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50年間昏睡状態から目を覚ますと!?

作者: 七瀬
掲載日:2020/07/03




___俺は、20歳の時に交通事故に遭い。

そのまま、昏睡状態になって目を覚ますことなく20年の

月日が過ぎてしまった。



20歳だった俺も40歳になり、見た目も老けて。

白髪が、所どころに髪や髭にまで出ていた。


『・・・ねえ、お父さん! この子、本当に目を覚ますのかしら?』

『心配ない! オレ達の息子だ! 必ず目を覚ますよ。』

『そうね! 親である私たちがこの子を信じないとね!』

『・・・あぁ!』



___俺は、一瞬だけど! 左目を瞬きする事ができたんだ。

その後、右手の人差し指も少し動いたのに、、、。


俺の傍にいた母親は、それを見ていなかった。

その後は、また俺は元の状態に戻り眠り続けたんだ。



【・・・このまま、死ぬまで! 俺は元に戻れないのか!?】

そう、諦めかけていた。




 *



___しかし!?

更に30年後、俺はようやく元に戻る事ができたんだ!

“昏睡状態” から完全に目を覚ましたんだよ!





・・・でも?

俺が目を覚ますと? 既に俺の両親は亡くなっていた。

二人とも、俺が目を覚ますのをずっと待ち続けてくれたというのに。

俺は、その期待に応える事が出来なかった。



俺は、悲しみと怒りがこみ上げる。








・・・い、いや? 

その前に、何かがおかしい!?

なんだか? 俺の体に違和感を感じる。

長い長い昏睡状態から目を覚ましたから、少しおかしくても

仕方がないものだと俺は思っていたのだが、、、!?



___どうやら? 違う!


俺は、医者に直接聞いてみたんだ!


『___先生、なんだか? 俺の体がおかしいんですが?』

『・・・そうですか、気づいてしまったんですね! ちゃんとお話

しましょう! 実は、あなたの体は? 人工の臓器をほとんど使って

いるんです。あなたの臓器は、臓器バンクで困っている人達に提供し

ているんですよ。もう、あなたは目覚めないと思っていたので。』

『・・・そ、そんな、俺の体は大丈夫なんですか?』

『まあ、今のところ! 問題はなさそうです。あなたの目の角膜も

人工のモノです。』

『・・・・・・なんで、こんな事、』

『あなたの両親ですよ! あなたの為と思ってしたことです。目覚め

ない息子の為にも、誰かの体の中で生き続けてほしいと思っていたの

でしょうね! とてもあなたの両親はいい方でした。』

『・・・父さん、母さん、』

『あたなは、“別の人間に(うまれかわった)” んですよ。』

『・・・先生、』

『もう、あなたが死ぬ心配はしなくてもいい! あなたはこれから

一生、生き続けられるんですよ。』

『・・・なんて、ことを。』

『嬉しくないんですか?』

『・・・俺は、もう人間じゃないんですよ! 死なないなんて! 

俺は、望んでない!!!』

『・・・まあ、今はそうかもしれませんね。でも、いつか? わたしの

言っている事を理解してくれればそれでいい! お大事に!』

『・・・・・・』




 *



___50年後のこの世界は、、、?

何もかも変わっていた!

俺が50年間眠っている間に、全て変わってしまっていたんだ!




・・・しかも!?

俺は、“別の人間に(うまれかわった)”

普通の人間みたいに、食べることもしなくていい。

燃費もいいから、1年に1回だけ! 僅かな燃料補給をするだけ。

勉強もしなくても頭がいいし! どんなスポーツでも万能。

何をやっても、一流なモノに仕上がるんだ。




【・・・俺は、一体!? 何処に向かっているのか?】





自分から死ぬ事も出来ない!

誰かの役に立つと言っても、俺みたいな奴がこの時代にはゴロゴロと

いて俺が人の役に立つところがないんだ!



___生きているとは? なんなのだろう?

俺は、何者なのだろう?

俺の両親は、俺が目を覚ますともう居なかった。

何のために、俺は永い眠りから目を覚ましたのだろう?

俺はこれから先、何のために生きていくのだろう?



最後までお読みいただきありがとうございます。

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