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プロローグ

 宇宙。それは無限に広がる未知の世界。

 人類は長い間、宇宙へ進出する事に手間取った。


 しかし、その宇宙に何と人の形をした「物」が飛びかっていた。一つだけではない。その数は

10や20を越す。その人の形をした物はいずれも銃のような物を持ち、銃身からは光の粒子―ビームが飛び交う。

 それは正に映画でしか見た事のない夢の光景。だが、これは現実の出来事なのだ。


『おいルース、今日は調子いいみたいじゃないか』


 通信機から男の声が操縦席に響き渡る。それを聞いて鼻で笑う少年はモニターに映る人型を一機、ビームで

打ち落とす。爆発の閃光が眩しい。

 少年の名はルース・ドラッド。蒼い髪と蒼い瞳、歳は10代後半、線の薄い輪郭は美形のそれを感じさせる。


「おいジョン、賭けてみないか?」


 ルースは先ほど通信してきた男、ジョンに威勢のいい弾んだ声で通信する。すると何もない所から

四角いものが浮かび上がり、映像が映し出される。空間映像システム・ヴィジョンと言って、簡単に言えば

何も無い所から出て来るテレビ電話のようなものだ。特殊な電波が通っている所なら何処でも使用できる。だが

本当に何もない所から出せる訳ではなく、機材が無ければ使う事が出来ない。


 そしてそのヴィジョンには盛り上がる金髪のアフロでニコニコ顔の男が映されている。この男が

ジョンである。


『何を賭けるんだ?』

「今日何機落とせるか勝負しないか?」


 そんなのんきな話をしている間にも、ルースは抜群の技術で次々と敵軍の機体を撃破していく。


『おもしれぇじゃねーか! 今日こそお前を超えて見せるぜ』


 ジョンは意気揚揚と、集中する為にヴィジョンを切る。

 そんなジョンを見てルースは余裕の笑みを浮かべる。


「あんなに張り切っちゃって、…その後に負けた方が今日の昼飯おごるって言おうとしたのに…」


 先走る友の安否を願い、ルースは無限に広がる宇宙を人型戦闘兵器GEARDギアード

駆け巡っていった。






           それは壮大な戦争の物語





 人類はその科学力を一気に発展させ、地球を死の星へと追いやってしまった。そして二度と

地球のようにしまいと地球の全ての物を破棄し、新たな住処を見つける為に大移民を開始した。

 そして何十年もの月日を重ね、ようやく見つけたのがラクラス星系だった。

 ラクラス星系の惑星で原住民との交流を果たした人類は今やラクラス星系の一員となった。


 だがある時、道を間違った者達が現れた。

 その名を宇宙改革軍レノス。

 彼らはギアードを創りあげた共和連盟センドラドを悪と称し宣戦布告をする。

 時は宇宙戦争時代の幕開け、ラクラス星暦1063年。


 それから時は過ぎラクラス星暦1093年、いまだに戦争は終わらない。

 泥沼化した戦争の中、人型戦闘兵器ギアードは発展に発展を重ね戦争の火種を一気に

拡大させ、まさに宇宙全土を上げての大大戦争を繰り広げているのだ。


 両軍の戦いは、更に激しさを増していく―――――


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