第3話『醜い喧嘩』
前回の話の喧嘩の後、パチパチズのチーム関係はどうなったかをちょこっとだけ書かれている話です。
では、本文へどうぞ。
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ここは、とにかく凄いエキサイティングシティ。今日もこのシティでの物語が始まるのであった...
不藤雄一「えー、暇だ。何か楽しい事はないか?池谷。」
池谷和也「ない。」(即答。)
相変わらずの暇だトークから始まる小説である。
五十嵐缶三郎「なぁなぁ、ビンゴやろうぜ。」
不藤・池谷「別にいいけど。」
珍しい、五十嵐の案が受け入れられた。−っていうか、初めて受け入れられた気がする。
五十嵐缶三郎「じゃあ、始めるぞ。」
五十嵐は、どこからともなくビンゴに使用するもの、玉・玉を入れて回す物・ビンゴカードを取りだして、2人に渡した。
そして、3人はビンゴを始めた。...あれ、人形作者はいずこへ?
その頃、人形作者はというと...
人形作者「ふぅ、今日も良い天気だぜ。」
呑気にひょこひょことシティを散歩していた。すると、前の方から空中に浮いている丸い機械に乗ったプロフが人形作者に接近してきた。
プロフ「パロフ、覚悟ー!!」
いきなり耳でパンチをくりだし襲いかかってきた。...パロフにかなりイライラしていて、パロフを倒そうとしているのだろうか?まぁ、確かに自己中すぎるキャラではあったな。−が、今あなたが攻撃しようとしているのは、パロフではなく人形作者ですよ?
プロフ「くらえーーー。」
パンチがもう少しであたりそうになった、その時...
人形作者「よっ...」
ガシッ...
プロフのパンチをくりだしている耳を掴んだ。
グイッ...
プロフは空中に持ち上げられた。...何故か一緒に乗っていた機械も。
プロフ「え?」
人形作者「テメェ、散歩人を...」
ブン...ブン...ブンブン...ブンブンブンブンブンブンブンブンブン...
プロフ「うわあああーーー。」
空中で振り回されているプロフ。ちなみに、スピードは徐々に早くなっている。そして、ある程度振り回すと...
人形作者「いきなり襲うんじゃねぇーよ!!」
パッ...
人形作者は、今までプロフを振り回していたがいきなり手を放した。まぁ、プロフは空中に浮いた状態から地面に落ちる動作の真っ只中である。
すると、人形作者はすかさず両手に力をためた。そして、同じみの攻撃が放たれた。
人形作者「ふっ飛べぇー!!」
《サンダー・スクリュー》
ズドォォォン!!
それは地面に落下するまでにプロフに直撃した。
プロフ「うわあああーーー...ああ...あ...ぁ...ー...」
これまたド派手にプロフは吹き飛ばされた。(機械も一緒に。)少しすると...
ズドーン!!
プロフは、そこから500メートルぐらい離れた所に落下した。
人形作者「気にするな、立派な正当防衛だ。」
ちなみに、このセリフを言う時の人形作者はプロフが落下した方を背にしていた。...無駄にそういうところに格好つけるキャラだなぁ。
人形作者「さてと、帰るか。」
人形作者はその場を後にした。ちなみに、吹き飛ばされたプロフはというと...
プロフ「人違いだったなんて...」
そして、気絶した。...今頃、気づいた様ですね。
その頃、雄一達はというと...
3人揃ってシティ内をうろついていた。
五十嵐缶三郎「ビンゴした感想はどうだ?」
池谷和也「いや、あれビンゴじゃねぇーだろ。」
ビンゴじゃないビンゴとは、一体どのようなゲームだったのだろうか。
不藤雄一「だって、いきなり623851とかいう数字が出てきたじゃないか。」
池谷和也「まぁ、俺らのカードにはなかったけど。」
おかしいだろ、数字の桁数が十万単位って。そして、池谷は「俺らのカードにはなかった」と言った。では、誰かのカードにはあったのだろうか。
五十嵐缶三郎「一体、誰のカードにあんな数字が−」
不藤・池谷「オメェーのカードだよっ!!」
五十嵐缶三郎「そうだったかなぁ...」
不藤雄一「そうだったよ。そして、freeはあってなかった感じだったしな。」
あってなかったとは、どういう事だろうか。
池谷和也「だな。金色の玉が出たら開けられるって、どこのくじ引きの1等賞だよ。」
五十嵐缶三郎「まぁまぁ、気にすんなって。」
すると、そこに人形作者がやって来た。
人形作者「何してんの?」
五十嵐缶三郎「実はな、ビン...」
不藤雄一「−貧乏なのに買い物に行こうとしているんだよ。」
人形作者「そうかぁ。」
池谷和也(あっさり信じたよ、アイツは。まぁ、行くのは事実だがな。)←キャラの思っている事はこのカッコを使います。
まぁ、確かに言われてみれば買い物に行くような感じの物を持っている。...っていうか、そんなに貧乏なのか?
