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理系じゃないという方へ

 何故。何故コロナ対策の文章の中で文系だ理系だを論じようとしているのか。私は錯乱しているのか。錯乱しているということにしておきましょう。


 ウチの会社でもコロナ談義がたまに執り行われており、先日も役職持ちの方々が雑談よろしく話し合っていました。一兵卒な私としては、口を挟むのは如何なものかと空気を読んでみて、何も言わなかったのですが、その中で「理系じゃないから」というものがありました。


 理系じゃないから分からない。ウイルスとか細菌とか言われてもねぇ。


 平時においては私も特に気に止めないでしょう。個々人はそれぞれに意見があり、考えがある。脳味噌の数だけ世界はあると常々思っております。指摘するのも面倒です。


 しかし、今や常在戦場。ウイルスは人を選びません。一人が油断すると一気に瓦解する危険があります。この状況においては理系も文系もへったくれもありません。

 ということで文系と理系の違いですが、この区別は人間の思考パターンを指すものではありません。この区別はあくまで学問に対してのものです。


 これは以前、テレビで塾講師の林修先生が仰っていたことですが、この区別は学校を作る際の費用の違いからきたそうです。物理学、化学、生物学などのいわゆる理化学系の学科では、実験器具など初期費用が高い。それに対してそれ以外の学科では教科書があればよいなどのものもある。なので費用が高いものを「理系」、それ以外を「文系」と。

 にもかかわらず、何故かそれが人の勉学上の区別になってしまっています。このような区別は海外ではあまり見られません。日本独自のものなわけです。


 私も学生のころ悩みました。自分は文系なのか、それとも理系なのか。私の得意科目は国語と理科、ついで歴史に数学でした。理科も化学は苦手で、英語も地理も苦手でした。


 では果たして私は文系理系どちらなのか。はい、そうですね、どちらでもありません。


 算数の文章問題を解くのには国語力が要ります。また、推理小説を読むのには数的処理能力が必要です。

 文系とか理系とか、分けられるものではないのです。だから理系じゃないから分からない、というのはないわけです。


 先にも書きましたが、今家にいることが普段より多くなっていると思います。人によっては仕事が休業となっている方もいるかもしれない。その分時間もあるわけです。この際ですから勉強してみるのもよいと思います。それがウイルスからご自身とその周りの方を守ることにも繋がります。

 生まれつき読み書きが出来る人はいません。誰もが最初は初心者です。なので食わず嫌いせずに、理系じゃないからと言わずに、ご自身で判断できる知識を、武器を持つことを推奨します。

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