第11話『バチバチズ登場!!』
えー、前回に続くお話です。
前回の話を見ていなかったら、話が少々分からないかも知れません。
そこら辺は、ご了承下さい。
では、本文へどうぞ。
→
残骸から出てきた生物は、本当にどことなくパチパチズにそっくりであった。
ポロフ「むむむ、僕らにそっくりだ。何者!!」
???「フッ、聞くなら教えてやるよ。」
すると、残骸から出てきた5匹はポーズを決めて名を名乗ったのだ。
ボロフ「僕の名前は、ボロフ。このチームのリーダーだ!!」
ビロフ「僕の名前は、ビロフ。このチームの副リーダーだ!!」
ベロフ「僕の名前は、ベロフ。メカ設計担当等をしている。」
ブロフ「僕の名前は、ブロフ。このチームのメンバーだ。」
バロフ「そして、僕の名前はバロフだ。よく覚えておけ。」
そして、今度は別のポーズを彼らは取った。
バチバチズ「5人揃って、バチバチズ只今見参っ!!」
・・・チーン...
それを聞いて雄一達はさっそうと、もといた場所に戻ったのであった。
人形作者「くたばれっ!!」
パロフ「嫌じゃ。」
そして、人形作者とパロフは再び戦闘を始めた。それ以外は、壁の裏に隠れて観戦といった感じであった。
バチバチズ「...こらぁー!!無視んなぁー!!」
すると、彼らは戦いを止めそちらの方を向いた。岩影に隠れていたメンバー達は彼らの元にやって来た。
人形作者「何だ?何か用か?」
バロフ「テメェら、俺達を何だと思ってやがるっ!!」
不藤勢とパチパチズ「あー?...厄介物。」
バチバチズ「っざけんなぁー!!人様をバカ扱いするなぁー!!」
いや、お前達は人様ではないだろ。どこかの生命体だろうが。−っていうか、モノ扱いだったよな。
池谷和也「バカにはしてないよ。」
ビロフ「じゃあ、何にしてるんだ!?」
ペロフ「けなしてるの。」
けなしてる=バカにしていると同じでは?
バチバチズ「ざっけんなぁー!!テメェら、覚悟は出来ているんだろうな!?」
五十嵐缶三郎「何だ、やるってのかよっ!!」
ピロフ「面白い、僕達と同じ体だ。力を見せてもらうぞっ!!」
どうやら、彼らは完全にやる気のようである。
ボロフ「フッ、言うじゃないか。」
ブロフ「ならば、思い切りいかせてもらうっ!!」
プロフ「う、煩い。ぼ、僕らは負けないぞっ!!」
ポロフ「そうさ、行くぞっ!!」
そして、彼らの戦闘が始まったのであった。ちなみに、雄一と池谷は近くで観戦をしていた。ただ単に、参加するのが面倒のようだった。さらに、人形作者とパロフは自分達の喧嘩の続きを始めていた。
そして、2つの醜い喧嘩が始まってから数分後...
ベロフ「なかなかやるじゃないか。」
ペロフ「そっちもね。」
彼らの力は五分五分らしい。ちなみに、後ろではボカスカボカスカとあの2名の喧嘩が続いている。
それを無視して彼らの戦闘は再開されるようであった。
ボロフ「ならば、メカを使ってやるっ!!」
ボロフがボタンを押すと地面からこれまたウサギメカに似たマシンが出てきた。...どっかの誰かさん達とは違い、出落ちにならないようにしっかり登場方法を考えていたようだ。
バチバチズはそれに乗り込んだ。
ポロフ「くそ、ならばこっちもメカを!!」
ペロフ「あー、無理だね。」
ピロフ「何で?」
ペロフ「後ろ。」
すると、パロフ以外のパチパチズと五十嵐はそちらを向いた。
プロフ「あ。」
そこには、ボカスカボカスカと喧嘩をしている両者の姿があった。この時、この5人は雄一と池谷が観戦している事にまだ気づいてはいなかった。−っていうか、メカは5人乗らないと動かないのか。
五十嵐缶三郎「−で、どうする?」
ポロフ「こうなったら、メカ無しでやるしかないっ!!」
まぁ、それ以外の選択肢は無いだろう。っていうか、目的が同じであれば彼らはここまで協力し合えるのだな。
バロフ「へっ!!おもしれぇ。だったら、やってみろっ!!」
《バチバチ・ビーム》
ペロフ「何だよ、ネーミングの無い技だな。」
その事については、ほっとけよ。
ピロフ「こんなの当たっても痛くもないわっ!!」
その数秒後...
