青樹家シリーズです。
コロナウィルス、新型肺炎の原因を追求すると、どうもこのウィルスが原因ということが分かってきたのだが、日本政府は現地邦人の帰国手段として、政府専用機を使うことを含めて、「あらゆる手段」を用いることを考えているようであり、裕太は
薄れ行く意識の中で、煙草を一口吸った。
今回のウィルスの原因ははっきりしていないが、「魔族」が絡んでいるのではないかと、裕太の兄の朗は踏んでいる。
帝政ロシア時代のロシアも国内で、インフルエンザが流行し、国内の統治と対外的な安定した武力を失い、ナポレオンの侵略を許してしまった。
歴史の影に「魔族」あり。ドストエフスキーの小説『カラマーゾフの兄弟』にも、カラマーゾフ家の次男イワンの元に初老の男性の人間の姿で悪魔が現れるが、結局、イワンはこの悪魔に敗れてしまう。
実を言えば、朗の元にも、悪魔が、昨日辺りから悪魔の、と言うか妖魔が現れており、それ以外とも少し前から悪魔と悪魔軍と交戦中であり、目下苦戦を強いられている。
この小説は朗が書いている。
みんな、状況が、日本をめぐる状況が変化している。恐れず、薬、精神科から処方されている薬を飲もう。
朗も今から居間に行って、「精神科の薬を飲む」。