常連さん
三村書店の開店時間は朝の10時。
開店するとお客さんが続々と入ってくる。大体が顔見知り。
「松永さん、いつものちょうだい。」
「佐藤さん、いらっしゃいませ。いつものですね。少々お待ち下さい。」
カウンターにやって来たのは佐藤さん。毎週まとめて週刊誌を買われて行くお客さんなのだ。
「お待たせしました。こちらでお間違えないでしょうか?」
「そう。ありがとう。」
「合計で2160円になります。」
「ちょうどあるから。これで。」
「はい、2160円ちょうどお預かりいたします。レシートのお返しですね。ありがとうございました。またのご来店お待ちしております。」
「おう、また来るよ。この本屋が俺は好きだからね。」
「ありがとうございます。そう言っていただけて嬉しいです。」
佐藤さんはお店を出て行った。本当にそう言っていただけて嬉しい。
お客さんを大事にしなきゃね。
「定期購読を頼んでいる佐々木です。」
「はーい。少しお待ち下さい。」
「優希はい。佐々木さん、いつもありがとうございます。」
「いいえ。こちらこそ毎回本を取ってくれてありがとう。」
「これからもよろしくお願いします。計3点で1560円です。」
「1600円からでお願いします。」
「1600円お預かりいたしましたので40円のおつりですね。ありがとうございました。」
「またお願いね。」
「はい。」
午前中は何とか終了。今から未来と交代でお昼休憩。