ケモノ第四部隊
時期的にバタバタしているけど、なんとか書き上げることができました。
しかし、やはり読みにくい……。
いろいろ工夫しているのですが、どうも読むと疲れてしまう文章しか書けません。
もし、読みづらかったら、「前書き」「あとがき」だけでもいいと思います。
自分もまだまだですね……。
トラップハンター始まるんご♪
「なんか面白そうなのやっているニャー♪」
という声が崖の上の方からした。
(ケモ……ミミ?)
耳のところに明らかに人間には付いていないものがある。
ふさふさした三角
中心はほのかに桃色をしている。
あれは「けもの耳」に違いない。
あと、さっきから「ニャー」って言っているからネコ型のケモノであるはずだ。
よく見たらしっぽがある。
あんな格好をしている人(?)はネットで見た「コスプレイヤー」か「アニメ・漫画」といったぐらいだろうか。
生でみると、こっちまで恥ずかしくなるものだと気づく。
「君、だれ?」
シーアが聞く。
「ニャ?ウチのニャまえか?ウチのニャまえは『ミケ』にゃ!」
「ミケちゃんって言うんだ……。ねえ、その耳なに?アクセサリー?あと尻尾も!すごいね、どうやって動かしているの?」
(いきなりどストレートですかぁ!シーアさぁーん!)
知りたいが、相手のことを思うと聞けない内容をシーアはためらいなく質問した。
「ニェ?これ、にゃんか、おかしいのか?」
どうやら相手は普通だと思っているらしい。(あと、ニェってなんだ)
「そんな格好で恥ずかしくないの?」
シーアの質問は相手の立場にたって考えるというのを一切無視していた。
(もうやめてー!俺だって内心、恥ずかしくないのかどうか気になったけど、さっきの態度を見てたら、だんだん追い詰めていくのが可哀想に思えてきたから、言わないであげようと思ってたのにぃ!)
「ショ、しょんにゃにへんか?」
「うーん……なんか面白いね。」
(もうやめなさい、もうやめなさい、もうやめなさい、もうやめなさい、もうやめなさい)
俺はシイアがこれ以上おかしなことをしゃべらないように願った。
「あ、しょうしょう、君たちはこんなとこでなにしてんだニャ?」
「私たちは『落とし穴』を作っているんですよ」
マアカが言う。
「お・と・しぃ・あ・にゃ?」
「はい!こうすればダウンが倒せると思って!」
「ニャー……にゃるほどぉー……」
いつの間に近くにいたシイアが、俺に向かって話しかけてきた。
「ねえ、海。あの子、滑舌が悪くない?」
「シイアさーん」
俺は哀れみの表情をしながらシーアの顔を見た。
「なに、そんな顔して」
「人には言っていいこととわるいことがあるんですよ」
「は?私、悪いこと言った?」
「言いましたー」
「あっそ」
なんだその態度は!と、俺はちょっとイラついた。
「しょれで、しょの『落とし穴』は次の襲撃までに完成しゅるのかニャ?」
「それが…………」
「ニャ、ニャ、にゃっぱりー!」
俺も、やっぱりな!と心の中で思った。
「ふーん……面白そうだニャ……。ウチっちも手伝っていいかニャ?」
「え?」
「だから、手伝うって言っているんニャ!」
「え、え、え、」
ミケの言葉にマアカさんは理解できていないようだ。
この話を聞いていたトムさんが近くに寄って来た。
「ほう、それはありがたい。お前はひとりだけなのか?」
「みゃあみゃあ、ウチっちの部隊には8人もいるんだニャ!しかも、みんな土木系の仕事に携わっているニャ!」
「8人!?」
俺は驚いた。
「人<にん>って数えるんだ!」
シーアのボケに、
「ツッコむとこそこーーー!?」
と、俺はツッコんだ。
「え、ていうことはあなたは防衛隊の一員なんですか」
「みゃあそうにゃるニャ。ウチの部隊は『第四部隊』ニャ!」
「……第四部隊。第六位の……」
「へー第六位かー」
「君たちは何部隊なのかニャ?」
「第七部隊!」
「ニュァ!?だ、第七部隊!?あのへっぽこの!?」
(へっぽこって言われたぞ、今)
「まあ、まだ一体も怪物を倒していないんだよねー……」
シーアが引き笑いしながら視線を外す。
「しょんにゃの、武器を使えばいいじゃニャいの!」
「その武器をかう予算がないのです。怪物を倒していないから0点…当然王国からの資金は少ししかありません……」
マアカも声のトーンを落とす。
「食費も足りないんだよ~!」
シイアが付け足す。
「しょうか……だからここに落とし穴を……」
「ま、そういうことです。」
するとミケは突然後ろを向いて、
「みゃあ、みゃってろ、みんニャを連れてくるニャ!」
そういって、すぐに去っていった。
揺れるミケのしっぽを見ながら、シーアは言った。
「やっぱり、滑舌わるいよね」
「やめなさい。」
俺はきっぱり注意した。
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「連れて来たニャー!」
その声が聞こえた瞬間、猫のような鳴き声が響いた。
