心と機械
2062年...東京
俺の名前は中条アラタ、都内の高校に通うごく普通の高校生だ。といいたいが、俺は...「AI」であることだ。
AIとはみんなも知っての通り、人工知能である。俺が作られたのはいまから約10年前の2052年にドイツで起こった第3次産業革命によりAI技術が急激に進み、世の中にたくさんAIが出回ったのである。ドイツの科学者のバミューズ氏は、世界で初めてAIに考えるということは取り入れたAIを作った人である。従来のAIは人間が与えたことでしか、学習せず、新しいことを生み出すことは不可能だとされていた。しかし、今回バミューズ氏が開発したAIは、極めて人間の脳と構成が似ており、自我を持ってるといって過言ではないほど、優れている。バミューズ氏の開発したAIははばひろい分野で取り入れられている。俺もその一つだ。
しかし俺のようなケースは異例であり、AIとして初めて人間と同じ生活をすることを許されている。もちろん見た目も肌触りも人間とほぼかわらず、人権だって持っている!食事もちゃんとする。でも、消化はできないから全て消化できずそのままの形で出てきてしまう難点もちだ笑
高校生として送り込まれており、もちろん周りは俺がAIだなんて知らない。俺ですらたまにどっちなのか分からなくなるときがある。それくらい違いがないという事だ。生活を送る中で思うが人間の感情というものは読めないものだ。AIには一生かかってもわからないことだろう。とくに、好きという他人に好意を抱くことは到底理解ができない。人の感情を読み取ることは、俺の目標でもある。
プロローグ 終
全3章の物語です。良かったら次回もみてください!