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玲子さんは自重しない~これもある種の異世界転生~  作者: やみよのからす
第1章 エイゼル領の伯爵
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第1章第005話 チュートリアル 人間発電機

第1章第005話 チュートリアル 人間発電機


・Side:ツキシマ・レイコ


 「チュートリアル第二弾は、マナの使い方です」


 赤井さんが持ってきた椅子に座っての野外授業です。ご丁寧に、移動式黒板まであります。


 「まず、玲子君の体は、マナで出来ています。このマナを使って、チートな技がいくつか使えます。発電、マイクロ波、マナの射出とそのエネルギー開放です」


 電気、熱線、爆弾みたいなものかな。


 「まず拝む形で手を合わせて。それから少し離して、左右の手のひらに電位差をイメージして…というより、左手の電子を右手に移動させる感じで」


 電子を移動させるイメージ…って言われてもだけど。理科の実験中に軽く感電したときのことを思い出しつつやってみた。

 言われたとおりにやっていると、両腕の中を電気が流れる感覚が分って、両手に静電気が溜まっているようなチリチリした感じがし出した。そのまま続けて電気を貯めるイメージを続けていると、"バチン!"と、両手の間にスパークが走った。

 

 「おおっ」

 

 さらに電流を流し続けるイメージすると、継続した放電がバリバリバリと続く。

 

 「はい止めて」


 放電を止めると、周囲にはオゾン臭と、手のひらからは煙がなびく。手のひらを見ると、日焼けしたあとのように皮がむけていた。


 「次に、裸足で立ってみて。今度は、地面から電子を奪う感じて。さらに、キョンシーポーズで手に電荷を集めて」


 キョンシーポーズって、要は両腕を前に差し出して、手だけぶらんをさせる感じ。

 言われたとおりにする。今度は、地面から電子を奪う感じ。髪の毛にも静電気が溜まる感じで、ボワっとしている。それでも続けていると、


 バンっ!


 手と地面との間に雷と言えるようなデカい放電が走る。そのまま続けていると、指先と地面の間で不規則な放電が始まった。…まるでどっかのダークサイドの皇帝みたいだな。


 「赤井さん、この放電って、狙った場所に落とせるの?」


 「ん?電子は集められるけど、周囲の電界まで自在というわけじゃ無いからね。基本的に一番近いところとか、金属とかにおちることになるね。狙ったところに電撃を飛ばせるなんて、漫画描写だよ」


 身も蓋もないけど。だっちゃーは無理なようです。


 「マナは、この星のテラフォーミングにも大量に使ったから、この星には偏在しているんだ。実際この星の住人は、それをいろいろ利用しているしね。電気的な利用はまだ基礎科学のレベルのせいでこの星の人には無理だけど、この辺もあとで座学しよう」


 この世界の人は、マナを熱源や光源として利用しているし。一部の人は身体強化とか攻撃にもできるそうです。

 うーん。魔法…というほど便利でも無いかなという感じだけど。これはこれでいろいろ使えそうですね。

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放出系念能力じゃないよw

レーザーで雷を誘導するという技術は実在しますので。狙ったところに落すことは不可能ではなさそうです。

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