女さんの家はとてもいい匂い
「っえ、あ、ちがっ…!!」
「っぇ、う、うん…?」
俺は慌てて違う、そう否定した、俺にとってはその意味がわかるがむこうにとってはきっと意味がわからないはずだ
「あ、あ~、えっと…」
完全にやってしまった失言と失態、また緊張から頭の中は真っ白になり俺は下を見ながら頭を掻いた、一生懸命何かを言おうとしても何も言えない
「・・・えっと…」
「!!」
そんな考えている間に女さんは俺に話しかけてきた、俺はそこで、何を言われるかわからない、これは絶対何か嫌な事を言われる、そう思った
「っ…え、えっと…とりあえず、家に入る…?」
「・・・え?」
俺はそう言われ顔を上げた、すると女さんは門を開けて玄関の前に立っていた、そこで俺は家の札を見てみた、札は女さんの苗字が書かれいた
「っえ、こ、ここが女さんの、家…?」
その家はいかにも普通な一般的な一軒家で、でも真新しい、そんな感じの家だった
「・・・とりあえず、入らない・・・?」
「!あ、あぁ、うん」
俺は女さんに素直に頷いては自然に家の中に入った、すると他人の家の特融のその匂いが立ち込めてきた、なんとも言えない洗剤とかそんな匂いじゃなくて、落ち着くような、そんな匂いが
「・・・(って!!俺なに自然に女さんの家の中に入ってんだ~!!?)」
女さんに話しかけるのも精一杯だったはずなのにこうやって自然に入れた事に驚きと戸惑いが一瞬にしてきた
「…今、お母さんとお父さんは外出してるからそこの床に座っててくれるかな・・・?」
「!う、うん、わ、わかった」
女さんの家に入れた事に喜びを感じていた俺は女さんの家の中を見ていると突然女さんにそう言われ座る事にした、そして女さんは自分の部屋に行ったのか二階へ上がって行ってしまった
「・・・俺、夢でも見てんのか・・・?」
あまりにもうまくいきすぎている事に俺は頬を抓った、勿論現実のためものすごく痛い
「・・・てっきり気持ち悪がられると思ったんだけどな・・・」
そう思いながら緊張を解そうとバッグを地面に置いてはスマホを取り出し時間を確認した、夕方の五時になっていた
「っさっきまで四時だったのにもう一時間経ったのか・・・」
「・・・男くん」
「!!あ、あぁ、ど、どうした、って・・・」
突然後ろから話しかけられた事に驚き振り向くと制服じゃなく私服になっていた、どうやら着替えていたらしい
「っ(っお、女さんの、私服・・・か、かわいい…というか…胸、でかっ!!)」
高校生の割に胸がでかい事に気づいた俺はすぐに視線を顔の方にずらした、そしてそんな緊張している一方で女さんはこちらに歩みよってきては隣に座ってきた、そしてそこで俺は気づいた
「っえ、お、女さんって胡坐、かくんだ」
「!・・・あぁ、うん、学校だとずっと正座だから、膝が痛くてね、変、かな・・・」
「っ!あ、いやっ、べ、別に変とかじゃない!た、ただなんか、いつもと違って、なんか、良いなって・・・」
女さんの肌が白いのか、または熱いのか頬を赤く染めてはそんな事を言ってきた事に俺は慌ててそう言った、そして正座じゃなく、胡坐をかいてる女さんはとても神秘的な感じで良い、そう俺は思った
「・・・そっか、それじゃあこのままで・・・えっと、それで男くんは私にいったい・・・」
「っあ、あぁ、えっと・・・」
そこで俺は一旦落ち着こうと深呼吸をし、言った
「・・・っ…お、女さんと、友達になりたいなって…」
付き合ってほしい、そんな事は言えるはずもなく俺は友達になってほしい、そう言った、勿論後悔なんてないしこの選択はあってるはずだ、と思っている一方で女さんは凄く驚いた表情をしている
「っ・・・え、わ、私と、友達・・・?」
「!あ、あぁ!」
動揺からか瞳を揺らしては驚いている女さんに俺は少し声を大きくし身を乗り出すようにし、頷き言った