月と涙と
物語みたいな詩を書こうと思って失敗した作品です。日中に晒すのが恥ずかしいのでこんな深夜に晒します。
いや〜ぁ、難しいですね! 物語みたいな詩って!!
夜が暗くて怖くて苦しくて
孤独に苛まれて泣いていた
家を出れば一人じゃなくなると思って
深夜の公園に足を運んだ
公園でもひとりぼっちは変わらなかったけど
月が美しかったからベンチに腰を下ろした
いつまでも涙は止まらなかった
いつしか足元には涙の水たまりができた
足元の水たまりをぴしゃぴしゃして遊んでた
楽しかったけど虚しくもあった
水たまりが光っていた
月に照らされ輝いていた
ふと気がつけば隣に人が立っていた
月のように眩い光がその人を包んでいるように見えた
その人はすらりとした体躯の男性だった
顔は整っていそうだったが詳しくは暗くて見えなかった
私は泣くのを止められずにその人を見た
男性は私を見て目を見開いた
「キミ、泣いてるの?」
彼は言った 私は頷いた
「泣かないで」
彼は言った 私は首を振った
涙は止まらなかった
涙は止められなかった
泣くのをやめない私に彼は狼狽えて
「泣かないで泣かないで」と言った
何が悲しいの?
何が悲しいの?
おんなじ言葉しか言わない彼に
少しおかしさを覚える
泣き顔のまんま笑えば
彼はさらに戸惑った
どうして泣いてるの?
どうか泣き止んで
キミが泣くとなんだか僕も悲しいんだ
そちらを見れば彼も私とおんなじような顔をしていた
おんなじように泣きそうな顔で
慌てふためき手を動かしていた
どうか泣かないで
どうか泣かないで
「僕、キミの笑顔が見たいんだ」
どうしてそんなことを言うのだろうか
首を傾げれば彼は笑った
わからないと言って笑った
私も笑った
悲しくはなかった
涙も止まった
寂しくもなかった
気がついた時にはベッドの上だった
夢だった
そう思って
月を見れば彼のことを思い出した
不思議な夢だった
素敵な夢だった




