第12話『リベンジ?』
今回は前回殺られに殺られたバチバチズがリベンジ(?)をします。
では、本文へどうぞ。
→
ある日、シティの広場ではあることが話されていた。
消化器「何か、ビルに酷い落書きがあったみたい。」
はにわ「知ってる。見たことがある。」
どうやら、シティの建物にイタズラをしたらしい。中には自分の店にイタズラをされていたらしい。
スノーウィン「犯人、見つけたらとっちめてやる。」
バチーン板「まぁまぁまぁ。」
ロボコン「暑くなりすぎたら、ダメだぜ。」
キレるスノーウィンを彼らはキレさせないようにした。どうやら、その店にはスノーウィンのアイス屋台も入っていたようだった。しかし、イタズラをした正体は何だったのだろうか。
スノーウィン「誰か、犯人は見なかったのか!?」
消化器「特に目撃情報はないらしい。」
すると、彼らは腕を組んで黙り込んだのであった。どうやら、誰も犯人の正体は知らないようであった。
その頃、お馴染みの彼らは何をしているかというと...
不藤雄一「あー、暇だ。」
人形作者「んだな。」
相変わらずのトークから始まる彼らである。そして、五十嵐の遊びふりも相変わらずである。
五十嵐缶三郎「なあなあ、神経衰弱やろうぜ。」
池谷和也「分かった。受けとれ、五十嵐。」
すると、池谷はあるものを五十嵐の手に向かって投げた。彼は反射的にそれを受け取った。五十嵐が何を投げ渡されたのか気になって見てみると、それは毛虫であった。
五十嵐缶三郎「ぎぃやぁぁぁ、毛虫ぃー!!」
それを見た直後、五十嵐はそれを窓から外にぶん投げた。そして、池谷に向かってキレ始めたのであった。
五十嵐缶三郎「テメェ、人様に何を投げ渡してくれとるんじゃ!!」
池谷和也「悪い悪い。」
この時の池谷は全く反省の色は無い。まぁ、池谷がそんな単純に五十嵐の遊びには付き合わないよな。すると、池谷はさらに開き直った感をここで出した。
池谷和也「っていうか、今ので少しは神経が衰弱はしただろ?神経衰弱出来たじゃないかよ。」
五十嵐缶三郎「ったく、お前はな。」
それで、良いのだろうか。この時、裏で聞いている雄一と人形作者は、面倒くさそうな表情をしていた。そして、座っていた人形作者は、いきなり立ち上がった。
人形作者「ちと、散歩行ってくるわ。」
不藤雄一「いってら。」
そして、人形作者はビルの外に出ていった。その後も数十分ぐらい池谷と五十嵐の面倒くさい会話は続いた。すると、雄一も何気に立ち上がりビルの外に出ていったのであった。彼らが、外に行く理由は面倒くさい会話がされているからだけの理由だった。
だが、会話をしている2人はあの2人が出ていった事に気づいてはいなかった...
その頃、シティの森の中ではパチパチズが居眠りをしていた。何故、ここで彼らが寝ているかは誰もしらないのである。ましてや、本人達にもその記憶はないであろう。
すると、そこに怪しげな黒い影が近づいてきた。その正体とは...
バチバチズであった。彼らはパチパチズにそっと近づいて行く。その右耳には、何故かマジックを持っている。...何故だ。
そして、彼らはパチパチズの目の前に着くと何やら話し出した。
ボロフ「よし、派手に落書きだ!!」
他4人「おー。」
すると、彼らはパチパチズに向かってマジックを使い落書きをした。...はい?
