第三部隊の襲撃
久々の更新です。
世間で出回っているノベル小説なんか読んでしまうと、(この作家さんはすごいなあ。それに比べて僕は…。)と萎えてしまいます。誰かやる気をください。
夏休みをお過ごしのかたー!宿題は早めに終わらせておいたほうがいいぞー!(by毎年最終日に泣きながら宿題を取り組むバカ)
涼〇ハ〇ヒは3日で宿題を終わらせることができるので、さすがだとおもいます。
さて、気を取り戻して………。
「トラップハンター、はーじまーるよー!」
(耳を傾ける)
「トラックカッター、いーすずーだよー!」
ここの山びこはおかしいですね。
日が落ちた。
辺りには光がない。
暗闇である。
音もたてずに何かが動く。
それは一人の女性、しかも17、8歳くらいの少女。
動きやすい服装はまるで日本の「忍者」を連想させる。
(もう、希望は僅か…。)
こころの中で思う。
少女は南の方へと向かって行く。
木の上、建物の屋根伝い、草原を駆け抜ける。
その姿を見たものは誰もいない。
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場所は変わって、ここは第七部隊の拠点
ほぼ最南端に位置するそこは岩でできた国の壁(天然もの)があり、そこに立てかけられた階段を下ったすぐそこに、長机と椅子がある。中央にランタンがいくつか置いてあり、周辺を照らすには十分な数である。そしてその机に突っ伏すように座っているのは、理不尽にこの世界に連れてこられた少年、「早元海」であった。
「はああ………。」
海は大きなため息を吐く。
「海さん、そんなに落ち込んで…。どうかなさったのですか?」
お茶を運んできたマアカさんが、海の隣に来た。お盆の上にはハエたたきらしきものが湯呑と共に置かれている。最近、虫が活発になったため持ってきたのだった。
「以前のアリスちゃんのことといいセウトのことといい、散々なんだよ…。」
「まあ、それはわかりかねます。」
「なんだかクラスでの僕の評価がガクッと下がっているんだよ~。」
「あのメイクが濃い二人組もよらなくなりましたしね…。」
メイクが濃い二人組とは、例のギャルたちのことである。海にトイレへの行き方を教えてくれた方たちのことである。
「誰だか知らないけれど、この前のセウトでの出来事をばらしている奴がいるんだよ!」
「それって、シーアさんとみだらな行為をした…。」
「ちゃうちゃう、その…女の子の…服…。」
「ああー!あのことですね!確かに広まっています。」
「それっから僕には周囲3mには近づく人がいなくなって。」
「あら、そうでしたか~…。」
「僕そんな変な趣味なんて無いのに!」
「そうですかぁ~…。」
実はマアカさんはその噂を広めている人物が誰だか知っていた。広めているのを目撃したからだ。
後ろの方から声がする。
「あ、海!…とマアカちゃん!」
マアカさんは(あっ。)と心の中で思った。
「二人で何の話してたの?」
「それが…海さん、学校で酷いイジメにあっているんですって。」
「はぁ!?こんな奴いじめて楽しいの!?」
(…ひどい。)と海は感じる。
「で、どういったイジメだって?」
「周りが引いているんですって。」
海は机に突っ伏したまま。
「なにか心当たりは?」
「アリスさんを調べるのにいろいろと。」
「ふーん。そんなの自業自得だよ。」
「でも、大半は例のセウト狩り大会での女装…。」
一瞬思考停止するシーア
「あ。………あっははは。」
そして海の隣に座ったと思ったら遠くを見つめる。
困った顔をして黄昏る。(口は笑っているが…)
「な、何か知っているのか!?広めた奴のこととか!?」
「うえっ!?………べっ、別に!?し、知らないけれども…。」
明らかに挙動している。あやしい。
そしてすぐ、遠くを見つめる。あやしい。
目が泳いでいる。あやしい。
「何か知っているんだろうな!?」
「…だから、知らないの!」
すると、マアカさんがシーアの方を向いて、
「シーアさん、もう話したらどうですか?」
「えっ?マアカさん何か知っているの!?シーアが関係しているの!?」
シーアは依然としらばっくれる。
「すべてシーアさんが知っています。」
「そ、そうなのか?シーア!?」
そっぽを向くシーア
「なあ、教えてくれよ!」
「だって、言ったら怒るでしょ。」
「怒らないから、お願い!僕はすべてを知りたいんだ!」
「本当?」
そう言いながらシーアは海の方を向いた。
海は真実を聞くことに必死だった。やや顔が近いことを気に留めなかった。
そして、シーアは真実を話した。
自分がその噂を広めた当事者であること
面白半分で行ったこと
「……………怒らないって言ったくせに。」
シーアは赤くなっている鼻を抑えながら話した。
真実を聞いた海は確かに怒鳴らなかったが暴力は振るった。
シーアの鼻をつまんだのだ。
その後、プンプンしながらテントの中へと入って行ったのだった。
「確かに怒らないって言ったのに約束を破るのは悪いことですが、シーアさん、多分それこそ自業自得かと………。」
「でも暴力反対。」
「………そ、そうですよね~。」
ややシーアのことを引きそうになったマアカさんであった。
シーアは自分の鼻をさすりながら海のために用意していたお茶を飲んだ。
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「ったくあいつは!」
海は怒りながらテントの中に入ってすぐにマットの上に寝転んだ。
