表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
乙女ゲームのお姫様になってしまいました  作者: つきはな ゆめ
本編
2/12

2話 乙女ゲームの世界も悪くない

全力で書きました。2話目をどうぞ!

乙女ゲームの世界に来てから1日が経ちました。


ロイス様に身体を休めと言われ、言われた通りに仕事をしないで豪華な部屋の中で閉じこもっていると、ドアをノックしてから誰かが入って来ました。


「リリアナ。体調の方はどうだ」


そう、入ってきたのは超絶イケメンのロイス様でした。


「はい、ロイス様。体調はだいぶ良くなりました」


そう言うとルイス様が驚くようにして、変な目で見られました。


「どうしたんですか、ロイス様?」


聞き返すと、ロイス様が私に言いました。


「それだよそれ! そのロイス様ってなんだよ、お前らしくない気持ち悪い。鳥肌が立つわ」


いきなり暴言を言われたので、少しだけムカっとしてしまいました。


「むー・・・気持ち悪いって酷いわね」


口を尖らせていると、ロイス様が付け加えていました。


『お前普段俺に様なんてつけないだろ。

やっぱり、まだ体調のほうは万全ではないようだな」


え、このキャラクターってそんなにお嬢様口調のキャラじゃないの?

疑問に思いましたがそういうことでしたらいつも通りに喋ろうと思います。


ロイスが持って来てくれたハーブティーセットがテーブルに置かれ、

私の為にカップとプレートを用意してハーブティーを入れてくれました。


「ほら、まぁいいから飲みな」

「ありがとう。ロイス」


テーブルに座ってカップに手を添えてこぼさないようにハーブティーを飲むと、

あまりにも美味しくてつい大声を出しそうになりました。


「んー! 凄く美味しい!!」


そう言うとロイスが微笑んでいました。


「だろう? お前が前に飲みたがっていたローズヒップを街で買ったんだ、美味しいだろ」

「うん。これなら何杯でもいけるわ!!」


ロイスと雑談をしながらハーブティーを嗜み、お姫様らしい日常を満喫しました。

お話しをしながら飲んでいると、なんだかんだでローズヒップを3杯ほど飲んでました。


うーん美味しいけど、甘いものも食べたいわね。

顔に出ていいか分かりませんが、ロイスがポケットから何かを取り出しました。


「そうだ、クッキーも買ってるんだった。忘れていたよ」


私は思いっきりツッコミをしてあげました


「クッキーもあったんかい! 初めからだしなさいよ!」


お姫様口調とはかけ離れていて、さすがにまずかったかと思いましたがルイスが笑っていました。


「ふっ、くくくっ、やっとお前らしくなったよ。元気が出てよかったよ』


そう言いながら私の頭に手を置き、髪をやさしく撫でてくれました。


あ、暖かくてなんだか心地良いかも。

さすが乙女ゲームの登場キャラクターです。

女心をわかっています。


小さなお茶会が終わるとロイスが立ち上がり、

「俺はまだ残っている仕事があるからもう行くよ。ちゃんと安静にしてろよお前は、じゃあな』

そう優しく微笑み、優しくしてくれたので凄く嬉しかったです


「うん、ありがとね。ロイス」


手を小さく振って見送ると、ロイスが思い出すように私に振り向いて言葉を残して帰りました。


「お前が元気になったら、前の話の続きをするぞ。ちゃんと考えて置いてくれよ』


私は頭の上にクエッションマークが出そうなほど首を傾げ、考えました


「ん? 前の話の続きって・・・何?」


多分私が転移する前に何かの約束事をしていたってことだよね。

凄い気になりますが、まぁ今考えても仕方ありませんよね。

私は考えるのやめて自分の部屋にある本棚の前に立ち、ある本を探しました。


あ、これだわ。手に取ったのはこの国に付いて書かれている本です。

何もやることがないので、この世界について勉強するのもありだと思うので読んでみましょうか。


私はベッドの上に乗って横になり、本を読み始めました。

んんーなるほどね。私が住んでいるところはグラステ国と言うんですね。


この国の特徴は車や果物が盛んで、観光地も多くとても大きな街みたい。

確かに車に乗っている時も町並みを見ますと、

大きな建物もたくさんあったり人だかりもありましたからね。納得です。


よーし、このまま全部読んでいっぱい勉強をしよっと。

そう意気込んでいましたが、いつの間にか寝ていました。


「んー・・・いつの間に寝ていたのね」


目を覚ますとタオルケットが掛けられていました。

ぼーっとして目をこすっていると、ロイスの声が聞こえてきました。


「お前って、黙っているとやっぱり可愛いよな」


ありがとうと言おうとすると、よく考えてみたら褒められてないのでツッコミをしてしまいました


「ちょっと! 一言余計なんだけど!!」

「ごめんな。ついお前をからかうのが面白くてね」


そう言って優しく私の目を見ながら微笑んでくれました。


なるほど。ロイスって言うこのキャラクターがわかってきました。

寝ていたらタオルケットもかけてくれて私の心配もしてくれる。


そして好きなハーブティーやクッキーを買ってくれたり優しい人ではあるんですけど、

こんな風にからかうのも好きな人なんですね。


メモ帳にメモしておきましょうか。私はつい、

現実世界にいた時に乙女ゲームをやっている途中で、メモする癖が出てしまいました。


しばらくは現実の世界には帰れなさそうですか、

まぁ気楽に乙女ゲームを攻略しましょうか。

これはゲームの世界ですからね。


朝ごはんも昼ごはんも豪華で食べ物は美味しいし、

お姫様って言う立場なんだから今はこの状況を楽しむしかないよね。


それから1週間ほどが経ち、体調が万全になった私はここに来てからの初めてのお仕事が来ました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