と返した。
彼女は、ブロンドのロングヘアーをさっと上げ
「自己紹介が遅れました。私の名前はアリシア・エルガードと申します。この国の第一王女です。」
「第一王女⁉」
頭より先に体が動いてしまった。いや、口動かしてる時点で頭使ってるけどボソッ
「はい!」
と明朗快活に天使のような笑顔で返してくれた。
「今までの敬語を使わなかった言葉遣いをどうかお許し下さい。」
この、人生という荒波の中で培ってきたジャパニーズが古来から持つ奥義、土下座をした。彼女は、なにをしているのか分からなかったのか、数秒の思考を張り巡らせ
「いえ、悪いのはこちらですし、それにそのままの言葉遣いでよろしいですよ。」
と言っていれた。
ちょい待ち。
悪いのはこちらですしってどういうことだ?と考えていると
「それでは、本題なのですが貴方はこの世界に元の世界から転移しました。もっとも呼び出してしまったのは私の方なのですが...」
「何故、私は呼ばれたんですか?」
「まず、この世界には魔王と呼ばれる者いるですがその方が魔王軍というものを率いて我が国に幾度となく侵略、破壊を繰り返してきました」
少し早く聞きすぎたかな、と思案しながら聞いていると、と耳障りのいいノックの音と共にメイドのような服をしたナイスバディなお姉ちゃんが入ってきて
「姫様、マリアージュ フレールとキャレケーキでございます。」
見るからに高そうな容器に聞いたこともない洋菓子に紅茶が出てきた。
「有り難うロージュ」
一応、自分の分も出してもらったので会釈だけしておいた。
「それでは、話の続きなのですが魔王自体は勇者という貴方が就くことになるであろう役職があるのですが、誰をたてるかで議論になりました。その時、白羽の矢が立ったのが完成したばかりの転移魔法というものです。それを使い転移した男女二人が魔力量が高いことから初代勇者となりました。結果的に女性の方は殉職されてしまいましたが、魔王を討伐に成功しました」
「なら尚更何故、私は呼ばれたんですか」
「魔王には後継者がいたんです。あまり行動はないのですが万が一をとって討伐しようとしています」
「一番気になっていたのですが、魔法と魔力ってなんでしょうか?」
このままでは聞きたいことも聞けそうにないので、思いきって話してみた。
「この世界特有のものなのですが、詠唱と呼ばれる魔法の名前を読むことで使えます。ですが、魔力という生まれ持った才能と危険な努力で限界値が決まるもの使用するのですが、限界値を越えてしまうと体が耐えられず、爆散します。とは言っても余程、の魔法でないと越えないので心配しないでください!」
と最後に力強く答えてくれたが、やはり心に不安は残った。
「では、自分の魔力量はどのくらいなのでしょうか?」
「メジャー スクリプト」
これが詠唱という奴なのだろうか結構、恥ずかしいなぁ
「これは凄いですね。こんな高い数値みたことありません。通常、魔王軍と対等に渡り合うには、200必要なところなんと」
と言いかけた刹那、とてつもなく大きなそれこそ映画でしか聞かないような爆音がした...
話してるときの文章量が多いので改善したいんズゲーと