第10話『再び、天空からの落下物』
VSパチパチズ待望の第2部が始まりです。
今回、話数が10の理由は前章の最終話の前が8話だったので、最終話を9話という数え方をし、今回を第10話というふうにさせていただきました。
まぁ、第2部になったからと言ってもあまり内容は第1部とは代わりありませんので安心をして下さい。
では、本文へどうぞ。
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時は、あのウサギ星での戦いから数ヵ月後...
何かと凄いこのエキサイティングシティでは平和が続いていた。そして、お分かりのように今のところパチパチズは何の動きも見せずにいた。だが、まだシティにいる事には変わりはない。
一方の雄一達は、今日も自分達のビルの中でのんびりと平凡な暮らしをしていたのであった...
不藤雄一「暇だな。」
池谷和也「だな。」
相変わらずの暇だトークから始まるこの話である。
五十嵐缶三郎「なぁなぁ、爆弾でサッカーやろうぜ!!」
他3人「拒否っ!!」五十嵐缶三郎「ぇー...」
そして、相変わらず五十嵐の提案した遊びが拒否られるらしい。すると、いきなり人形作者が立ち上がった。...っていうか、もう少しマシな遊びを考えて欲しいものだ。
人形作者「ちょっと、散歩してくる。」
不藤・池谷「行ってら〜。」
人形作者はビルから出て行った。すると、雄一は暇潰しに窓から外を見た。池谷は、射撃ゲームを開始し始めた。一方の五十嵐は、缶詰めを並べて『缶詰め』という文字を作っていた。...お前が一番暇そうに見えて仕方がないよ、五十嵐。
その頃、パチパチズは何をしているかというと...
パチパチズ「わぁー!!」
シティのど真ん中の広場ではっちゃけていた。相変わらず、よくはっちゃけるキャラクター達である。すると、とっさに空を見たプロフがある事に気づいた。
プロフ「あれ何だろね?」
すると、他の4人もそれを見た。見た感じは、彗星的な物なのだが何なのだろうか。
ピロフ「何か、彗星に見えるような見えないような。」
ペロフ「っていうか、どんどん大きくなってきてない?」
パロフ「おおっ!!見やすくなったぜ。」
ポロフ「いやいや、そんな事を言ってる場合じゃないよ。多分、あれはここにしょっ...」
チュドーン!!
パチパチズ「ぎゃあああああ!!!」
物体は彼らのいたところに墜落した。ポロフの予言は見事な形で当たったのであった。...まぁ、このような予言が当たって全く嬉しくはないのだがな。すると、そこに人形作者が通りかかった。
「何だ、こりゃ...。」
人形作者は、辺りを見回した。すると、彼の目にパチパチズの姿が入った。
人形作者「ん?コイツらは...」
彼がパチパチズに近寄ると彼らは「まだしゃー!!」と言ってムクッと起き上がった。人形作者は、「はい?」という表情でそれを見ていた。パチパチズは起き上がると近くにいる人形作者を無視して話を始めたのだ...
パロフ「たくっ、何なんだあの隕石はっ!!」
ペロフ「そうだよ、降って来るなんて聞いてないよ。」
そんな事は、聞かれた覚えもないですし言った覚えもないですよ?
ピロフ「もうちょっとで、直撃だったよね。」
プロフ「だよね、危なかったー。」
いや、もろ直撃だったのですがね...。
ポロフ「僕らを殺す気かよ、あの隕石はっ!!」
人形作者「だよな。確かに狙いは正確だったからな...。」
ここでいきなり人形作者は、彼らの話に腕を組みながら参加した。この時、パチパチズは彼の存在には気づいていなかった。
パチパチズ「そうだよなぁ〜。」
そして、少し遅れて彼らは人形作者の存在に気づくのだった。
パチパチズ「−ってお前、いたのかよっ!!」
人形作者「失礼な、さっきからいたよ。っていうか、お前こそまだこのシティにいたのか、このウサギ共!!」
パロフ「あ゛ぁ゛!?うるせぇ、やるのかこのはんぺん野郎っ!!」
醜い言い合いだな。ちなみに、パチパチズの他のメンバーはパロフを落ち着かせようとしているが、もちろん無意味であった。
パロフは、そんな事を聞くわけもなくさっきまでと何も変わっていない状態であった。
人形作者「何だと!?お前、もう一回言ってみろっ!!」
パロフ「はんぺん、はんぺん、はんぺん野郎ー☆!!」
あー、凄い腹立つ言い方である。この時、人形作者の額には多重の怒りマークが出現していた。そして、右手がプルプルと震えている状態であった。...あー、完全に彼は怒っていますね。
それを見てパロフ以外のパチパチズは直ぐ様近くの壁の裏に隠れた。そして、そこから怯えながらも彼らのやり取りを見続けるのであった...
