不要?必要?マイナスの懺悔
『僕なんて、いない方がいい。
みんなが僕を蔑む。
みんなが僕を貶める。
もう、堪えられない。
どうせ要らないんなら、いなくなった方がいいに決まってる。
どうせ邪魔なんだから、いなくなればいいんだ。
いなくならなきゃいけないんだ。
どうしようかな、できれば人目につかないところがいいな。
みんなに迷惑をかけないで済むから。
すぐに忘れられちゃうんだろうな。
僕の事なんて、思い出さないんだろうな。
初めから、いなかった事に、されちゃうんだろうな・・・。
淋しいなぁ。
僕を覚えてくれる人がいないなんて。
哀しいなぁ。
僕の存在すら消されちゃうなんて。
あーあ、これじゃあ、いなくなるために、生きてきたみたいじゃないか。
・・・もう、零時なんだ。
これでみんなともおさらば?
うん、いいんだよ、これで。
ほら、あんなに別れたかったじゃないか。
あんなに、望まれなかったじゃないか。
なのに、なんで?
ああ・・怖いなぁ。
これが僕の死なんだね。
ここが、僕の死に場なんだ。
はは、僕にぴったりだね、最低だよ。
ばいばい、また会えるといいね。
神様、こんな僕ですら、必要とされる様な場所があったのでしょうか』
「なんだよ、未練たらたらじゃねえか。そんなんだから必要とされなかったんじゃあないのか?」
〜fin〜