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新しい世界で

 まさかこんな自分になるなんて思ってもいなかった。

 以前の世界ではこんな自分ではありえなかった。

 自分の力が生かせる環境、信頼できる仲間たち、競い合えるライバルたち・・・。

 今では自分に自信が持てるようになった。

 みんなのほうを見てみた。みんなはそれに応じてうなずいてくれた。


「いくよ!ヒミカ!」

 レーヤは思い切り投げた。レーヤの投げたボールはうねりを上げて突き進みキャッチャーのヒミカのミットに収まった。さながら雲の中を突き進む龍のように。空は青く澄みきれいで遠くでは鳥の鳴き声が聞こえた。


 これもなにもかもこの世界に生まれ変わらせてくれた神とこの世界に大いに感謝だ―――。

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