鉄道のPERMA
このまま飛び降りれば、
全て終わるじゃないかと
そう思ったことがある。
あの光の場所へ行ってみたいと
そう思ったことがある。
だけど日常は止まることなく毎日訪れて絶望する。
悲しくて苦しくて未来を憎み、死ねないから生きてみた。
そうやって心臓を動かしていると
ある時、ぎゅうぎゅうに詰め込まれた湿っぽい満員の車内で
隣の人の吐息が恋しいことに気がついた。
ああ私は一人では無いと思ったのだ。
真っ暗な帰り道、夜中のコンビニに人が居るという安心感
私たちは
顔も見たことのない誰かに縋って生きている。
激動の時代、令和を生きる全ての人に捧ぐ。
しあわせの方程式、電車で見つけました。