22/22
エピローグ
気が付いたら、私は夜の校舎で倒れていたらしい。
見回りをしていた警備員に発見されて、病院に運び込まれたようだ。
けれど、検査しても何もなかったことで、すぐに家に帰らされた。
あれは夢だったのかもしれない。
その時はそう思ったけれど。
あの日の夜から、西野や順子を含めた数人の生徒が行方不明になっていた。
やっぱり、夢なんかじゃなかったのだ。
私はあれから何度も遅くまで学校に残ってみた。
下校時間をすぎても、先生たちから帰らされないように、隠れていたりした。
西野や皆を殺したあいつが、フードをかぶった誰かが許せなかったからだ。
でも、どうしてもあの学校に行く事はできなかった。
あの、異常な学校には。
そしてとうとう卒業してしまう。
卒業式の日に卒業証書を受け取った私は、次の日から学校に来ることができなくなってしまう。
私は、悔しさでいっぱいだった。
ごめんね西野。
それに皆も。
仇をとる事ができなくて。
せめてもの抵抗として私は、あの日の出来事を日記に書いて図書室の本だなにまぎれこませた。
もし同じ状況に陥った人がいたら、その助けになるようにと。