その頃、雄一達は何をしているかというと...
不藤雄一「何だ?また何か降って来たぞ。」
池谷和也「マジかよ。」
五十嵐缶三郎「見に行くか?」
不藤雄一「そうだな...行ってみるか。」
そして、彼らは何かが落下してきた広場へと向かって行くのであった。その頃、その広場では...
ズドーン!!
パロフ「ぎゃあああああ!!!」
派手に乱闘が始まっていた。戦況は、人形作者が一方的な猛攻撃をパロフに仕掛けているという感じである。
人形作者「テメェ、まだやるかコノヤロー!!」
パロフ「誰がお前なんかに、ひれ伏すかー!!」
人形作者「黙れぇ!!」
《サンダー・スクリュー》
ズドーン!!
パロフ「ぎゃあああああ!!!」
パロフは派手にそこら辺の壁に吹き飛ばされた。そして、地面に倒れた。−が、その直後に「まだじゃー!!」と言って起きあがった。ちなみに、この時彼らは落下してきたモノがあるという事をガン無視して戦っていたのだった。
一方、壁に隠れて戦いを見ている4人は「いつ終わるのかな?」みたいな表情で彼らの醜い争いを見ていたのであった。すると、彼らのもとに落下物を確認に来た雄一達がやって来た。
池谷和也「お前ら何してんの?」
ペロフ「うわぁっ!?人間達。」
ピロフ「いつの間に来たんだ!?」
不藤雄一「さっき来たのさ。」
プロフ「そうなの?」
どうやら全く気づいていなかったらしい。まぁ、前であんな派手に戦闘されていれば気づかない可能性も低くはない。
不藤雄一「−で、何をしているのかな?」
ポロフ「隠れてるのさ。」
五十嵐缶三郎「おおっ?かくれんぼか?」
ピロフ「違う違う、ただ単にアレに巻き込まれたくないだけ。」
池谷和也「アレって?」
ペロフ「あの醜い喧嘩。」
すると、その場にいた全員はそれが行われている方を向いた。未だに、派手に彼らはやりあっている。
不藤雄一「確かに、巻き込まれると厄介だな。」
ポロフ「でしょ。だから、ここに隠れて見ているのさ。」
たまに、意見がそろう彼らである。しかし、池谷だけは別のものが気になっていたようだ。
池谷和也「まぁ、確かにそれも気にしておく必要はあるだろうけど、俺が一番気になるのは落下してきた物の残骸なんだがな。」
彼が気にしている物体は戦闘をしている2人の向こう側にあった。
ピロフ「確かに言われて見れば気にはなるね。」
五十嵐缶三郎「あれが何だか分かる奴は?」
ペロフ「僕が見た感じでは何かの機械の残骸だね。」
ポロフ「流石はメカ開発をしているだけあって、そういうのは一流だね。」
どうやらペロフはそういう系の仕事をチームではしているようだ。
プロフ「もう少し近くで見たいけど、あの2人があれだからね。」
確かにあの2人が戦いを止めない限り、その場を動くと巻き込まれる可能性が高い。すると、その時残骸の辺りで何やら動く影が見えた。
それに気づいた2人は戦いを一時中断しそっちの方を見た。もちろん、壁に隠れていた彼らもそれを見た為その近くまできて残骸の辺りを見た。
すると、その残骸の影で何やらパチパチズに似たような形の生物が動いたのが彼らには見えた。
パロフ「誰だっ!!」
人形作者「隠れていないで出てこいっ!!」
喧嘩をしていた2人はその生物に出てくるように言った。
?????「くっ、いる事が張れていたかっ!!」
すると、それらは残骸に隠れるのを止めて雄一達の目の前に現れるのであった。さて、彼らは一体何者なのだろうか...
いやぁ、ついに第2部のVSパチパチズが始まりました。
えー、題名については...まぁ、今回もあれかとでも思っていただければ結構です。
-っていうか、第2部始まり早々からパロフと人形作者が大乱闘を起こしてしまいたましたね。
まぁ、結果的には人形作者の一方的な攻撃だったみたいですがね。
そして、後半(最後の方)にはまた何か怪しげな感じのキャラクター達が姿を見せました。
何者なのでしょうかね。
次回、それの招待が明らかになります。
では、次回作をお楽しみに。
でわでわ...。