その落書きの威力は半端ないもので、どこかの誰かと誰かが喧嘩をしている時並みになっていた。流石に、そこまでの威力だと寝ていたパチパチズも起きるであろう。
パチパチズ「うがぁぁぁー!!」
バチバチズ「ぎゃあああ!!!」
そして、パチパチズは起き上がった力を使いバチバチズを前方1メートル辺りまで突き飛ばした。
ボロフ「くそ、起きやがったか!!」
パロフ「寝てる時にあんな事をされて起きない奴はいないだろ。」
いや、1人だけいる五十嵐缶三郎が。それよりも、そんな事を言っているが彼らは何をされたかご存知なのだろうか。
バロフ「だったら、何をされたか言ってみろよ。」
パロフ「何をされたか?それはだなぁ...
何だろな。」
ズルッ...
彼の言葉にその場にいた全員がずっ転けたのであった。しかし、転けた彼らは直ぐ様立ち上がった。
ブロフ「分かんないくせに偉そうに言うな。」
パロフ「貴様は、黙れ。」
ブロフ「...はぃ。」
その次の瞬間、ブロフはシュンとなった。バチバチズでも引きの早いメンバーがいるのかよ。
ベロフ「とりあえず、何をされたか言ってみろ。」
ビロフ「言えないのだったら、失せろっ!!」
おー、これは酷い言われようだな。言った方がいい気がするぞ、パチパチズの諸君よ。
ペロフ「むむむ、今のは頭にきたな。」
プロフ「いい気に聞いていたら、弱そうに。」
ピロフ「それを言うなら、黙って聞いていたら偉そうに。でしょ。」
プロフ「あ。」
お前は、馬鹿なのかよ。まぁ、見事に間違えた意味はほぼ逆向きに間違えていたみたいだが。
ポロフ「そこまで言うなら当ててやる。」
ボロフ「当ててみよろ、こん畜生。」
どうやら、どちらにも退けないというプライドがあるようだ。っていうか、当ててやろうって言うという事は、分からなかったって事じゃないのか。まぁ、気にしないでおこう。
ポロフ「僕らが起こされた理由は...
ここに寝たかったからだ。」
バチバチズ「全然、違うわぁ!!」
誰が、こんな所で寝たいか。と言わんばかりの返事であった。すると、ここからパチパチズは思い付いたのを言いまくる。
ピロフ「遊びたかったから。」
違います。
ペロフ「食べたかったから!?」
違います。食べたい人なんていないでしょうが。
プロフ「散歩したかったから。」
それなら、別の場所があるでしょう。...あなた達、本気で考えてますか?
パロフ「この世界を、破滅させたかったからだな。」
...ダメだ、コイツら何とかしないと。
パチパチズ「お、もしや。」
何だろうか、分かったのだろうか。
パチパチズ「僕らが起こされた理由、それは...
僕らが羨ましKっ−」
作者「全然違うわぁー!!」
バキィ
パチパチズ「ぎゃあああ!!!」
すると、突然どこからともなく彼が現れパチパチズを殴り倒して行った。そして、彼は直ぐ様姿を消したのであった。バチバチズは何が起こったか訳の分からない状態であった。
少しすると、パチパチズは起き上がった。
ピロフ「今のは一体。」
彼らにも何が起こったかは分かっていなかったようだ。だが、これがきっかけで何故自分達が起こされたかポロフは理解出来たようであった。
ポロフ「そんな事より、さっきの何かのおかげで何故か起こされた理由が分かったぞ。」
本当に何故かではあるがな。
ボロフ「ならば、言ってみろ。」
ポロフ「それはだな。僕らの顔に思い切り落書きをしたからだ。その落書きの仕方の威力が強すぎて、僕らは起きたんだ!!」
ご名答である。しかし、何故ポロフはそれが分かったのだろうか。
バロフ「な、何故分かった!?」
ポロフ「それは、さっき起き上がった時にみんなの顔に落書きされていたのを見たからだ。」
なるほど、先程の殴り倒された後に見たのか。
プロフ「え?落書き!?」
彼らはどこからともなく鏡を取り出して自分自身の顔を見た。確かに、酷いような落書きがされていた。すると、それを見た彼がキレ始めた。
パロフ「貴様ら、パチパチズ一の綺麗な顔に何しやがるっ!!」
いや、パチパチズもバチバチズも顔も形も声も一緒なのだが。色と、足の模様が違うだけだから顔に関しては...誰が綺麗とかでは無い気がするが。しかし、今の彼にはその言葉は届かないであろう。
パロフ「何が目的か言ってみやがれ!!」
バロフ「ふっ、目的なんか簡単だよ。あの時のリベンジだ!!」
パチパチズ「は?」
バロフ「だから、リベンジだ。」
パチパチズ「何の?」
ベロフ「前回、戦った時の。」
なるほど、彼らはあの敗北を引きずっていたらしいな。ちなみに、リベンジは復讐する事である。それを聞いて、パチパチズは「あー。」とその事を思い出した。すると、その直後...