ニャー、ニャー、ニャー、ニャー、ニャー、ニャー、ニャー、ニャー
「うわぁ……」
そこにいたのはミケとそっくりなケモナーだった。
猫耳、しっぽ、顔や声までそっくりだ。
その上一匹が俺のところにやってきてお辞儀をした。
「どうも、ウチのミケがご迷惑をかけたようで……」
「ま、まあまあ、こちらこそ……」
俺は不慣れながら、軽く頭をさげた。
(いや、ミケがどなたかわからんわー)
そこにいた猫耳娘、八匹はワイワイしていた。(いや、正確にはニャーニャーなのだが……)
よく見ると、腕の筋肉がすごかった。
明らかに俺よりムキムキである。
俺が想像していた猫のケモノというギャップから外れていることに、違和感を感じた。
そして、それぞれの名前が「ヒケ」、「フケ」、「ミケ」、「ヨケ」、「イツケ」、「ムケ」、「ナナケ」、「ヤケ」ということに驚きだ!こんなに粗末な名前を考えた人は誰なのだろうか。突っ込みたかった。
「じゃ、しゃっしょく始めましょうかニャ!」
(あん、なんて言った?)と思ったが口には出さないようにした。
なにケだかわからないが、一匹が大きなシャベルを地面に突き刺すと、みるみる土が掘れていった。まるで人間ショベルカーだった。(猫型人間のほうが合っているのかもしれないが)
みるみる土が掘られていく。俺とシーアは呆然と見ていた。
「おい、お前らも働け!」
トムさんからおしかりを受けたので、
「あ、はい!」
と言って俺たちは動き出した。
「わ、私、皆さんの分のお茶を用意してきます!」
そう言ってマアカはまた、自分の家に戻っていった。
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第四部隊のおかげで作業効率は劇的に変わった。しかし、時の流れは意外と速いもので……。もう日が暮れてしまった。
「今日はここまでにしゅるかニャ!」
なんとかケが言った。
トムさんが手を振りながら言った。
「ありがとな、君たちっ!」
「また明日も来るからニャ!」
「じゃあニャ!」
そう言って、猫娘八匹は帰っていった。
「さて、私も帰りますか!服がこんなに汚れたからお母さんに怒られるかもー!」
シーアが頭の後ろに手を組みながら言った。
「ちょっとまて!俺たちの服はどうするんだよ!」
俺はシーアを引き留めた。
「どうするってしらないよ!自分でどうにかしなさい」
「はぁ?俺はお前に引っ張られて来てからこのままなんだぞ!」
そう言いながら、俺は服を引っ張って土の汚れを見せつけた。
「悪いけど、私は何も対処できないの!」
「なんだとぉ!」
俺の頭まで血がのぼった。
「まあまあまあ、落ち着いてください」
マアカが止めてくれる。
俺は深呼吸をして、ちょっと落ち着いた。
「あ、そうですわ!私の家に毛布がいくつかあったのでそれで代用してくれませんか?その間、服を洗って乾かしておけば……」
「毛布かー……」
俺は少し納得がいかなかった。
「よし、いいだろう。俺はサバイバルの知識は人並みにはあるからな」
そう言いながらトムさんは、俺の肩に手を置いた。
「じゃあ、かえでちゃんは私の家で泊まりましょ」
シーアが言う。
「え、ずるい」
俺は駄々をこねた。
「なに?私の部屋に行って泊まりたいっていうの?とーんだスケベ野郎だね、あんたは!」
「う……」
「そうだぞ、海」
(トムさんまで!)
「分かったよ、我慢するよ」
「よし、それで決定だ!明日は二人は学校があるんだろ?俺たちは引き続きこの落とし穴を作っているから安心して通学してきな」
「ありがとうございます、トムさん!」
マアカが礼をした。
「まあ、私は何度か会いに行くけど」
と、シーアが言ったので、
「わかった」
と、俺は応えた。
こうして、俺たちは別れた。
俺はトムさんからサバイバル生活のいろはを教えてもらった。
体を洗うのには、近くの井戸からくみ上げた水を使った。多分、公園の噴水と同じ水だろう。
食事は林にあった緑色の草を茹でて食べた。どれも苦かった。
周りが見えやすい安全なところに、守護部から借りてきたテントを設置して、俺とトムさんは入った。
「熊が現れた時はそっと退くんだ。あまり急いで動くと熊が驚いて襲ってくることがあるから……」
怪物がうじゃうじゃいるこの世界に熊なんて現れてほしくないと俺は思った。
そして、空は暗闇へと満ちていった――――――
月の光がテントの布を通過して入る。
俺はそれを眺めて黄昏ていた。
自分の体に毛布をかけ直した。
へ……ヘックション!
ミケの言動を書くのはめんどくさかったです。「しゃ」とか「みゃ」とか、「にゃ」とか書くと、漢字変換が出てこないから結構時間がかかってしまいました。あと、ミケは後設定なのであまり考えていません。(まあ、ここのキャラはどれもあまり考えていないのだが……)
「ニャ」を打つのはもうこりごりです……
ハ……、ハ……、ハクショインッ!
誰だろう、僕をうわさしているみたいだ……。しかも何だか怖い感じな…………。




