生きているという事は、生きたという事。
僕は理解できない言葉を喋る何かに追われていた。意思疎通が図れる誰かになんとか救けられたものの記憶は無く、名前すら分からない始末。
更に目覚めたそこは砂の海に鎮座する艦――、不沈艦カロカイだった。
背後に広がる高い壁、眼前には砂と陽炎に隠れる街、そしてそこを射程に入れるカロカイの砲……。
既視感と違和感の交差する世界で、僕は生きていたことを証明できるのだろうか。
更に目覚めたそこは砂の海に鎮座する艦――、不沈艦カロカイだった。
背後に広がる高い壁、眼前には砂と陽炎に隠れる街、そしてそこを射程に入れるカロカイの砲……。
既視感と違和感の交差する世界で、僕は生きていたことを証明できるのだろうか。