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燃える魔法使いと凍る殺し屋
続きです。
「ホッホッホ!
逆らうならば死になさい!」
女は村に火を放っていた。
理由は一つ。彼女がこの村の財産全てを寄越すように要求し、それを拒否したから。
無論、彼女には何の権利も無い。
しかし、
「ホッホッホ!
このチート勇者に逆らおう等無意味!
魔王を倒す私に力を貸せないなら生きる価値等無いわ!」
異世界勇者、メイ。
彼女のチートは魔法の超強化だった。
「異世界勇者のメイか?」
後ろから声がした。
振り返るとそこには男が居た。
眼光が鋭い、冷たい感じの男。
私に対する目が気に入らない。
「だったら何?」
男は懐から短刀を出してこう言った。
「お前を始末する。」
その言葉には血が通っていなかった。
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