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障害者一家  作者: 船五郎
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作業所探し

その日、香は中川さんに相談を持ちかけた。

 「わたし、もし良かったら作業所にいきたいんだけど、家でダラダラしてたら、お父さんがうるさいし、何かいいところないですか?」

 中川さんは少し考えるしぐさをした。

 「じゃあ、今度見学に行ってみる?」

 「賛成~‼」

 これで話が纏まった。

 その日の夕方、香は早速両親にそのことを話した。

 隆一は「良かったんじゃないか、お前もデイケアでゴロゴロしているよりはよっぽどいいぞ」と言った。

 彩子も「香もまだ若いんだから、デイケアなんかじゃ勿体ないよ」と言った。

 

 翌週から香は作業所探しを始めた。何個所かに作業所に見学に行った。パソコンの部品を作る作業所や畑作業、リサイクル等の作業所があった。そのうちこれだな、と思ったのがダイレクトメールの封入作業をする作業所だった。これが一番女性向けかと思った。

 男性利用者と女性利用者の割合は五分五分位で、作業所内も清潔な感じだった。ここに早速体験に行くこととなった。

 ここの作業所で一番有難かったことは給食が出ることだった。弁当を作らなくていいのだ。

 給食はとてもおいしく栄養満点で、なにより暖かいご飯がでることが嬉しかった。香はここの作業所に決めた。

 早速このことを中川さんにも話し、「良かったわねぇ~、後は役所と連携を取って、正式利用を待つだけね!」

 翌月から香は作業所に初出勤となった。

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