第六話:ぱっぱっぱぱっぱ!ぱっぱっぱぱっぱ!そして伝説へ
こうして俺たちは、シマダニシパの居城の前に立った。
バス停とセ●ンがあるラスボスの城なんて緊張感ゼロだと思っていた――その時だった。
「ガパオガパオガパオ!!!」
空から響き渡る奇怪な声。シマダニシパの雷撃パンチが炸裂し、目の前のセ●ンイ●ブンが粉々に吹き飛んだ!
「うわああああ!」
俺たちは衝撃に呆然とする中、次の瞬間――跡地に突如ポプラが現れる。
「やっぱ魔界のコンビニはポプラやね。」
城の最上階から姿を現したシマダニシパが、不敵な笑みを浮かべながらそう言い放つと、窓から顔を出したギャル軍団が「キャー!シマダニシパ様サイコー!」と叫び、場を完全に支配していく。
「……ただのラスボスじゃないな。」
俺は圧倒的な存在感を放つシマダニシパを見上げながら呟いた。
彼の手下はなんと725万人。その内訳はギャルとヤンキー、そして引きこもり。しかも、驚くべきことに6.5割が引きこもりという謎の戦力構成だ。
「つつつ、大丈夫よ。私たちにはこれがあるから。」
もりしがCOACHのバッグを持ち上げる。その中には、これまで手に入れた伝説の宝具が収められている。果たして、それだけでこの圧倒的な敵を倒せるのか……!?
「ガパオガパオガパオ!!!」
再び響き渡るシマダニシパのパンチの声。
「さあ、立ち向かおう!」
もりしが力強く言い放ち、俺は拳を握りしめた。
この戦いは、ここからが本番だ。
(つづく)