ズドーン!!
戦闘している5人「ぎゃあああっ!!!」
彼らはその場にのびた。
プロフ「普通に、痛かったよ?」
そりゃ、一応彼らの技ですから痛いでしょうよ。
ボロフ「フハハハ、雑魚雑魚。」
ポロフ「うるさーい!!」
《サンダー》
ポロフの渾身の一撃っ!!見事、メカに当たった。...だが、傷一つついていなかった。
ポロフ「何っ!?」
プロフ「聞いてない。」
ブロフ「ハハハハ、このメカは無敵だっ!!」
ビロフ「どんな攻撃も聞かないさ。」
バロフ「このメカを纏っている特殊バリアを破られない限りねっ!!」
あ、攻略法を教えてくれたよこのお方は。
ベロフ「バカ、余計な事を!!」
つい口が滑ってしまったバロフである。もちろん、彼らはそれを聞き逃しはしなかった。
プロフ「聞いた?」
五十嵐缶三郎「おう。」
ポロフ「ネタが分かればこっちのモノだっ!!」
という事は、不思議なバリアをまずは消して攻撃を叩き込むという事だな。
ポロフ「という訳で...総員突撃ぃ!!」
戦っている一同「おー!!」
いやいや、バリアを消してからじゃないとさ大変な事になるだろうに。
ボカボカボカボカ...
突撃して行った彼らは攻撃をする隙を与えないような動きをしていた。そして、それの威力が強すぎてか辺りには土なんて無いのに土煙が立ち、彼らとバチバチズのメカの姿を消した。
そして、それから少しすると土煙がはれてきた。さて、結果はどうなったのだろうか...
五十嵐缶三郎「ぬぁー!!」
パロフ以外のパチパチズ「ぎゃあああっ!!!」
返り討ちを受けて彼らは2メートル程投げ飛ばされた。ちなみに、雄一と池谷はその辺りにある岩影に隠れていた。
ポロフ「くそー、もう一度。」
彼らは再び突撃しようとしたが、岩影に隠れている2人の存在に今頃気がついた。
五十嵐+4人「お前ら、何をさぼっとるかぁー!!」
すると、岩影に隠れていた雄一と池谷はそこから姿を現した。
不藤雄一「さぼってはいないよ。」
池谷和也「見物してんだよ。」
それ、さぼっているのと同じな気がするのだが。
五十嵐缶三郎「それをさぼっていると言うんだよ。」
不藤雄一「まぁ、そうだけどさ。」
池谷和也「だな。」
見た感じでは、彼らは明らかに面倒くさそうな表情であった。
ポロフ「面倒くさそうにせずに手伝え!!」
池谷和也「えー、何を?」
プロフ「あのバリアを消してよ。」
不藤雄一「簡単に言ってくれますね。」
まったくその通りである。そんなもの、簡単に破れるわけがないだろうに。
ペロフ「そこを何とか頼むよ。」
ピロフ「この通りだ。」
戦っていた彼らは礼をした。すると、雄一は頭を軽くかいた。
不藤雄一「仕方ないな、やるぞ池谷。」
池谷和也「応っ!!」
ボロフ「何をゴタゴタ喋っとるかぁー!!」
《バチバチ・ビーム》
さっきほど彼らに放った攻撃が放たれた。彼らは普通に攻撃を受けていたが、雄一と池谷はそれを軽々と回避した。
不藤雄一「行くぞ、池谷っ!!」
池谷和也「応っ!!」
回避後、彼らは反撃体勢に移行した。
不藤雄一「よし、池谷。オクト・バズーカだ!!」
池谷和也「え?何それ。聞いて...」
不藤雄一「行くぞっ!!」
すると、雄一は瞬時に池谷の2メートルぐらい後方に立ち右手に力を集中させた。
不藤雄一「池谷、全身に力を入れておけよ。」
池谷和也「...えぇーい、分かったよ。こいっ!!」
何もわからないままであるが、池谷は雄一の言われた通りにした。
不藤雄一「行くぜ。」
すると、雄一は右手に青いオーラが発生すると池谷に向かって突っ込んで行った...
