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音楽教育界への一提言

作者: 長光一寛

音楽教育界への一提言


曲には調があり、ハ長調、イ短調、嬰ヘ短調・・・あるいは、Es調、 A調、 B♭調、 Es などとあるが、これらをすぐに楽譜上の表記にリンクできる人は少数派ではなかろうか。例えば嬰へ短調と聞いてすぐ、♭か♯がいくつあるか即答できる人は音楽をかなりやっている人でも比較的少ないのではないだろうか。


私は正直ハ長調以外はリンクできない。中学校で、リンクの仕方を教わって、高校入試のために必死で覚え、今でも、少なくとも長調の場合は、思い出せるが、それには五線紙と鉛筆がいる。一瞬にしてリンクできないと会話についていけない。「ト長調に移調されたところから」と言われても、それはどこかさだかでない。そこで私らのような者もすぐにリンクできて会話についていけるようにしてもらうための提案をしたい。また学校での貴重な音楽の授業時間をもっと音を楽しむことに費やしてもらい、より多くの子供たちが音楽を学問としてでなく、まず遊戯として愛するようになるために、提案したい。


ハ長調とC調という言い方は残そう。しかしそれ以外は「♯一調」「♯二調」「♯三調」・・・「♭一調」「♭二調」「♭三調」・・・と言うふうにしてもらいたいのだ。そうするとすぐにイメージが浮かび楽譜にリンクできる。なお、♭あるいは♯が五線のどの位置に左から並ぶかについては初学者たちにも覚えておいてもらおう。「シャープはファドソレ」、「フラットはシミラレ」と私は覚えている。


批判を覚悟で言うと、この提言には、少なくとも義務教育現場で、長調と短調の区別を教えないことも含まれている。(私は趣味として長らく音楽を楽しんできたが、ある曲が短調であるか長調であるかを知ることの必要性を感じたことはない。)したがって、たとえば、ベートーヴェンの第九は、「交響曲第9番♭一調」(Symphony No. 9 one-flat)ということになる。


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