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障害者一家  作者: 船五郎
7/10

家族の話

 竹原君は香をカラオケに誘った。お互いの歌にジャンルは違ったがそれでも自分とはまた違う世界観を共有できたみたいで新鮮な気分になれた。

 昼食はカラオケ店ですることになった。歌うのをいったん中止して食事を楽しんだ。食事の途中、竹原君が尋ねて来た。

 「なあ、お前んち、て何人家族なんだ?」

 「4人家族よ!両親と兄が一人いるの」

 「親父さんはなんの仕事をしているんだ?」

 「お父さんは会社員よ!」と香は嘘をついた。

 「そうなのか~」と言い、竹原君は定食の唐揚げをほおばった。

 「竹原君のお家はどうなのよぉ?」 

 「俺んちは親父が鉄工所に勤めてて、おふくろはスーパーに勤めてる」

 「兄弟は?」

 「姉ちゃんがいるんだ」

 「そうなの…」

 竹原君は唐揚げゴクンと飲み込んだ。

 竹原君は急に思い当たったかのように、「そうだ、一度俺んちに遊びに来ないか?」

 「わ、私が竹原くんちに?」

 「歓迎するよ、親父やおふくろにも紹介したいんだ」

 「私なんかが来て大丈夫なの?」

 「対したごちそうは出してあげられないけど、みんな喜ぶよ!」

 「じゃあ、お宅に伺わせてもらうわよ」

 「きーまり!」

 竹原君は嬉しそうに食事を欠き込んだ。

 香は呆気にとらわれた。



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