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■94 勉強会①

久々に活動報告を更新しました。

他サイトにて連載中の作品についてです。

 夏休みに入って一週間が経ちました。

 私達の学校は25日から8月いっぱいが夏休みです。なので9月1日から新学期なのですが、それまでにやっておかなければならないことがあります。

 それは……


「ううっ、宿題が終わんないよー」


 私は机に突っ伏していました。

 その、別に難しいわけではなく単純にわからないことからがあったから全然進まなかったのです。

 〈WOL〉を始めてからも勉強はしっかりやって来たつもりだ。そのおかげも相まってあんまり学年順位は変わっていない。けど、やっぱり苦手なところが来ると詰まってしまうのでした。


「今年は皆んなと遊ぶ約束してるから、早く終わらせたいのになー」


 そうです。

 今年はギルドメンバーと一緒に遊ぶ約束をしていました。

 バイト中に知り合ったタイガーこと西大河。彼女も交えてだ。

 そのためには多くの時間を作る必要があった。と言うよりも宿題は早めに終わらせておいた方が、自分のためになる。だけどこれ以上進まないとなると、結局行き詰まるのも仕方なかった。


「ううっ。誰か勉強ができる人っていなかったっけ……あっ!?」


 私は考えた。

 シャーペンをクルクルさせながら考えた。すると一人心当たりのある人物を思い出した。

 かなり身近で私の友達。って、私の知ってる限りで頭のめちゃくちゃいい子ってこの子しか思いつかなかった。


「よーし、ちょっと連絡してみよ」


 私はLOINからメッセージを送る。

 すると凄まじい速さで返信される。

 最初は渋っていたけど、何回かやりとりをしていると次第にこっちのペースになったので結局は引き受けてくれた。


「よーし。後は……千夏ちゃんと大河ちゃんと刀香ちゃんも誘えるかな?」


 とりあえず皆んなに連絡を取ることにした。

 すると皆んな快諾してくれて、とりあえず日にちは明日だ。

 何処に行くのかって?そんなの一人しか考えられないでしょ。そう、ノースの家に行くことになったのだった。


 ◇◇◇


「ここが……」

「ノースの家?」

「でっかーい!」


 私達はノースの家にやって来た。

 ノースの家は少し離れた場所にある。住宅街の端。その理由は一目で分かった。家が豪邸で大きすぎるので、土地がないのだ。

 裏には大きな山が見える。しかし家自体も装飾がかなり施されていて言葉にならなかった。


「とりあえず入ろうよ。多分ノースは中で待ってると思うから」

「だろうな」

「う、ううっ……緊張する……」

「大丈夫ですよ、大河さん。それにいざとなったら〈WOL〉でのお姿になればよろしいのでは?」

「そんなに簡単じゃないよ。あれはあくまでキャラ付けで豹変してるわけじゃないんだから」


 大河は酷くおどおどしている。

 その空気を少しでも和ませようと刀香。

 そんな二人のやり取りを見ていたのだが、流石に待たせすぎるのも悪いと思い適切な時間を見て私達はノースの家に入るのだった。


「こう言うのって、礼儀正しくするべきなのかな?」

「わかんないよーそんなの」

「そうだよね。じゃあ普通に入ろっか」


 私は先陣を切ってインターホンを押した。

 するとしばらくしてから声が聞こえて来た。落ち着いた低い声だ。


「はい。高坂家のメイドの者です。御用件は」

「神藤愛佳です。ノースいますか?」

「ノースお嬢様ですね。確認のため、少々お待ちください」


 何だろ。格式高くて歯痒い気分だ。

 それは皆んなも同じらしい。にしてもちょっと違和感のある喋り方なのは何でだろ。その、もっとかっちりしていてもいいはずなのにちょっと緩い話口調なのが気になるところだ。

 そんなことを思っていると、返答が返る。


「確認が取れました。そちらの扉からお入りください」

「わかりました」


 如何やら確認が取れたみたいだ。

 私達は少し緊張しながらも、家に入るのだった。

 そこで待っていたのは……


「遅かったな」

「ノース!」


 扉を開けた先で待っていたのはノースだった。

 その格好は〈WOL〉の姿に酷似していた。

 黒いワンピース。その下にはショートパンツを履き、ただ一つ違うのはネクタイではなく大きなピンクのリボンだった。何だろ。逆に違和感がある。


「如何したのさノース!そのピンクのリボン」

「千夏ちゃんそれ聞いちゃうの?失礼だよ」

「コレは……私が付けたくて付けたのではない」


 ノースはリボンを触りながら小言のように呟いた。


「本当はこんなもの付けたくないんだがな」


 そう言いながらギィッと何処かを睨んでいた。

 その視線の先をたどるとそこにはメイド服を着たメイドさんたちが死角になる筈の壁のところから見ていた。

 覗き見られて怪訝な顔をしている。何だろ。いつものノースだ。


(もしかしてだけど、あの人達もみたいのかな?)


 ふとそう思った。

 理由は簡単だ。だってノースのリボン姿何て早々見られるものじゃないから。普通にお人形さんみたいで可愛かった。


「さっさと行くぞ」

「行くってどこに?」


 私は尋ねた。


「こんなところにいても仕方ないだろ。うってつけの部屋がある。そこに行くぞ」


 そう言ってノースは先を歩いた。


「待ってよノース!」


 人の家で、しかもこんなに広いとなると迷っちゃうかもしれない。

 そうならないようにと、私はノースの隣を歩くのだった。


「私達も行こうぜー」

「う、うん」

「はい」


 それに倣って千夏ちゃん達も後を続くのだった。

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