第5話『探検の旅へ』
今回は、次回作の前降りみたいな話です。
では、本文へどうぞ。
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それは、ある日の事であった。人形作者はいつもの様にシティを散歩していた。すると、海外にビンが落ちている事に気がついた。
人形作者「何ぞ、ありゃ。」
彼は、ビンを拾ってビンを見つめた。すると、中に紙が入っていた。
人形作者「何だ、紙か?」
人形作者は、ビンの中に入っていた紙を取り出して何が書いてあるかを見た。すると、
人形作者「うおっ!?マジかぁー!!」
そう反応して、急いで自分のビルに戻って行った。一体、何を見つけたのだろうか...
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
一方、雄一達は何をしているかというと...
ポーカーの真っ只中だった。
不藤雄一「よし、スリーカードだ。」
池谷和也「甘いな、フォーカードだ。」
不藤雄一「何っ!?」
五十嵐缶三郎「ふっ、お前ら甘いな。俺は、ロイヤルストレートフラッシュダブルだぜ!!」
・・・
お前カード何枚持ってんだよ。最低でも、10枚は必要な決まり手だぞ。もちろん、この試合は無効となった。
そして、3人はポーカーを終えた。すると...
不藤雄一「暇になりました、池谷君。何かする事はありませんか?」
池谷和也「無いな。っていうか、さっきまでポーカーしてただろうが。」
相変わらずの暇人トークが始まった。すると、人形作者がビルに帰ってきた。そして、そのまま居間の方に行った。そして、
人形作者「大変だ、大変だ。」
グルグル居間の中を走り回りだした。
池谷和也「おいおい、どうした?」
不藤雄一「落ち着けよ、人形。何があった。」
人形作者は、その場に立ち止まり他の3人に例の紙を見せた。
不藤雄一「...白紙だが?」
人形作者「すまん、逆面だった。」
人形作者は、紙を裏返した。すると、その紙には『探検用の地図』と書かれた文字と地図らしきものが書かれていた。
・・・
五十嵐缶三郎「マジかぁー!?」
五十嵐よ、お前だけだぞ。そんな反応をしたのは。
人形作者「とりあえず、行ってみないか?」
池谷和也「...どうする、不藤。」
不藤雄一「まぁ、暇だし行ってみるか。」
そして、4人は地図にしるされている所に向かった...。あれ?パチパチズは何してんの...
そして、目的地に4人は到着した。どこかの海辺みたいな所だ。
人形作者「地図では、ここを示している。」
ここが目的地ね...海しかありませんけど?
池谷和也「海しかないってことは...」
五十嵐缶三郎「もう探検場所がある場所は1つしかないな。」
不藤雄一「だな。」
五十嵐缶三郎「そして、探る方法も1つ!」
池谷和也「?...そうかな。」
人形作者「じゃあ、言ってみろ。五十嵐。」
さて、五十嵐の予想は当たっているのだろうか。
五十嵐缶三郎「まず、地図が指しているのはこの位置辺り。」
五十嵐は、砂浜の海面ギリギリ辺りに立った。
五十嵐缶三郎「しかし、見たところ地上には何もない。」
ここまでは、特に問題は無いな。さて、この調子で最後まで正解に持ち込めるか、五十嵐よ。
五十嵐缶三郎「ということは、つまり...」
つまり...
五十嵐缶三郎「ここ掘れ、ワンワン!!」
五十嵐は、その場の地面を堀り始めた。すると、3人は彼に背を向けて話あった。
不藤雄一「−で、この辺りをそれは指しているんだよな。」
人形作者「みたいだが?」
池谷和也「さて、どうすっ...」
五十嵐缶三郎「こぉらぁー、無視んなぁー!!」
五十嵐は掘るのを止めて、即座に雄一達の元にやってきた。
不藤雄一「いやぁ、見事につまらないボケだったから、あえてスルーさせてもらった。」
五十嵐缶三郎「たくっ、お前らはなぁ...」
池谷和也「っていうか、海底にあるとかいう発想は浮かばなかったのかよ。」
五十嵐の名ゼリフは軽く流された。...あれ、名ゼリフだったのかよ。
五十嵐缶三郎「そんな発想が浮かんでいるんだったら、教えてくれたらよかったじゃないかよ。」
人形作者「いや、だってお前が真剣に話していたからタイミングが無かった。」
確かに、それは言える事ではあるな。−で、仮に探検場所が海底にあるのなら問題点が生じる。
不藤雄一「それは、そうとして。海底に行くには何で行く?」
まず、海底に何を使って行くかが重要となってくる。流石に生身で行くわけにはいかない。
五十嵐缶三郎「簡単だよ。せんし...」
人形作者「−だがしやぁー!!」
バギィ...