パチパチズ「リベンジねぇ。」
ボロフ「そうだ。シティのあちこちに落書きをして来てやったぜ。」
じゃあ、住民の話しに出ていた落書きの犯人はバチバチズなのであろう。すると、そこに散歩中の人形作者がやって来た。だが、気づかれていない。相変わらず、気づかれないように話に入るキャラクターである。
人形作者「だから、シティの住民達がああなっているという事か。」
ブロフ「そうだ、凄いだろ。」
プロフ「凄いって言うか、寂しそうって言うか。」
人形作者「全く、その通りだ。」
パチパチズと人形作者は腕を組み2回頷いた。そして、ここでパチパチズとバチバチズは人形作者の存在に気がついた。
2チーム全員「−ってお前、いつからいたんだよっ!!」
人形作者「さっきだよ。話は全て聞いたさ。さて、どうするかだな。」
プロフ「どうするって?」
人形作者「住民に言うか言わないかだ。」
プロフ「なるる。」
プロフさん、あなたは誰とも関係なくフレンドリーな感じで話せそうですね。
ボロフ「そうは行くかっ!!」
何だ、言われると何か不味い事でもあるのだろうか。
ポロフ「だったら、どうする!?」
バチバチズ「こうなったら...」
辺りに張り詰めた空気が漂う。そして、少し間が空きパチパチズと人形作者が戦いが始まるのか。そう思った次の瞬間...
バチバチズ「逃げろー!!」
ピュー...
ズルッ!!
人形+パチパチズ「逃げるのかよっ!!」
彼らは全速力でその場から逃亡した。彼らはずっ転けながらもしっかりツッコミを入れていた。感心感心。
...いや、そうじゃない。早くバチバチズを追わないと。
そう彼らは気がついたのであった。
人形作者「待ちやがれー!!」
パチパチズ「逃がさないぞー!!」
立ち上がると直ぐ様、彼らはバチバチズを追いかけて行ったのだった。...っていうか、パチパチズの諸君よ顔の落書きを消しなさいよ。そして、数分後...
人形作者とパチパチズはバチバチズを追ってシティの広場まで走って来た。その時には、パチパチズの顔にあった落書きは何故か消えていた。...何故。
人形作者「くそぅ、逃げ足だけは誰かと同じで早いな。」
ポロフ「全くそうだね。」
人形作者「...。」
自分達の事を言われている事に全く彼らは気づいていない。ここで人形作者は、ある作戦を提案した。
人形作者「こうなったら、二手に分かれて奴らを挟み打ちだ。」
ポロフ「よし、だったら次の交差点で左右から。」
人形作者「おっしゃっ!!」
彼らは直ぐ様、作戦を実行したのであった。だが、交差点は道が4つあるのでは...。しかし、そのような事は彼らの頭の中には無かった。ただ、あったのはさっさとバチバチズを捕まえる事のみであった。
一方のバチバチズはそんな作戦が実行されている事を知らずに全速力で走っていた。すると、そこから前方数メートル付近で住民達がある話をしていた。
消化器「犯人が分かった?」
スノーウィン「何っ!?さっさと、教えろ!!」
ロボコン「まぁまぁ、そう慌てなさるな。」
すると、ロボコンは自分のボディについていたリモコンのボタンを押した。すると、彼の両面が車のライト見たいに光を出し、5人の前に何やら映像を写し出した。...スライドショーの機械かよお前は。
バチーン板「これは...」
はにわ「シティの映像か。」
ロボコン「だな。俺が仕掛けておいた隠しカメラの映像データだ。」
データという事は、ロボコンの機能を使っているという事かな。っていうか、あの時にこれを見れば良かったのではないだろうか。
