第7話『洞窟探検』(後編)
前回の続きで、洞窟探検の後編です。
また、色々としかけがあるようですよ。
では、本文へとうぞ。
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彼らがそっちを見ると、ある立て札があった。これは...あのパターンじゃないよな。立て札には、こう書かれていた。
『後少しで最深部だから、頑張れ☆』
全員(めっさ、怪しいんですけど...)
そう思いつつ彼らは奥へと進んで行った。そして、ある程度進むとまた立て札があった。
『パンはパンでも、くらうと痛いパンは?』
...これは、謎なぞか?滅多に聞かない問題だが。
池谷和也「何だ?正しい答えの道を行けってか?」
不藤雄一「多分な。」
すると、その横に他の立て札がたっていた。それには、こう書かれていた。
『→残飯・↑フライパン・←短パン』
人形作者「答え、あるのか?」
ちなみに、答えはパンチです。くらうと痛いからね。
プロフ「あっても無くても、3つしか道は無いよ?」
ピロフ「一番近い答えか、正解の穴に行けばいんじゃない?」
それで、いいのか?
ペロフ「だったら、その答えを考えないとね。」
まぁ、確かにそうしない限りは先には進めないだろう。
すると、
パロフ「ふん、こんな問題。」
五十嵐缶三郎「考えなくても分かるぜ。」
何だ、この2人からは怪しいオーラしか感じないのだが。
ポロフ「2人とも、自信満々だね。」
五十嵐・パロフ「たりめーよっ!!」
不藤雄一「じゃあ、答えてみれば?」
さて、この2人は正解するのだろうか。
五十嵐・パロフ「答えは、『パンチ』だ!!」
池谷和也「立て札には、そんな回答は無いぞ。」
ピロフ「だね。当たってるわけ−」
ピンポン...
回答者以外「当たりかよっ!?」
回答者2人「どうだ、凄いだろ?」
すると、次の瞬間...
ガコンッ...
全員「え?」
彼らの足元の床が抜けた。
全員「何じゃ、こりゃぁぁぁ!?」
勿論、彼らはその中へと落っこちて行った...
ドサッ...
彼らはまたも、長い廊下みたいな所に落下していた。
不藤雄一「たくっ、何なんだよこの遺跡みたいなのは!!」
一応、遺跡なのだがな。
ペロフ「ねぇねぇ、看板があるよ。」
ポロフ「本当だ、読んでみよう。」
看板にはこう書かれていた。
『ここの廊下は、後ろと足元とノリに注意が必要です。』
...後ろから何かがくるのか。そして、足元に何か細工がされているのだろうな。しかし、ノリとはどういう意味なのだろうか。
全員「...ノリ?」
まぁ、そうなるであろうな。彼らは、首を傾げて少し歩いた。すると、
ズドン...
後ろに何かが降ってきた。
全員「は?」
彼らが振り向くと、そこには巨大な鉄球があった。さっきまで、なかったのに...。
すると、
ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ...
それが彼らに向かって転がってきた。
全員「ぬあああああ!?」
彼らはとりあえず前方に向かって全力で走り出した。すると、
パァン...
全員「どわあああっ!?」
いきなり地面が小爆発した。まぁ、よくテレビで使われる花火的な感じにである。
すると、彼らはさらにスピードを上げて走り出した。勿論、鉄球は彼らに向かって転がってきているし、地面は小爆発をおこしている。
五十嵐缶三郎「何なんだよ、この遺跡は。俺達を殺す気かよ。」
ピロフ「そうでしょ。じゃなかったら、あんな仕掛けは作らないでしょ。」
まぁ、ごもっともですが冷静ですね。ピロフさん。
ペロフ「それにしたって、大がかりすぎでしょ。」
不藤雄一「だよな、何円かけてんだよ。」
プロフ「そんな事、言ってる場合じゃないよ!?」
確かに、その通りですね。
ポロフ「っていうか、何なのこの遺跡...怖いよー。」
人形作者・パロフ「ハハハ...怖い怖い☆」
池谷・ポロフ「お前ら、絶対に怖くないだろ!!」
不藤雄一「そんな事、言っている暇があれば逃げるのに集中した方がいいぞ。」
その通りである。とりあえず、逃げてください。そして、彼らがある程度逃げていると、ある看板が立っているのが見えた。
『みんな、そこのバットを持って!!』
看板にはそう書かれていた。不信に思いながらも、彼らはその場に置いてあったバットを持った。すると、スピーカーが彼らの近くに出現した。
『バットを構えて。』
彼らはバットを構えた。
『後ろを向いて。』
彼らは後ろを向いた。まぁ、後ろの方には彼らに迫ってくる鉄球が見える。そして、鉄球が彼らから1メートル離れた辺りまで来ると...
『かっとばせー、み・ん・な・!!』
野球みたいになっているぞ、彼らは鉄球を打ち返す準備をした。しかし、鉄球がもう少し近づいてくると...
全員「バットで打ち返せる物じゃねぇーだろ!!」
そして、再び逃げ出した。すると、今度は行き止まりに行き着いた。
五十嵐缶三郎「...マジかよ。」
パロフ「ここまで来て行き止まりとか、ふざけんなよっ!!」
その後も、ギャーギャーギャーギャー騒ぐこの2人。
池谷和也「そんな事、言ってる場合かよ。」
プロフ「そうだよ、鉄球が迫っているんだよ。」
その通りである。彼らとの距離は徐々に縮まっている。
ポロフ「鉄球か...」
ピロフ「鉄球といえば、丸いよね。」
人形作者「この廊下は、どちらかと言えば四角い作りだよな。」
ペロフ「ってことは、左上・左下・右上・右下に少し地面との隙間があるはず。」
まぁ、それは間違ってはいないだろう。ってことは?
不藤雄一「全員、両サイドいずれかに逃げろー!!」
彼らは、鉄球の隙間があるであろうと予想したところに逃げ込んだ。そして、鉄球はそのままそこを通過していき、行き止まりになっていた壁に衝突した。壁は、完全に崩壊していた。
そして、彼らはどうなったかというと...
全員「セーフ。」
全員、助かっていた。おー、良かったですね。(棒読み)
不藤雄一「みんな助かったようで何よりだ。」
人形作者「だな。」
すると、パロフと五十嵐が崩壊した壁の先に宝箱が置かれている事に気がついた。
五十嵐・パロフ「あれは...宝箱だぁー!!」
彼らは同時に宝箱に向かって走り出した。そして、宝箱に同時に手をかけた。
パロフ「僕が先に見つけたんだ。」
五十嵐缶三郎「いや、俺が先に手にかけたぞ。」
いや、全て同時だったのだが。
パロフ「煩い、僕が早かった。」
五十嵐缶三郎「いいや、俺だ。」
醜い争いが始まった。すると、そこに残りのメンバーもやって来た。すると、ポロフがある事に気づいた。
ポロフ「宝箱、開きそうだよ。」
不藤雄一「何だと?」
すると、宝箱か開いた。
全員「おぉっ!?」
皆が宝箱の中身に期待していた。すると、中から出てきたのは...
『本当の宝は、ここまで協力してやって来た君達の絆だよ。...by作者。』
・・・
全員「作者ぁー!!」
こうして、彼らの探検は終わったのであった...
書くのが遅くなりました。後編です。
かなり、罠にかかっていましたね。...一時はどうなることかと思いましたよ。
最後のセリフの後には、チャンチャンって効果音をいれたかった作者の本音がある話だったりします。
まぁ、次回作は何にするかは未定ですがお楽しみにしていただけると。嬉しいです。
でわでわ...。