サティスファクション
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
恋愛です。R15です。
苦手な方はご注意下さい。
なんでこうなったか分かりません。
オチもないですし。
プロトタイプなので、またごちゃごちゃ弄り回すと思います。
でも二人の性格は変えたくないなー!!(クソデカ声)
新月の夜に白金髪の魔女に会うと木偶人形にされてしまうそうよ。
最近の若人の専らの噂。深淵なる都市伝説。退屈な人生を露骨に示した噂だけがクラスに嵐を吹き起こしている。
そんな話を適当に聞き流しながら家に着くと、一人の女人が顔を出した。夢を見るようなぼんやりとした半眼。膝下まで伸びたキャミソールを一枚だけ羽織っている。除く腕も、足も、余りに細く、手荒く扱えば折れてしまいそうだった。
女は靡く髪を煌めかせ、軽やかな足取りで此方まで駆け寄ると、そのまま飛び掛ってきた。そうして馬乗りになり、感触を確める様にシャツの上から体をまさぐる。胴脇のラインを辿り、腹を撫で、それから首を締め上げる様に包む。
「離せっ」
「ヤダ。はぁ……ふふふ」
女は自らの体を密着させる様に伸し掛ると、顎を固定して唇を合わせてくる。薄っぺらい舌が唇をチロチロと悪戯に這い、隙間を見込んで入り込む。
蛇と口付けを交わした事は無いが、きっとこうなのだろう。体に絡み付いて、蠢く舌を捻じ入れて、口腔を荒らし回って。
「何時見ても好きな顔だね。顔だけじゃなくて体も。体だけじゃなくて中身も」
そう言って、悪戯な手が服の中へと辿る。冷たい指が臍を擽る。しかし、ふと何かを思い付いた様に、体が離れていく。
「街で噂になってんぞ。新月の夜に白金髪の魔女に会うと木偶人形にされるって」
「私ってば有名人? 」
女は俺の前にしゃがみ込んだまま、ニヤニヤとした笑みを浮かべている。
街で噂の白金髪の魔女は、俺と同棲中の女人である。好みの輩を見つけては、今のように襲い掛かり、体中まさぐって生気を貰う。なお気に入られると勝手に契約して、家に居座る始末。淫魔の様だと形容したら、当の本人から真顔で否定された。地雷だった事は記憶に新しい。
「また誰か食ったのか?」
「食べてないよ。君を超えるような可愛い子、見てないもん」
それからまた何かを思い付いたように目を開くと、ぽってりとした口を開く。
「ご飯出来てるよぉ。あ、間違えた。ご飯にする? お風呂にする? それとも」
「飯で」
「はーい」
そういうと、ふらりと立ち上がって、その場を後にした。
白金髪の魔女、と噂されるのは、家事全般兼押し掛け恋人を担う淫魔である。
「そういやさっきなんで事に及ぶの辞めたんだ?」
「全年齢向けだから。一種の自制って奴だねぇ」
こういう掴み所が無くて、何処かぼんやりした魔性の姉ちゃんと、ツンデレな組み合わせが死ぬほど好きなんですが、それだけぼーっと考えていたら、オチが無くなりました。
今から弄り回します。
気に入った子の生気を吸い取って、強制的に同棲する代わりに、家事全般と恋人を兼任するという、『大変ご都合主義な』生き物。
おじさん臭い台詞ばっか吐くので、今ちょっと自制させてます。