五十嵐缶三郎「ぐはっ。」
五十嵐は人形作者に顔面を殴られその場に倒れた。しかし、五十嵐はすぐに起き上がった。
五十嵐缶三郎「てめぇ、何しやがる。」
人形作者「変な事を言おうとしたからだよ。」
五十嵐缶三郎「いや、俺は普通に戦車と言おうとしたが?」
人形作者「あー、殴って正解だったな。」
五十嵐缶三郎「てめぇ、どういう意味だよ。」
この2人は言い争いだした。
池谷和也「−で、海に潜るとしたら潜水艦が必要だよな不藤。」
不藤雄一「まあ、そうだな。」
池谷和也「どうする?」
何気に後ろで、言い争っている2人はスルーさせている。
不藤雄一「業者...呼ぶか?」
池谷和也「あー、あの人達ならどうにかしてくれるかもしれないな。」
業者とは、彼らの事であろう。皆さんは覚えているだろうか、前のほうで出てきた業者と言われていた人達の事を。おそらく、彼らはその人達を呼ぶつもりであろう。
不藤雄一「んじゃ、電話してみるわ。」
雄一は携帯電話をポケットから取り出すと、電話をかけ始めた。
プルルルルル...プルルルルル...ガチャ...
相手が電話にかかった、雄一は依頼を彼らに伝え携帯電話をポケットにしまった。
池谷和也「どうだった?」
不藤雄一「OKだとさ。」
池谷和也「そうか。...だそうだから、後ろでやりあっている2人、もうそこらにしておけ。」
すると、人形作者と五十嵐は言い争いを止めた。
池谷和也「−んで、後どれくらいで来るって?」
不藤雄一「えっと、もう...」
坪井速人「来ました。」
チーン...
業者5人組が彼らの元に到着した。うまくセリフに重ねられたなぁ...。
池谷和也「早いなぁ!?」
坪井速人「いやいや、依頼主の所に速やかに到着するのも我々の仕事の1つでもありますから。」
人形作者「でも、早いって。」
上田何作「まぁまぁ、気にするな。」
大原哲「いつもの事だろ?」
東大天才「そうですよ、気になさらずに。」
ここまで普通に話していたが、雄一がある事に気づいた。
不藤雄一「あれ、歌川さんは?」
池谷和也「そういや、いないな。」
雄一が気づいたのは、その事だった。...えっ!?歌川さんが、いない?
大原哲「言われてみればいない。」
東大天才「一体、どういう事なんでしょうか。」
五十嵐缶三郎「どこかに隠れてるとか?」
何だ?歌川さんは恥ずかしがり屋なのだろうか。
上田何作「五十嵐の言う通りかもしれないな。」
坪井速人「じゃあ、辺りを探しましょう。」
この場にいる人達全員が歌川さんを探しにかかろうとすると、遠くからある1人の男が彼らの元に走ってきた。流れて気に察っさる通り、男の正体は歌川さんである。
歌川さんは、彼らと合流した。彼は、かなり息を切らしていた。何かから逃げてきたのだろうか。
不藤雄一「何してたんですか、歌川さん。」
歌川等心「ちょっと、よそ見してたら大変な事があってさ。そして、みんなとはぐれてしまったからシティ内をさ迷っていたら、皆さんの姿が見えたので駆け寄ってきたという事ですよ。」
今までの敬意を軽く説明していただき、ありがとうございます。
池谷和也「っていうか、何があったんですか?」
歌川等心「聞いてくれますか?」
人形作者「別に構わないぜ、あまり急いではないからな。」
歌川等心「ありがとうございます。」
ここから歌川さんがここに来るまでに起こった出来事を話します。ご想像は、読者の皆様にお任せいたします。
歌川等心「では、発生した順番にそって言わせていただきます。」
でわ、回想シーンへ...