人形作者「−で、買い物って何を買いに行く気?」
不藤雄一「夕食だ。」
人形作者「じゃあ、行こうぜ。」
そして、4人は買い物に行く店に向けて歩き出した。
五十嵐缶三郎「−んで、ビ...」
不藤雄一「−敏感な、獣がいるかもしれないから気を付けろよ、みんな。」
人形作者「おう。」
池谷和也「いるわけないだろ。」
この人たち、あくまでも五十嵐にビンゴの事を言わせる気がないようだな。
五十嵐缶三郎「たくっ、お前らはなぁ...。」
そして、そのまま買い物先へと歩いて行った...
ちなみに、五十嵐はスルーです。
五十嵐缶三郎「おいっ!!」
作者「・・・」
一方、パチパチズはというと...(はい、完全にスルー。まぁ、一応考えてはあげましたよ。)
ポロフ「そんな事、言われたってさー。」
パロフ「煩い、黙れ。リーダーだからって偉そうにするなっ!!」
ビルの中で、パロフがポロフにギャーギャー言っていた。...あなたの方が偉そうに聞こえますよ、パロフさん。
ところで、ピロフとペロフの姿がないようだがどこに行ったかというと、彼らは一旦自分たちの星に帰還したらしい。まぁ、パロフに我慢出来なくて帰還したのかは不明である。
すると、そこに壊れた機械を持って泣きながらプロフが帰ってきた。
プロフ「うぅっ...ぅわ〜ん。」
パロフ「うるせぇ、泣きながら帰って来るな泣き虫!!」
酷いな、それ。
ポロフ「どうしたの?」
あなたは冷静なんですね、ポロフさん。流石(?)はリーダーである。
プロフ「エアーボード壊れた...(泣)」
パロフ「そうかそうか...」
何だろうか、慰めてあげるのだろうか。そう思った次の瞬間...
パロフ「もっと大事に使え!!」
ダメ出しをするかのように怒鳴ったパロフ。−っていうか、あなたの後ろには大量に壊れた機械とかが置かれているのだが...人の事、言えないだろ。
すると、怒鳴られたプロフはさらに泣き出してしまった。
ポロフ「言いすぎだよ、パロフ。」
流石はリーダー、パロフを止めようとする。−が!!
パロフ「うっせー、黙ってろ。だいたいお前らは目障りなんだよ!!」
駄目だ、こりゃ。何を言っても通用しそうにないな。大変だな、こんな仲間を持ってしまったら。
怒鳴られたポロフはシュンと、プロフは号泣している。ちなみに、壊れた機械はそっちのけ状態です。
さらに、パロフはガミガミと色々怒鳴り続けた。
そして、数分後...
パロフ「そうだ、思い出した。」
え?何を。
パロフ「僕にたてついたら出ていってもらうって言ったよな。」
...言っていたような、いなかったような。
パロフ「そして、お前らは僕にたてついたから出て行け!!」
何か、あまりにも酷い仕打ちだなこれは。
ポロフ「それは酷すぎるよー。」
パロフ「うるせぇー!!だったら、お前らそこにある2つの板の上に立て!!」
必死に説得を試みるポロフ。しかし、パロフは聞く耳を持たない。ここまで来てプロフは泣き止んだ。まぁ、まだバリバリ涙目であるのだが...。
−っていうか、パロフが立てと言った板が鉄で出来ているのだが、何か意味があるのか...っていうか、怪しすぎる。
流石にそんな怪しさを出している所に怒鳴られたからと行って行くわけないよな。
すると...
パロフ「とっとと、そこに立て!!」
2人を急ぐようにそそのかした。すると、言われた2人はおそるおそる、1ずつ板の上に乗った。すると...
ガシャーン...
ポロフとプロフが別々に乗っていた鉄のいたの上からパイプと屋根付きの物が降ってきて彼らを別々おりの中に閉じ込めた。
パロフ「いいか、その中でじっとしていろ!!」
ポロフ「僕らをどうする気!?」
パロフ「アイツらのビルの中に放置してやるのさ、つまりは監禁だ!!」
いや、それはもうただの「置いとく」って事だよね?
プロフ「捕まるのー?」
プロフはまた泣き出しそうな感じになった。っていうか、あなた方はすでに捕まっているに等しい状態なんですけど...。
パロフ「うっさい!!とりあえず、運んでやるから黙ってろー!!」
ポロフ・プロフ「うぅ...」
この2人は、シュン...とした状態になった。そして、パロフは彼らを雄一達の住んでいるビルに運びだした。
そして、数分後...
