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乙女ゲームのお姫様になってしまいました  作者: つきはな ゆめ
本編
3/12

3話 初めてのお仕事は騎士達と面談

「ふー今日ものどかだわ・・・」


敷地にある花壇を見ながら置いてある真っ白なガーデンテーブルに座り、

のんびりと紅茶を飲んでいると、なかなかイケメンの執事さんに声をかけられました。


「リリアナ姫。そろそろ騎士との面談のお時間です」

「あ、わかったわ。今行くね」


そう私がこの世界に来てからの初めてのお仕事は、

新人の騎士達がお城の中で働くので、

私はその挨拶をするために面談をする仕事があるのです。


いきなり見知らぬ騎士達と面談をするのは危なくない?と思ってましたが、

今日来るのは厳選に厳選し、騎士としてよっぽど優秀な人しかいないみたいなので、

そこは安心して良いみたいです。


私は執事さんに付いて行って裏口から入り、

お城のいかにも王様が座ってそうな場所に案内されて、

レッドカーペットが引かれている豪華な椅子に座わりました。


準備ができると大きな扉が開き、

周りにいる番兵の見張りをつけて新人の騎士達が次々と入ってきました。


なるほど、全員で五人なのね。

騎士達を見ていると、一人だけ見覚えのある黒髪のイケメン騎士がいました。

あ、あの人・・・何処かで見た事があるわ。


頭をフル回転にして考えると思い出しました。

確か、乙女ゲームのパッケージにいたもう一人のキャラクターでした。


んー私好みのイケメンね。攻略出来るのかしら?

お姫様と騎士の身分差恋愛の展開もいいかなとちょっと思いましたが、

慎重に考えることにしました。


だってこういう世界だと、婚約前提のお付き合いとかになるので、

心の底から愛せる男性じゃないと嫌ですもの。


騎士達の挨拶が一人一人終わり、

最後に黒髪の超絶イケメンの騎士が一歩前に出て、膝をついて挨拶をしてくれました。


「僕の名前はククルです。お目にかかれて光栄です。

僕は命をかけて全力で騎士として勤め、お守りします」


現実の世界ではこんなにイケメンの男性が私の前にひざまずき、

このように接しられたことがなかったのでつい、鼻の下を伸ばしてしまいました。


「うむ。皆の者、苦しゅうない」


どこのお姫様キャラだよと自分の中でツッコミをしました。

面談が終わると騎士達はその場から離れ、部屋を出てから扉が閉じられました。


「んー! お仕事終わったわー!」


背筋を伸ばしていると、執事さんに「お疲れ様です。まだ病み上がりなので今日はお休みを」

と甘やかしてくれたので、お言葉に甘えます。


「ありがとう! それじゃあ、ちょっと中庭に遊びに行ってくるわ」


裏口から出ようとすると、執事さんに止められました。


「あ、その前にリリアナ姫。ロイス王子が話があるとの事です」

「ロイスが?」

「ええ。この時間帯だと空いてますので、面談が終わったら自分の仕事部屋に来てほしいと言っておりました」


えー面倒くさい・・・まぁ、いいか。私は返答をしました。


「分かったわ。それじゃあ先に話をしてくるわね」

「はい」


と言うことで、私は城の中を歩き回りました。えーと・・・ここの部屋かな?

入ってみると、メイドさん達が着替えをしていました。


「あ、すいません」


私は次の部屋に入りました。あ、ここは厨房でしたか。


ちょうど廊下を歩いていたメイドさんがいたので、

ロイスがいる仕事部屋の場所を教えてもらうことにしました。


ふー・・・やっとロイスがいる場所を見つけました。

少しだけ迷子になりました。だって、この建物広すぎですもん。構造も似てますし。


私は大きなドアをノックして声を掛けました。


「ロイスー、きたよー」


部屋の奥から入ってきていいよと聞こえたので、ドアを開けて入りました。

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