まずは、不藤さんから連絡を受けたので5人でこのシティまで歌川さんはやってきました。
大原哲「よし、不藤達は海辺にいるらしい。行くぞ。」
他4人「はい。」
そして、4人は雄一達のいる所へと向かった。数歩歩くと...
歌川等心「あいたっ!!」
歌川さんは、消化器にけつまづいた。そして、その場に倒れた。
歌川等心「あいたたた...」
歌川さんは、立ち上がった。すると、辺りに一緒に来ていた人達が誰1人いない。
歌川等心「あれ、皆さんどこ行ったんでしょうか。」
辺りを見回す歌川さん。しかし、彼らの姿は見当たらない。
歌川等心「先に行ったんでしょうか。まぁ、目的地に向かいますか。」
そして、歌川さんが歩きだした...その時。
消化器「痛いんじゃ、ボケー!!」
歌川等心「え?」
倒れていた消化器は立ち上がり歌川さんに向かって突進してきた。歌川さんは、それをかわした。
歌川等心「ちょっ、消火器が喋った!?」
消化器「覚悟しやがれー!!」
歌川等心「うわぁー。」
歌川さんと消化器のおいかけっこが始まった。そして、逃げる事数分後...
バチン...
歌川等心「は?」
歌川さんは何かを踏んだ。足元を見てみると、そこには板があった。
歌川等心「何だ、板か。」
バチーン板「踏むなー!!」
その場に倒れていたバチーン板は起き上がった。
歌川等心「この板も喋った!?」
その場から逃げ出す歌川さん。後ろには彼を追いかけている消化器とバチーン板の姿がある。
ある程度、逃げているとアイス屋の姿が見えた。
スノーウィン「アイスいらんかい?安いよ、タダだよ。」
アイス屋ってお前かよっ!!...っていうか、安いっていう話の値段じゃないでしょ。
歌川等心「もらいます。」
スノーウィン「まいどありー。」
そして、歌川さんはその場から走り去って行った。その数秒後くらいに消化器とバチーン板がそこへやって来た。
消化器・バチーン板「もらいます。」
彼らもアイスを手に取りその場から走り去って行った。
スノーウィン「まいどありー。...っていうか、消火器と板が喋ってた!?」
あの、雪だるまのあなたが言える事ではないよ。
そして、数分後...
はにわ「まぁ、そんな事があって大変だったんだよ。」
ロボコン「それは、大変だったなぁ...。」
この2人が会話をしていると、その横を歌川さんが走り抜けて行った。
はにわ「何してんだろ、あの人。」
ロボコン「さぁ?」
その数秒後くらいに
消化器・バチーン板「待てやー!!」
消化器とバチーン板が彼らの横を走り抜けて行った。
はにわ「本当に何をしてんだろね。運動会でもあるのかなぁ?」
ロボコン「さぁ?...っていうか、あの消火器と板の2人さ...喋ってたよな?」
はにわ「言われてみれば、不思議だね。あの2人が喋れるなんて。」
いや、アンタ達も言えないと思うよ。
そして、数分間走り続けてあの2人を歌川さんは巻くことが出来た。−で、ふと辺りを見回した。
歌川等心「あっ、みんなあそこにいたんだ。」
そして、歌川さんは雄一達を見つけて駆け寄ってきたという事だ。そして、現在に至る...
ここまでが回想でした。ここからは、現在に戻ります...
不藤雄一「あー、なるほどね。色々と大変だったんですね。」
歌川等心「そうなんですよ、大変だったんですよ。」
池谷和也「まぁ、途中から変わった事もありましたけどね。」
変わった事で済む話だろうか。
人形作者「俺が買いに行ったアイス屋が出てきてたな。」
あなたは、スノーウィンからあの時アイスを買っていたんですか。
五十嵐缶三郎「タダって、良いよな。」
人形作者「だよな、だって...」
バリィ...
作者「早く話を先に進めて下さい。」
ピシャッ...
