メフィスト戦 2
更新が遅れ、申し訳ありませんでした。
...結論から言おう。
無理。
「だぁー! 何であたんねーんだよ! うおっ! あぶねぇ!」
「それはこちらのセリフですよ、しぶといですね」
俺は、何とか攻撃をかいくぐって殴りに行くが、まるで未来でも見ているかのように全く当たらない。
「クソ! マジで当たらん!」
仕方がない、アレを使うか...。
そう思い、俺は『バーストモード』を発動させる。
『バーストモード』は、戦闘講座を受けている時に使ったことがあるが、弱体化が凄まじく、何日か苦しい思いをしたので、出来れば使いたくなかった。
しかし、その代わりに凄まじい力を出せるので、今の状況を打破出来る。
...やも知れん。
更に、『汚染』で両手の拳に神経毒を分泌させ、メフィストに殴りかかった。
「これでもくらえ!」
疾風迅雷、その言葉が相応しいほどの速さで俺はメフィストへと殴りかかる。
だが、
「甘いですね」
「ハァァァ!?」
軽々と避けられ、俺は素っ頓狂な声を出す。
「えぇ!? 何で!?」
「攻撃の軌道が甘いんですよ、誰でも避けられます」
クソ! 何か手はないか...!
俺はジリジリと、拳を構えながら後退する。
完全に逃げ腰だな、そう自分を自嘲していると、足にゴツッっとなにかが当たる。
下をチラッと確認すると、最初に弾き飛ばされた俺の剣が落ちていた。
すぐさま拾い上げ、構える。
「おや、まだ諦めませんか」
「当たり前だ! 負けたままでいられるかっての!」
そうは言うものの、メフィストを倒せる自分が想像出来ない。
『抜刀技(無情)』も効かない、そもそも攻撃が当たらないとなると打つ手はない。
...やっぱり諦めて降参しようかな。
読んで頂き、ありがとうございました。