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短歌  作者: quiet
4/6

人間に恋の季節がやってきて牛乳だらけこの自販機は



これは夏 私が手にすることのできなかったひとつの神経細胞



いい加減大人になって諦めろそしてゆっくり死ぬのを始めろ



最後まで解こうとしてた銀の花そんなことすら間違いだった



諦めて生きてることを詩にして泣いたあたりでやっと気づいた



淋しさを歌え歌った?情けないやつだな抱き締めてやるからな



もう何もしなくていいって太鼓判 大人になるって僕にはそんな



大切なものはなんにもないけれど(好きな言葉を入れて救って)



「夜空って冷たいんだね」星あかりまで届かずに指は溶けてく



僕たちはひっきりなしに乾いては月の指から逃れ続けて



楽しくて全部いっきにしたくなる 風船割れて夏の満月



正しくてごめんも言えない 泣いているきみは光の結果のようで



暗やみで泣くんだもんなやんなるよ嫌になっても傍にいるのが



ときどきは思い出してと言いそびれときどきだけしか思い出されず



こんばんは私は冷たい季節です 曇り空から夏の満月



夏満月 時計の針が落ちてゆく一人っきりでも明日は明日



夏は冬 昨日みた夢きみに似て氷の粒を持て余してた



笑われてしまえ墓石に雪が降るたびに清らかみたいに見えて



濃い影のあたりで光り続けてる輝き失くすまでずっと ずっと



人間に恋の季節がやってきて牛乳だらけこの自販機は



教養があればすべてがわかる犬 正しい気持ちで生きるということ



これで月明かりくらいになるでしょう 朝に握った手をいま開く



半分の月でも塔のはるか空 こんなところにいてはいけない



それを食べ続けたかった夕闇の闇は闇でも黄色い嵐



知っていて始まる夢の垂柳 人生なんて罪ばっかりだ



夏 それは最低の季節 スーパーで目眩に襲われ夢の迷い路



月あかり暑すぎるからもうやめろ嘘でも海の話をしよう



まちがって生きてしまって月の海 鏡なんかはいらないけれど



ここからは知らない歌詞のリフレイン 朝陽の数に限りのないこと



ひとつひとつの言葉の意味がわかってく こんばんはって月の歌だろ



また月の言葉で話しているみたい 好きって6回言わなくたって



ケトルには月のメモリがついていてときどき床は水浸しになる



それも罪亡ぼしですかと問われれば何も覚えてなくて苦しい



水だからいくら呑んでも大丈夫ってほんとに水を飲みながら言う



月嵐どんな言葉か考えて結局一人で生きてしまう



生きるのがめんどくさくて蝶の雨 お墓ばっかりきれいなひとだ



「間違いをひとつ探して」渡された鏡笑っちまうよ終わりに



豆乳は豆腐になるから便利です冷蔵庫すら明けずに日々は



充電がどんどん減っていくみたい雷なんか鳴らないけれど



思いきりよだれたらして眠る夜ぜんぶ私のものにしたかった



言葉って気持ち悪いね薄緑色の壁では涙に見える



夜の海ですらしあわせ祈ってる「不幸になろう」をしずめて笑う



がんばって黙って死んでゆきたいね 月の砕けたかけらを飲んで



もういちど信じることからはじめたい終わりに至るまでのながさを



『つきあかり』から考えはじめる歌のこと 迷いつづけるという生まれかた



答えならちゃんと持ってる 友達にすらも認めてもらえないけど



「空の色、青じゃなければなにがいい?」きみが塗るならなんでもいいけど



真っ白な床に牛乳溢してた 白なら汚れないと信じた



シャボン玉まみれになったワンちゃんがワンワン鳴いてて俺でもできる



仕事用鞄に家の鍵を入れたまま夏ってもう終わったの



今みてる天井の奥にある宇宙(きみも惨めになったりするの?)



とうめいな空がよかったひかりすらない日にほしの汚さをみる



まっすぐな道じゃなければもっといい複雑な傷光らせながら



生きるのがド下手 それでも12時に外に出たなら真夏の真昼



なぜ生きるとかを考えながらゆく横断歩道スーパー蜃気楼



反作用 くたばりやがれと口にするだけでこんなに生気が宿る



動物の死体があって幸せだ私は私のために生きてる



不幸にはなりたくないって嘘をいうそれが最初で最後の妥協



月に虫すいこまれてくようにしていつまでもそこに在る六等星



眠ることにすら興味を失って死ぬべきときが来れば死ぬだけ



赤は○青は×緑って(あなたが私を嫌いな理由?)



ぼくたちはどうせ死ぬけど幸せだ 昼の月って淡すぎるよな



ちゃんとしたバイバイをする永遠がないと知ってて友達だった



抜けていく魂みたいな春色が揺らいだ糸を空へ繋げて



さよならを知っても生きていくことだ 何もなければもっと苦しい



幸せになれるに決まってるんだからまずは前世の話をしよう



大切なものはなくせた息を吸う吐くいつまでも雪が降ってる



光には光の生きるすべがある きいろいちいさな珊瑚になりたい



何もかも目に映るならすべて星 あなたのための季節になった



今まででいちばん明るい図書館の記憶あの日は雪が降ってた



ちゃんとした人になりたいとか言えばゆるされるって思ってたけど



ちゃんとした言葉があればだいじょうぶ 正しい嫌われ方ができてる



ここは闇 明日はひかり 過去はただ逆光だったと言ってほしくて



考えることは難しすぎるから今日もあなたを思う それだけ



ひかりだね はだしになるね もうすこしここであそんでいてもいいかな



くずれたらくずれたままでいとおしい いちばん弱いわたしも好きだ



いつの日か一緒にいたって思い出す夜もあるかも(安上がりな夢)



波は夢 いちばんきらいな花言葉 明日の朝はきっとよくなる



口のなかみへみへ みはえ? 口内炎 謝罪するならいまだけだけど



カップめんを時間通りに作れない どうせ死ぬのにまだもがいてる



手紙なんかいらなかったね。透明な鳥って蝶の仲間にみえる



夜の翅薄く裂いてるあのころはお墓なんかも建てずにいたのに



まだ誰も知らない言葉がいいよなあ ただ音として君につたえる



じゃあもっと愛だと思うことを言え四枚羽の蝶の標本



祈ること。監視カメラに映りこむ子どもが手を振る相手の水気



ぼんやりと眠りつづける日々はどう? 息するだけの人生は嫌?



桜舞うこともなくなる不老不死 嫌な人って死ねばいいのに



ダメになっちゃったのにいつまでも水を遣る鋏を手に取る勇気もなくて



ねえ、誰にも内緒にしてね笑うとき悲しいことは忘れてるなんて



また出てる(血が)。痛くない? そう。可哀想だねいつまでも泣けなくて



狂ったりしなくて済むよ薬のもう? それからわたしと人生しよう?



死のうって思う弱くてごめんなさい 死ぬ間際まで言葉を借りる



ちゃんとした生き方をする 途中から買ったマンガは破って捨てる



どのくらい生きるつもりで生きてるの? 僕はね、あした あしたのことを



手を繋ぐたびに人だと思うのです 好きだよぼくじゃない人類さん



永久にご飯の時間だ生きている間はずっと何かを殺す



ひとつずつ落ちてくるんだ雪になる前に零れたいとしさたちが



永遠に冬の雨ならよかったね(いまだ知らないあなたを想う)



ヒモになりたくて検索窓に打つ「朝から晩まで愛する仕事」



天国に行けば天使も食べられる コーヒー、バナナ、天使の小指



理科室で夕陽の液を溢してた 現世は嫌い天国が好き



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