消化器「とりあえず、見てみるか。」
彼らはモニターに集中した。最初の方は特に問題は無かったが、少し見ていると映像の中に何かが写りだした。
バチーン板「何だ、こりゃ。」
スノーウィン「犯人か!?」
はにわ「だろうけど、人じゃないぞ。」
すると、ロボコンはそれが写っている部分を拡大した。これでさっきよりは見えやすくなったはずである。
消化器「おー、見える見える。5人組だな、こりゃ。」
ロボコン「だな。ウサギ型でやや灰色混じりで、方耳にペンを持って楽しげに落書きをしているな。」
スノーウィン「むぅ、コイツら許せんな。」
犯人の存在を知ったスノーウィンは彼らに対する思いが込み上げてきていた。ちなみに、今までの経緯から分かるように犯人はバチバチズです。
スノーウィン「よし、コイツらを探すぞ。」
はにわ「でも、簡単には見つかるかね。」
確かにすぐに見つかったら凄い事である。すると、数秒後...
バチバチズ「うおおおっ!!!」
ズキューン!!
彼らの横をバチバチズが全速力で走り去って行った。
・・・
バチーン板「今、何か走って行ったよな。」
消化器「ウサギ型で灰色混じりの...」
ロボコン「マジックを片手に持った5人組だったな。」
そして、少し間があくと彼らはバチバチズだと気づいた。
5人「あいつらが犯人かぁー!!...追うぞっ!!」
彼らは全速力でバチバチズ追いかけて行ったのであった。
そして、ある程度差が縮まると全力で逃亡しているバチバチズはそれを気づいた。
バロフ「げぇ!?何か、来たぁー!!」
ビロフ「くっ、どうする?」
ボロフ「あそこの交差点で二手に分かれて逃げるんだっ!!」
何も知らずにそのような作戦を立てて走るバチバチズ。そして、交差点までやって来た。
ボロフ「よし、ここで左右に...」
ベロフ「待って、左からパチパチズがっ!!」
ブロフ「右からは、あの1人が。」
ボロフ「何ぃ!?」
彼らは、3方向から追われていた事にようやく気づいたのだった。
バロフ「くそ、向こうも作戦を立てていたか。」
ブロフ「何か、途中から静かな気はしてたけどさ。」
慌てふためくバチバチズ。彼らと人形作者達の距離は、徐々に縮まって行く。すると、ボロフがある事に気がついた。
ボロフ「いや、まだ正面に逃げられるじゃないか。」
流石はリーダー、最後まで希望は捨てない。だが、それも無意味な希望であった。何故なら、前方からはあの2人の言い合いが面倒で外をうろついていた雄一が歩いてきたからである。
ボロフ「前からも来やがった。」
人形作者「もう逃げ場は無いぜ。」
スノーウィン「落書きの犯人、覚悟しやがれ。」
すると、一気に彼らはバチバチズに攻撃を仕掛けた。
ボカスカボカスカボカスカ...
それを雄一は近くから見ていた。
不藤雄一「何、えっ?何あれ。」
いきなり目の前で喧嘩がおこり何の事か訳の分からない状態であった。よくよく見るとパチパチズとバチバチズの攻撃は全て外れていて、人形作者と住民達の一方的攻撃状態であった。そして、喧嘩が続くこと数分後...
バチバチズ「うがあああっ!!!」
バチバチズは彼らを投げ飛ばした。
バロフ「畜生、下等生物ごときが調子に乗りやがって!!」
いや、パチパチズは下等生物ではないはずだが。
バロフ「っていうか、パチパチズと住民にはともかく、お前に追われる理由は無いぞ、はんぺん野郎っ!!」
それは、NGワードではないか?
