表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
渇きの水  作者: 稲荷了
1/1

水や御本尊や調べる事

この作品は所謂処女作となっております

それ故不可解なところで話を切ったり

誤字脱字などが目立つかと思われます

それでも良いという方は何卒宜しくお願い致します。

1.最初は老人がその現象に陥った

その老人、名を松前久治という。

松前老人は森を抜けて山を登り、そして半刻程登ったところに

ある村を見つけたそうだ。

村の名は、龍臣村

そこで水を持参した水筒に入れた、そうだ

龍臣村では村のすぐそばを流れる川、龍臣川の水を生活の要としている、その川の水は山をさらに登った湖

名は、もういいか

そうだ龍臣湖だよ。


私の友人坪井賢治は湖の名前を言うとふう、と息を吐いた

「なぁ、結局何が言いたいんだ?坪井」

私は聞く

しかし聞いた後私は若干後悔した

私はよく人の話の腰をよく折ってしまう癖がある

坪井はよく聞け、と言った

「そこで松前老人は水を汲んだ、龍臣湖の水だこれがまた美味いらしいまぁ飲んだことはないがな。

どうもその湖の水に原因があったのか、持ってきた水筒に原因があったのか、早い話が“水を飲んだのに喉が渇く"んだとよ

飲んでも飲んでも喉が渇く

なぁ、これはどういうことなんだ?及川」

私は

「はぁ」と間の抜けた返事をした、そして

「さっぱりわからん」

と言った実際わからない事だった、それにその松前老人はその水を飲んで喉が渇いてどうなったのだろうか

真逆、死んではいないだろう

それに最初、ということは次があったのだろう

気にはなる、気にはなるがわからない

例えば、水筒に何か菌が付着してその菌が原因で水を飲んでも喉が渇くんではないだろうか

それか矢張り水が原因か?

そうなると湖か

悩んだ、私は悩んだ末こう言った

「体質か?」

坪井ははぁ、と言い

「まぁもうすぐで答えが解るさ、俺たちは奴の居城の前にいるんだぜ?」

そうだった

私達は歩いていた、そして奴—伏見史郎の家の前にいつの間にか

到着していた

私達は何も言わず玄関の戸を開けた

まっすぐ伏見のいるであろう部屋に向かった

伏見は私達を歓迎した

2.龍臣村唯一の医者木谷太郎は頭を悩ませていた

村の中心部に建ててある祠に祀られてる箱—信心深い村人は

御本尊と呼んでいる

一体何を信仰しているのだ?

この村には宗教は無い

それに宗教は村人に忌み嫌われている

そんな感じがする

太郎の父木谷猛は目があまり良くはなく、夜など殆ど何も見えない。

それでも猛は日の出ている朝なら目が見えている者と変わらない生活を送っている。

木谷家は代々医者の家系だったらしく

猛の父も医者であった

しかし、猛は子供の頃母から聞いたことがある

「父様のご先祖様はね、ご先祖様っていうのはお祖父様よりもっと前のもっとお祖父様なの。そのご先祖様はね、不思議な力を使えたのよ。

そのご先祖様は力を使ってこの村を悪い人から守ってくれてたのよ。」

ご先祖様、先祖の名前を猛は知らなかった。

そもそも猛は自分が何代目なのかも知らなかった。

不思議な力—霊能力だろうか、超能力だろうか

猛には皆目見当がつかなかった。

太郎は猛なら知っているのかと思い、御本尊の事について訊こうとした

しかし

何も知らなかった。

そもそも何故太郎が御本尊である箱について調べているのか。

事の発端はある一人の村人であった。

この村人は、いやこの村は貧しかった。

そこで村人は太郎にある提案をした。

「太郎さん、この村は貧しい、このままでは廃村してしまうかもしれん。

そこでだ、太郎さんあんたのところにある箱

村の皆はあれを御本尊だのなんだのと、まったく馬鹿げてる。

でさ、あの箱

売らねぇかい?

なぁに、あの箱にゃあ何にもないでさぁ

それにあの箱調べて村人に何にもなかったってわかりゃせりゃいいんでさぁ。

俺も協力は惜しみませんぜ。

これで村は安泰だ。」

こう言った男の名は鍬田慶次であった

慶次は弟と母の三人家族である。

父は慶次が小さな頃何処かへ行ったきり、らしい

慶次が必死に提案してきたのは

まだ幼い弟と年老いた母の為であろう。

太郎は二つ返事で了承した。

あの箱は、あの箱の中は何なのだろうか?

まずは、箱のルーツだ

調べねば。

3.「まずは調べないと何とも言えないなぁ。」

そう言ったのは、伏見であった

私はすかさず言った

「調べるって何を」

「水だろうよ、実を言うと俺も水が怪しいと思ってたんだよなぁ。」

坪井は何故か得意気に言った。

「水?あぁ、飲んでも飲んでも喉が渇くというやつだね、ありゃあ、

糖尿病だろうよ。

まぁ、体質だね。」

(続く)

ここまで読んで下さって誠に有難うございました

以後宜しくお願い致します。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