雄一達は、夕食の買い物を終えて自分たちのビルの前まで帰ってきた。ビル内に何が置かれているかは、彼らが知っているはずはない。
雄一は器用な荒業を使い扉を開けた。...荒業については、ご想像にお任せいたします。
4人がビルの中に入ると、そこには...
ポロフ「出してよー!!」
プロフ「暗いよ、怖いよ、うわぁーん...」
と、おりを必死に耳パンチで壊して脱出しようとしているポロフと、おりの中で号泣しているプロフの姿があった。...プロフさんよ、電気は何故かついているから暗くはないよ?
4人(何だ、ありゃ。)
まぁ、そう思うだろう。知らない物がいきなり自分たちのビルの居間のど真ん中に監禁されているのだから、そう思っても仕方はない。
すると、
五十嵐缶三郎「おっ、何かあるぜ。」
五十嵐が2つのおりの間にある看板に気づいて、それの前に立った。雄一達は彼の後ろに立った。
池谷和也「これは、看板だな。」
人形作者「だな。」
不藤雄一「五十嵐、読んでくれ。」
五十嵐缶三郎「おうよっ。」
一体何が書いてあるのだろうか。看板にはこう書かれていた...
五十嵐缶三郎「『ご自由にお食べ下さい。』って書いてあるぞ。」
・・・
チーン...
不藤雄一「ご自由にお食べ下さいって...」
池谷和也「絶対、不味いだろ。」
人形作者「っていうか、夕食を買ってきたばっかだしな。」
看板に対する批判の声がいくつか言われた。
ポロフ「不味くていいから出してよー。」
不味くてもいいのか。
プロフ「うわぁーん。」
そして、プロフはいい加減に泣き止め。ちなみに、雄一達はそれをスルーして机の周りに座っていた。
五十嵐缶三郎「−っていうか、今は何時だよ。」
池谷和也「ん?夜の7時だが。」
五十嵐缶三郎「飯食おうぜ。」
不藤雄一「だな。」
明らかにパチパチズに関して何の関係もない話をこの人達はしている。
ポロフ「僕らは美味しくないぞ。」
プロフ「だから、食べないで。」
人形作者「煩いなぁ。どうにかならないものか。」
池谷和也「無理だな。」
この後も、ギャーギャーギャーギャー2人は色々と騒いでいた。
不藤雄一「あー、煩いなぁ。」
池谷和也「どうにかならないかな、本当に。」
あくまでも出してやろうという思いは無いらしい。
五十嵐缶三郎「−んじゃあ、地下にでも放り込んで扉に鍵かけとけば?」
お前は軽く立派な監禁方法を言ったなぁ。パロフさんよ、監禁はこういった感じにする事ですよ。
人形作者「だな。地下は防音だしな。」
すると、人形作者は2つのおりの前に立った。
プロフ「出してくれるの!?」
人形作者「この部屋から地下に移すだけ。」
ポロフ・プロフ「え?」
そして、人形作者はグイッと2つのおりを持ち上げた。
人形作者「んじゃ、地下に捨ててくる。」
他の3人「行ってらー。」
普通に見送る3人。あくまでも、止めようとはしない。人形作者は、地下へと向かった...
地下室の扉の前に立つと、人形作者は扉を開けた。そして、
人形作者「よいしょっと!!」
ブンッ!!
2人の入っているおりを思い切り地下室の中に放り込んだ。
ガシャーン...
投げられたおりは2つとも派手にそこら辺の壁にぶつかって地面に落ちた。
人形作者「さて、戻るか。」
人形作者は、扉を閉めしっかりと鍵をして居間に戻って行った...
そして、数分後...
人形作者は、居間に戻ってきた。
人形作者「除去完了。」
他の3人「乙。」
お知らせする必要はあるのだろうか。...おそらく、無いとは思うが。
五十嵐缶三郎「−んじゃ、飯食おうぜ。」
そして、4人は夕食を食べ始めた。そして、数時間後に寝る準備を終えて眠った。
その頃、地下室では...
プロフ「僕ら、これからどうなるんだろ。」
ポロフ「さぁ...」
何とか頑張っておりから脱出した2人は、地下からどのようにして脱出しようか浮かばず、途方に暮れていた...
...ビンゴの数字に出ていた桁数はおかしい。っていうか、誰が考えたんだろうか。←お前だよっ!!
パロフさんよ、やり過ぎな気がしてきてならないのだが...
これだと、次回が思いやられる。仲直り出来るのかねぇ。
最後の方で、ポロフとプロフが「どうなるの?」と言っていましたが、あなた方は次回までどうなるかは分かりません。
まぁ、だいたい先の事は予想出来ると思います。
では、次回作をお楽しみに。
でわでわ...。