人形作者「たった今、出来たぜ!!」
ポロフ「おうっ、かかれぇー。」
再び彼らは攻撃を始めた。
バロフ「殺れるものなら殺ってみろ。」
人形作者「黙れ、減らず口を叩けるのは今のうちだ!!」
そして、再びパチパチズ・人形作者・住民の連合軍VSバチバチズの戦闘が始まった。もちろん、雄一は今度も参加はせずに観戦していた。
ロボコン「くらえぃ。」
《ロボビーム》
光熱光線がバチバチズを襲う。しかし、彼らはそれをヒョイと避けた。すると、直後ロボコンは再び攻撃を放った。
ロボコン「今のは牽制だよ。」
《ジェットパンチ》
ロボコンの右手が彼らに向かって発射された。
バチバチズ「わぁー!?」
バチバチズはかろうじてそれをかわした。すると、その先には観戦をしていた雄一がいた。自分に向かってそれが飛んで来ているのを見てすかさずバットを取りだし構えた。そして...
不藤雄一「うおぉりゃあああ!!!」
《ジャストミート》
カキーン!!
雄一はそれをバチバチズに向けて思い切り打ち返した。まさか、そんな事が起こると予想していなかったバチバチズは、避ける事が出来ずにパンチが彼らに直撃した。
バチバチズ「ぎゃあああ!!!」
ロボコン「ナイス、バッティング。」
すると、雄一はロボコンに向かってガッツポーズで返したのであった。完全に狙ったと言って良いだろうな。
はにわ「まだまだ。」
続けて、はにわは高く空中にジャンプした。そして、自分の体を思い切り殴り砕いた。
はにわ「これは、痛いぜ。」
《ボディレイン》
ドガガガガガッ!!
すると、はにわのボディ...まぁ、固められた赤土の鋭い破片がバチバチズに向かって降り注いだのだった。
バチバチズ「あたたたたたたた。」
そりゃあ、痛いよな。角は凄く尖っているのだからさ。そして、全弾降り終わるとその破片が一気に結合され、元のはにわに戻ったのであった。...何だ、このキャラクターは。
ブロフ「うぅ、痛いよぉ。」
ボロフ「一旦、退こう。」
バチバチズは逃げようとしたがスノーウィンは苦そうとはしなかった。
スノーウィン「屋台の仇ぃー!!」
《炸裂・爆雪弾》
ポイポイポイ...
スノーウィンは、バチバチズに向かって大量の雪玉を投げつけた。しかし、ただの雪玉ではなかった。それが彼らに当たると...
チュドーン!!
バチバチズ「あぎゃあああ!!!」
1つ残らず大爆発をしたのであった。...何て物を投げるのだ、君は。
そして、住民勢の次の攻撃が始まった。
バチーン板「潰れろぉ!!」
《バチーンプレス》
バチーン!!
バチバチズ「ぬあああ。」
ただ単に名前の通りバチバチズはバチーン板に叩き潰されまくったのだった。地味ではあるが、今までで一番痛みが分かりやすい攻撃である。直後、逃がさんとばかりに消化器がヒョコヒョコとバチバチズの前に立ち、ホースを彼らに伸ばした。
バチバチズ「な、何だ?」
消化器「放火ぁー!!」
《火炎放射》
ゴオオオオオッ!!
バチバチズ「熱いぃー!!」
バチバチズは思い切り焼かれた。まぁ、熱いであろう火炎放射なのだから。...っていうか、消化器が火を吹くんじゃありませんよ。
すると、今度はパチパチズが5人一斉にバチバチズに向かって行った。それを見たバチバチズも彼らに向かって行くのであった。
2チーム「うおおおっ!!」
ボカボカボカボカ...
