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180/266

■180 いよいよボス戦に向けて

今回は短めです。

それと、今〈ミヤビ〉の街のボス戦パートを書いていますが、その繋ぎがまだ書けていないので、また少し空くかも。

 今日も今日とて特にやることのない私達はミーティングみたいにギルドハウスに集まって、今後の方針の確認をしていた。

 そこで議題に上がったのは、スノーからの提案で、〈ミヤビ〉の街のボス戦についてだった。


「少しいいか」

「なーにスノー?」


 ちなっちが間の抜けた返事をする。

 するとスノーはゆっくり重たい雰囲気が話し出した。


「今後の方針だが、そろそろミヤビの町のボスを倒すのはどうだ」


 急なスノーの提案に、皆んな固まってしまうけど、真っ先に答えたのは私だった。


「どうだって言われても、ねー?」

「うんうん。そもそもミヤビの町のボスって、何?」

「さあな」


 まさかのスノーも情報不足だった。

 と言うのも未だにミヤビのボスを倒して報告は、ネット上に上がっていない。皆んなミヤビの町を経由地にして、他の町に拠点を移しているそうだ。

 だからそこまで手が回っていないし、他の町の情報の方が多く上がっているそうだ。


「敵もわからないし、何処にいるのかもわからないんだよ?」

「そうだな。だが先に倒すことに越したことはない」


 スノーはそう答える。


「先に倒すのがいいのか。でも、なんでだよ?」


 タイガーはスノーに尋ねる。

 するとスノーは簡潔に答えた。


「最初に倒したプレイヤーには特別な報酬が与えられるからだ」


 とあっさりしていた。

 確かにそれは魅力的だ。どんなのかわからないなんて、わくわくする。一度見てみたくはあったけど、でもやっぱり情報不足は否めないらしい。


「ボス戦に挑むにしてもまずは情報を集めませんとね」

「そうだよね。スノーもそれでいいよね?」

「そのつもりだ」


 とりあえずKatanaの意見でまとまりそうだ。

 最近のKatanaは新しい刀を手にしてから、かなりいきいきしている。その様子は見ているこっちにも伝わって、活力になっていた。


「でもミヤビのボスモンスターかー、やっぱりそっち系なのかなー?」

「そっち系って?」

「ほら、武士っぽいとか忍者っぽいとか、意外に舞妓さん系だったりして」


 ちなっちはそんな妄想が膨らむ。

 確かにどんな見た目かな?


「私は刀を使うのではないかと思いますよ。この街は京都を舞台にしているので、歴史的にも刀などのような、日本古来に渡るものではないでしょうか?」

「確かにその線はかなり高いな。となると、斬撃系の武器に対する策を用意するしかないか」


 スノーは深く考え込んだ。

 流石に斬撃一本だと、私の〈暗縫の黒星〉でも厳しいかもしれない。こっちの耐久値が枯らされる方が先だよね。スノー流で言うなら。つまり、先にこっちがばてちゃうってことだ。それは困るよ。


「斬撃なら俺のガントレットならいけるな!」


 タイガーはノリノリだ。

 確かに斬撃をそのまま受けることができるガントレットなら、かなり役に立ちそうだ。

 タイガーの〈虎手甲〉はタイガーらしく、虎をイメージしたものだけど、かなり頑丈な作りで、その見た目に反してかなり軽い。これもシズさん手製の代物で、かなり扱いが簡単だった。


「でももし遠距離系だったらどうするのー?」

「えーっと……その時は、その時、かな?」


 タイガーが弱気になった。

 これじゃあいつもの大河ちゃんだ。私は大河ちゃんを宥め、とりあえず方針が決まったらしい。


「じゃあとりあえずいつも通りで、ボス戦の準備と情報収集と適度にやるってことでいい?」

「あぁ」

「OK!」


 スノーとちなっちが真っ先に、Katanとタイガーも軽く頷いた。

 とりあえず今日も今日とて、いつも通りに過ごすのでした。

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