不藤雄一「上手く当てろよ、池谷。」
池谷和也「了解!!」
すると、次の瞬間。雄一は得意の物理攻撃の『ゴッドハンド・ブレイカー』で池谷をバチバチズのメカに向かって殴り飛ばしたのであった。
バロフ「へんっ!!ただの人間ミサイルか。」
ブロフ「甘く見ない方が良くないかな?」
バロフ「煩い、あんなのでバリアが破れるわけないだろっ!!」
すると、池谷はどこからともなく大量の銃器を取りだしバチバチズのメカをロックオンした。バチバチズの一同は、全く気づいてはいなかった。
池谷和也「それは、食らってみてからのお楽しみだ!!」
池谷は持っていた銃器を全て発射した。
《オクト・バズーカ》
そして、それらの銃弾と同時にバチバチズのメカに衝突したのであった。
ズドーン!!
バチバチズ+池谷「ぎゃあああっ!!!」
これは、効いたのではないだろうか。土煙がはれると、彼らのメカを覆っていたバリアがバリンッと割れたのだ。
ボロフ「バカな、バリアがっ!?」
その時、雄一と池谷はバックの方でハイタッチをしていた。
五十嵐缶三郎「へん、これで無敵じゃなくなったな。」
ポロフ「さぁ、どうする。バチバチズ!!」
どうやら立場が逆転したようだ。
ベロフ「ならば、バリア無しでやってやるよっ!!」
ピロフ「ならば、かかって来いっ!!」
ボロフ「ふっ、ならば...まずは、喧嘩している2人から先にいてもうたるわっ!!」
《バチバチ・サンダー》
すると、彼らは喧嘩中の人形作者とパロフにめがけて攻撃を放った。...まだ、喧嘩していたんですね。
その攻撃と彼らとの間が2メートルぐらいになると、喧嘩中の2人はそれに気づき慌てて回避した。
バロフ「ちっ、避けやがったかっ!!」
人形作者「テメェら、危ねぇだろーが!!」
パロフ「そうだぞ、殺す気か!?」
殺すなのだろう。それではなかったら、狙ってはこないであろう。
バロフ「避けやがったか、命拾いしたな。はんぺん野郎とウサギ野郎。」
人形作者+パロフ「あー?貴様、もう一度言ってみろ。」
バロフ「はんぺん野郎とウサギ野郎ー☆」
凄い腹の立つ言い方である。あの、あなたどうなっても知りませんよ。すると、次の瞬間。ブチッという音が聞こえた。
ブロフ「何の音?」
プロフ「まさか...」
彼らはあの2人の方を向いた。すると、そこには明らかにヤバいようなオーラを出しながら立っている人形作者とパロフがいた。
あー、これはマズイ現象であるな。...っていうか、人形作者はああなるのは分かるがパロフは別に大丈夫な範囲の言葉じゃなかったかな。
バロフ「へんっ、全然怖くないぜ。」
パロフ「そうか、お前の言いたい事は分かった。」
人形作者「さっさと、ここで死に去らせー!!」
《サンダー》(パロフ)
《サンダー・スクリュー》(人形作者)
即座に彼らはメカに向かって攻撃を放った。すると、彼らも例のサンダーで応戦したのだが意図も容易くその攻撃は2人の技によりかき消された。
バチバチズ「何っ!?」
そして、パロフと人形作者の放った攻撃はそのままバチバチズのメカに直撃した。
ズドーン!!
