第四話:新しい魂
「そろそろ魂を作らないとね」
私は今から新しい魂を作ろうとしていた。
『遅い』
うるさい! こちとら夏休みの課題があるんじゃ!
『もう数日経ってるよ?』
そう、初めて魂を作った日からもう数日が経っていた。なのに私はあれから一度も新しい魂を作っていないのだ。そりゃ白紙さんも怒るよね。
でも声がずっと無機質なままだから実際怒ってるのか分からないんだけどね。
「でも、能力使って色々作ったからね! 少しは慣れたはず!」
ということで作りましょー!
◇
「とりあえず、六つ作ったけど……」
『作りすぎ』
「そうだよね、調子に乗りました……」
一時間ぐらいかな、私はそれくらいの時間をかけて魂を六つ作っていた。
勿論一気に作りすぎたため私は現在ダウンしている。
うえ、気持ち悪い。
「名前を、考えよう」
とりあえずそれぞれに名前を付けねばと思い、考える。
いやちょっと待って? ここから六つに名前付けるの? 私死んじゃうよ!
まあいいか、いや良くは無いけどとりあえず名前を考えましょう。
「そろそろ明るい色が良いなぁ……何かない?」
『知らない』
そうですか。
うーん、明るい色。色ねぇ……色。
「あ、色が変わるとか? そんな意味を込めて変色とかどう?」
変色するなんて面白そうじゃないですか。
いかかですか! 白紙さん!
『良いんじゃない?』
やった! 無事合格を貰いました!
「じゃあ君は『変色』って名前ね!」
前回同様、私は一つの魂にその名前を刻む。
「わあ、虹色みたいになってる」
すると変色という名前を付けた魂は虹色のように輝いていた。虹色みたいと言うのは、黒や白もあるからだ。
黒とか白って虹色にはないもんね? そうだったよね?
「体力がやばいかと思ったけど、思ったよりまだ行けそう!」
『名付けには慣れたみたいだね』
慣れたって、二回しかやってなかったですけど。まあでも確かに魂作るよりは簡単だから、それよりは慣れやすいのかもね。
「じゃあどんどん付けてこー!」
そうして私はスマホを開く。勿論色を調べるのだ。いや自分でも色を組み合わせたりして名前考えるけどね!
君はそうだな、鋼色の『鋼』!
ちなみにこれはスマホで調べた。
「君は『黒鉄』」
これはスマホで調べて良かったと思ったやつをちょっと改造したやつ。元は鉄だけど良いよね?
あとほぼ直感だけど許してね。
あ、まるでこっちを冷めた目で見てるような君には『紺鼠』という名をやろう。
「……ちょっと気持ち悪い」
しまった、ここで私のライフが!
そういう時にはかわいい白紙ちゃんの応援が私を癒してくれる!
『……ん?』
ほら白紙ちゃん! 私を応援して!
『……が、がんばれ?』
「お゛お゛おおおお! みなぎってきたあぁぁ!!」
『え……なに?』
はい、そんな茶番はどうでもよくてですね。
『さっきのはなんだったの……?』
茶番だよ!
でもあの茶番をやってる間に良い名前を思いつきましたよ!
「君は『黒白』!」
どう? 黒と白で黒白我ながら良いセンスだよ!
「えっと、最後は君だね」
残る魂は一つ。
「今日は疲れたから適当に『紫』でいいや」
ごめんね、紫、一人だけありきたりな色で。でも私のライフはもうゼロなんだ、考えるのダルかったです。
『……送るね』
頼みまっせ。
すると魂が私の前から全て消えた。行ってらっしゃい愛しの我が子たちよ。
私高校生でママになっちゃったけど大丈夫かな。そうなるとパパは居ないからシングルマザーだね。
あ、白紙から流れてくる力を使ってるから実質白紙がパパ?
そんな! 白紙ちゃん、ふたなりだったなんて……!
『……一人でなに言ってるの?』
ふぅ……そうですね、ちょっと気分が高まりました。すみません。
ちなみに私はふたなりあんまり好きじゃないんだよね。どうでも良いよね、すみません。
「ああ、今日も疲れた」
『一人で騒ぐからでしょ』
いやどう考えても魂作ったからでしょう!?
『……そうだね』
なんか私、残念な子みたいに思われています?
『煩い子』
いやごめんって。
【あとがき】
神月紗矢、の名前を神月巫絽、に変えました。
それと次の変色たちの物語、『紅万紫千』の連載を開始します!
『紅万紫千』URL→https://ncode.syosetu.com/n0812lr/
序盤はこういうのが続きます、ご了承ください。