作者、登場しなかったか?...まぁ、気のせいであろうな。
不藤雄一「まぁ、とりあえず話を戻そう。例の物は大丈夫なんですか?」
上田何作「ああ、バッチリだ。」
五十嵐缶三郎「だったら、さっさとお宝探しに行こうぜ!」
池谷和也「地底探検だ、宝探しではない。」
まず、本当にこの地図に書いてある地点に何かがあると分からないからな。そして、潜水艦について色々と聞いてから行った方が良いだろうし。
不藤雄一「−っていうか、上田さん。潜水艦の使い方は?」
上田何作「至って簡単だよ。指定された座標に行くようにすれば、自動的に転移するさ。ただ、水に潜水艦が浸かりきらないと転移は不可能だからな。」
ある意味で、条件付きというわけだな。まぁ、あまり複雑な条件ではないようだ。
人形作者「座標の入力は、どうするんだ?」
確かに、その方法が分からなければこれに乗る意味が無くなるな。あまり複雑な条件で、はない気はするが...。
上田何作「座標の入力はだな、潜水艦内部にあるスキャナーを使って読み込むんだ。」
スキャナーとは、紙に書かれている絵などを光学的に読みとる装置の事だろうか。
池谷和也「じゃあ、中に入りましょうよ。」
不藤雄一「だな。」
そして、その場にいた9人はいつの間にか(回想の話をしている間に。)海に浮かせられていた潜水艦の中に入っていった...
不藤雄一「結構、広いなぁ。」
広さは大体、学校の教室を横に2つ分ぐらい。そして、今いる9人では広すぎるぐらいだ。
上田何作「これが、スキャナーマシンだ。」
人形作者「おー、これか。」
この潜水艦の中には他にも沢山の機械などがあるのだが、その中でもスキャナーマシンは潜水艦内部のど真ん中に設置されていたため、すごく分かりやすい機械であった。
池谷和也「−で、どう使うんですかこれ。」
上田何作「簡単だよ、まずスキャンしたいものを用意する。そして、この装置の蓋を開けてこの面の上にスキャンしたい画像を下にしておく。そして、蓋を閉めると運転席近くのモニターにその画像が写される。後は、自動運転か自己運転を選べばいい。」
さっきのやつよりは、少々厄介じゃなかったか?
不藤雄一「なるほど。よし人形作者、地図をスキャナーマシンで読み込むんだ。」
人形作者「おうっ。」
人形作者は、上田さんの言った手順通りに地図を機械に読み込ませた。
キラーン...
機械が地図を読み取った。すると、モニターに地図とその場所の座標が表示された。後は、運転を自動か手動かを決めるだけだ。
雄一は自動運転を選択した。すると、潜水艦が発車準備を始めた。
坪井速人「おっ、もうすぐ発車するようですね。」
大原哲「まぁ、楽しい冒険をしてくるようにな。」
上田何作「そんな酷い運転じゃないだろうから、安心しろ。」
業者5人組は潜水艦から出ようとした。
池谷和也「アナタ達は、行かないんですか?」
業者5人組は足を止めて彼らの方を向いた。
東大天才「いや、我々はまだやる事がありますから。」
不藤雄一「そうですか。」
歌川等心「では、これで。」
そして、業者5人組は潜水艦から降りて帰って行った...
その後、潜水艦に残った彼らは潜水艦が発車するのを待っていた。
人形作者「あのさ、これいつ発車するの?」
池谷和也「知らね。」
すると、モニターに発車までのカウントダウンが表示された。
五十嵐缶三郎「後、10秒か。」
不藤雄一「全員、席についてベルトをしめろ。まもなく、発車する。」
4人は、ベルトを装着した。すると、カウントダウンが終り潜水艦は、目的地に向かい転移して行った...
あれ、本当にパチパチズは...?
書き終えて、一言。
パチパチズは!?
この小説で一番のキーのパチパチズが今回出てこなかった。
唯一、名前だけちょこっと出てたぐらいな気がします。
まぁ、次回作を見れば何故出てなかったかが多分、理解出来ると思います。
という訳で、次回作をお楽しみに。
でわでわ...。