バチバチズ「ぎゃあああーーー!!!」
チュドーン!!
そして、彼らのメカは破壊されバチバチズはそのばに倒れ込んだ。...この2人、組めば強いではないか。
人形作者「貴様ら、前言撤回しやがれ。」
ボロフ「うぅ、このままじゃ勝ち目は無い。みんな、逃げろー。」
他4人「わー。」
バチバチズはその場から逃走していった。結局、撤回はしていかなかったな。...そんな前言でもなかった気はするがな。
人形作者+パロフ「ちっ、逃げやがったか。」
他全員「いやぁ、お2人ともお疲れ様ー。」
パロフ「ふん、こんなこと昼飯前でもないわ。」
池谷和也「それを言うなら、朝飯前な。」
五十嵐缶三郎「まぁ、時間的には昼前だし当たっていない事もないんじゃね?」
池谷和也「いやいや、諺では違っているから。」
五十嵐缶三郎「諺ではだろうが!!」
不藤雄一「お前ら後々、面倒だから止めとけ。」
彼の言葉でその2人は言い合いみたいなやつを止めた。
不藤雄一「っていうか、人形とパロフさんよ。お前ら組めば強いじゃないか。」
人形作者&パロフ「俺達に敵は無しっ!!」
彼らは肩を組み合っていた。
ペロフ「おー、珍しい光景だ。」
プロフ「だね、あの2人があそこまでするなんてね。」
見慣れない光景に彼らは、驚いていた。ある程度経つと彼らは肩を組むのを止めた。
五十嵐缶三郎「いやぁ、それにしても腹が減ったな。」
ピロフ「じゃあ、ここらで昼食としますか。」
五十嵐缶三郎「だな、腹が減っては何とやらだしな。」
池谷和也「戦は出来ぬな。...っていうか、また何かと戦うのかよ。」
ポロフ「これ以上は、嫌だな。」
不藤雄一「そうだな。」
すると、その場にいる一同は笑いだした。そして、数分後に昼食を食べに行ったのであった...
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
その日の夜、エキサイティングシティ内にある1件の建物の中で、ある集団が話し合いをしていた。その集団とは...
バチバチズだった。...お前たちかよ。−って、シティの建物に居るって事は彼らもシティに居座るつもりかよ。
ボロフ「−という訳で、僕らはこのシティに居座る事にする。」
ビロフ「だね。あの偽物達と人間達にギャフンと言わせるぞー。」
ブロフ「おー。」
バロフ「後、あのはんぺん野郎にもな。」
あの人形作者が近くにいたら、もれなくサンダー・スクリューとかが放たれますよ。
ベロフ「だね。でも、極力それは言わないようにね。」
バロフ「了解、了解。」
どうやら、昼間の事で少しは学習したらしい。まぁ、どの世界でも言葉の使い方には気を付けましょうという事ですよ。
ボロフ「よし、僕は明日からこのシティで生活して行くぞっ!!」
他4人「おー!!」
...完全に居座るとほぼ等しい事を言いましたね。どうやら、彼らはこれからこのシティに居座る様であった。
さてさて、明日からこのシティはどんな感じになるのだろうか...
投稿が遅くなりまして大変スミマセン。
作者は、この頃色々とありまして一時期の間、小説の執筆作業をストップしておりました。
これからも遅いでしょうが、投稿を頑張っていきます。
今回は、バチバチズのメカを破壊に成功しましたね。
オクト・バズーカに関しては、どこにもタコの要素はありませんね。
ライバルや敵対している人達が主人公達と組めば、強いみたいですね。
まぁ、あの2人は喧嘩の事は忘れているみたいでした。
メカを破壊したのはいいが、バチバチズもエキサイティングシティに居座りましたね。
さて、これから先どうなる事やら。
次回をお楽しみに。
でわでわ...