これを見ている側から見ると、不思議なウサギ達が喧嘩をしているという、まさに不思議な光景でしかない。しかし、これはパチパチズ達の作戦であった。
ある程度、彼らのやり合いが続いた。すると...
ポロフ「今だ、僕らに当てないように攻撃を叩き込め。」
人形作者「おうよ。」
人形作者はチャージを開始し、それが完了すると毎度お馴染みのあの技を放った。
人形作者「チャージ完了。もろとも、くたばれぇ!!」
《サンダー・スクリュー》
ゴオオオオオッ!!
かなりの威力が技が放たれた。だが、これだけ大きいと確実にバチバチズだけではなく...
ズドーン!!
バチバチズ「ぎゃあああ!!!」
パチパチズ「何でぇーーー!?」
やはり、パチパチズにも直撃をした。まぁ、思い切りセリフで「もろとも」と言っていたから最初から狙ってはいたのだろうな。
不藤雄一「思い切り狙ってるじゃねぇーか。」
一方の雄一は近くで何気にツッコミを入れていたのであった。戦闘終了後...
人形作者「よっしゃ、取り押さえろ。」
連合軍「おおおっ!!」
すると、彼らは一斉にバチバチズを取り押さえに入った。
ドンガラガッシャーン!!
そして、取り押さえるために激しく乱闘をした。まだ、戦うのかよ。その結果...
バチバチズ「まーけーたー。」
連合軍「勝〜利!!」
あっさりと彼らはバチバチズを取り押さえる事に成功したのだった。...先程の騒音に近い音は何だったのだろうか。
そして、バチバチズが取り押さえられてその場に座ると住民達による尋問が始まった。
スノーウィン「おい、お前らうちの屋台に落書きしただろ?」
バチバチズ「...。」
消化器「ビルに落書きしたか?」
バチバチズ「...。」
人形作者「俺をはんぺんと言ったか?」
バチバチズ「...。」
ここまでは、あくまでも黙秘を続けるバチバチズである。−が、それはここまでであった。
パチパチズ「僕らの顔に落書きしたか?」
バチバチズ「した。」
チーン...
パチパチズ「何で、僕らのは否定しないんだよ!!」
バチバチズ「する必要があるか!!」
ボカボカボカボカボカボカボカボカボカボカ...
再び始まる無駄な争い。周りの人達はただただそれを見ているだけであった。そして、数十秒後...
バチバチズ「うがあああっ!!!」
彼らはパチパチズを凪ぎ払った。そして、そのまま前方へとダッシュで逃げ始めたのであった。
しかし、そちらには雄一がいる。彼らはそんな事などは忘れていた。そして、今は眼中に無かった。
すると、雄一はさりげなく近くに落ちていた長さ5メートル程の鉄パイプを手に取り彼らの進行ルートへと差し出した。バチバチズはそれに気づくことはなく...
バチバチズ「うわっ!?」
派手にその場にずっこけたのであった。すると、後ろからは人形作者達が凄いけんまくで追ってきていたのであった。それを見たバチバチズは直ぐ様立ち上がり、再び逃げ出した。
連合軍一同「待てや、コラー!!」
連合軍一同も負けじとバチバチズを追いかけ続けた。この時に何故か、雄一も彼らと一緒に走っていたのであった。
連合軍一同「コノヤロー。」
バチバチズ「ひぃぃぃぃぃ!!!」
そして、この後も数時間に渡り彼らは追いかけっこをするのであった...
一方、あの2人は...
五十嵐缶三郎「今回の出番、あれだけ?」
池谷和也「らしいな。」
今回の出番の少なさに疑問を抱いていたのであった...
書き終えて一言。
『リベンジというよりは、ただのイタズラでしたね。』
しかも、落書きという低レベルなモノでした。まぁ、それにあそこまでやる彼らも、どうかとは思いますがね。
まぁ、あの追いかけっこの後がどうなったかは皆さんのご想像におまかせ致します。
では、次回作をお楽しみに。
でわでわ...。