表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
チートゴースト  作者: 未知風
5章「花よ咲け」
PR
31/47

3話「再集結は気まぐれに」

宿屋”滑り屋亭”を出ようとした私たち。しかし出口から黒井兜を着て黒いフードを纏う三人の集団が入ってきた。しかし私たちは止まることなく出口に向かう。ユメさんや女将さんを含め彼女たちは土下座をして地面に頭を伏せていた。


「おい、お前ら三人。俺らを誰だと思ってやがる。この町は俺ら魔王軍の支配だぞ?」

「……ねぇよ」

「あん?声が小さくて聞こえなかったからもういち……」


黒い三人のうちの一人の腹に”国境”を刺す。その長い剣に伝わって黒い血が流れる。


「だから言ったのに。あぶねぇよって」

「貴様ら何者だ?」

「ただの冒険休みの客だ」

「こいつら、ダークホースですぜ、親分。あの魔王の元嫁を殺害した」と左の黒い服は言う。

「あの……どいてもらえます?」


黒い服の輩の後ろ側から声がかかる。その声に聞き覚えがあった。


「てめぇは王女の所の子どもか?いや、現アポロニア女王と正義の騎士団長テントウ虫」と”国境”を刺したままの黒い服の男。

「テンマだ!!」

「これは都合がいい。王女の首を跳ねれば人間どもは魔王様には逆らえない。この町のようにな?」

「よそ見してるから痛い目あったな」


黒い服は私の”黒煙”でそいつを突く。そしてそれと同時に剣を彼の体から引っ張って抜いた。血を流してその場に伏せる。


「あら、こんなとこにいたんですの?指名手配さん」とアポロニア。

「探しましたよ、兄貴。王都の町、全て修復してくれたのに宴も何もせずに行ってしまうのはひどいってみんな言ってましたよ?」


なるほど、それで指名手配か。


「有川さんに運ばれた時どうでしたか?」

「どうって……」


私はまた膨れっ面を見ることになると急に思ってしまった。


ん?誰の膨れっ面?

思い出せない。


「特になんも感じませんでしたよ?」

「……バカ」と有川さんがふくらはぎを軽く蹴ってきた。

「お前ら、お話終わったか?そろそろ援軍が来るぜ?聞こえるだろ、このサイレントが」


やっと話し出した右側にいる黒い服の言う通りに『ビゴン……ビゴン……』慌ただしく鳴り響いている。私は持っていた槍と剣を握り直して彼らにそれをぶつける。彼らは血しぶきをかすかに上げてその場に倒れこんだ。


「おい、お前ら、何をしてるのか分かってるのか?」とたまたま近くにいた男がそう言う。

「えぇ、そうよ。町を全滅させる気?ってか女王様!?近くで見るとかわたん」と向かい側のレストランの看板娘がこちらを見て言う。

「彼らには私が頼んだんです。もうやめません?あんな奴らにビクビクする生活なんて。だって彼らは……」


ユメさんがそう言う。その直後、何かまぶしい光が彼女の頭を狙って降り注いできた。


「させないよ」


私は”国境”を使用して、彼女を守る。「だって彼らは英雄のダークホースなのですから」と声が聞こえながら。彼女は無事に私に助けられたのだ。


「そうよ?助けられた私が言うのですから。彼らですよ」とアポロニアは周りに説明した。

「それならお前たち好きにやれ。全力で援助する。全滅でもいいから全力で」と先ほどの通行人の男性が言う。


私たち五人は彼らの声援とともにそこから離れた。そしてこの町にいる魔王軍と戦闘に向けて一歩ずつ足を歩めるのだった。

本日より金曜日まで朝の7時更新予定。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