天井を見上げてみるが、テントの中なので空なんて見えない。
結構見慣れた景色だった。
口を尖らせながら、目をつむる。
外から音がするので、誰かがいるなと感じる。
「あ、デイビット。もう歯を磨いたの?」
「ああ、ろくに優れた歯ブラシじゃないけど。ってさりげなくデイビットって言うな。」
(あ、ミライさんとトムさんか。)
「だいたい、この歯ブラシはなんだ!?これ耳掃除するやつだろ。なあ。」
「知りません。」
「お、おお。どうしてお前はちゃんとしたのを持っている!?」
「私はちゃんと準備してきたの。何も用意していないあなたが悪いんじゃない。」
「俺は勝手に連行されたんだ!シーアったら途中で俺の尻を蹴りやがって。」
「あんたが素直に歩かなかったからじゃない?」
(そういえば、ここに来るときすごく暴れていたような。)
「せっかくRPGゲームがいい展開になっていたのによお。」
「あんたは私と娘がいないあいだ何をしていたんだ。」
「いや、だからお前と結婚した覚えはないんだ。娘を授かったことも。」
「ずいぶんと頭のネジをはずされたのねぇ。おっさんの記憶喪失ってださいわ~。」
「うるせぇ。」
(………なんだか楽しそうだなあ。)
ふと故郷が寂しくなる。家族の顔やクラスメイトの顔を思い出してしまう。
(カレーライス、餃子、かつ丼、ピラフ、エビの天ぷら、ソフトクリーム………。)
きゅうにお腹がすいてくる。口の中からよだれがあふれ出てしまう…。
ぐるるる…。
(っていうかお腹減った。)
しかし、もう寝るばっかなのでここは我慢することにした。
呼吸を整えて眠ることだけ考える。
羊を数えてみる。
(………羊が一匹………羊が二匹………)
「へえ、かえでちゃんはマアカちゃんの家でもう寝てるんだ。あれ、そういえばミケちゃんは?」
外からシーアの声が聞こえた。
(あ、まだいたんだ、二人。)
「あの子は…、ほら、襲わないようにミライさんの管理下で。」
「ああ、あそこに。本当だ。明かりがついている。」
「では、シーアさん。おやすみなさい。」
「うん、おやすみ。」
ブーーーーーーイ(テントのチャックが開く音)
「って!なんでお前がここに来る!?」
悠々とシーアがテントの中に入って来たので、海は寝ることを考えるのをやめた。
「えっ?だめ?」
「だーめに決まっているでしょ!ここは俺のプライバシー領域だからな!」
一人称が「俺」になっていることに気を留めず、海は叫ぶ。
「いいじゃん、もともとこのテントは二人用なんだから。ほら、ミライさんだってミケちゃんと一緒に寝ているじゃん。」
「俺は男だ!青春を謳歌している男の子は自分の近くに同じくらいの異性の子がいるとどぎまぎしちゃうの!」
「それって、遠回りに私のことを可愛いって言っているんでしょ。」
海はすぐに頬を赤らめてしまう。
「ち、ちがーう!」
「え、じゃあ…。」
「そうじゃない!あの…その………。………ってお前は何を期待しているんだ!」
「別に一緒に寝たっていいじゃん。私『男の子』のこと全然知らないもん。」
「なら、マアカちゃんが持っている『紳士道』っていう本でも借りろ!」
「ミケちゃんやマアカちゃんには『ちゃん』付けるのに私には付けないのね!」
「な、なんか悪いか!」
「ううん。むしろ特別扱いされている感じ。」
「お前はマゾか!?」
「さてと、ちょっと横にずれて。」
シーアは海の背中を蹴って、マットの上で寝転がろうとする。
「ちょっと待ってよ。このマットは一人用だぞ!」
「しょうがないじゃん。マット持ってないもん。」
「じゃあなんでここで寝る!?お前の家には立派なベットがあるんだろ!?」
(そういえばシーアの家に行ったことないなぁ)と一瞬思う海。
「……ここよりは落ち着いて眠れるし、腰も痛くならないし。」
「じゃあなんで!?」
「………お詫び。」
「はぁ!?」
「…だから、その、いけないことしたなっていう。そのー…。」
「あの件はお前の鼻つまんだからそれで清々したの!」
「でもまだ怒っているでしょ?」
「ああ、お前が俺のプライバシーを侵害してきたからなあ!」
「べ、別に一緒に寝たくて来たわけじゃないってこと!」
「ああ、そうですかーじゃあ許すから出て行ってください。(棒)」
「(小声)嘘だけど…。」
「え?なんて言った?」
「何でもない!!!」
シーアは海を蹴ったマットから落とした。
そしてうつ伏せになった。枕のニオイを嗅ぎながら寝る体制に入る。
もうほぼマットと枕はシーアが占領している。
「て、てめぇ!」
「うるさい。黙れ!」
「よくも俺の睡眠も妨害してくれたなぁ!」
そう言って海はシーアの脇腹をつつく。
「ちょ、やめい!」
次にシーアのわきをくすぐる。足の裏も。
「ギャハハ、ちょっと、タイム!」
仰向けになったシーアに、今度はお腹をくすぐる。
「やめて、やめて、ひいぃ!クルシイ!ハハハハハ!ひいぃ!」
脚をバタバタと動かすシーア
しかし海はシーアの上に乗っかって暴れないようにさせる。
脇、お腹、膝、足の裏と海は巧みにくすぐる。
自分はくすぐりの天才ではないのかと思ってしまうほどくすぐるのが上手だ。
「や、や、や、やああああん!」
「俺が気が済むまでやめない!」
「い、いじわる!うううぅぅぅんんんっ!ハァハァ!あぁんっ!」
だんだんシーアの声がいやらしくなってきたのだがお構いなしだ!
「うへ、うへへへへ!あああああ!うぅ~~~ん!うぅ~~~ん!」
「どうだ!どうだ!」
シーアに乗りかかるような体制であるため、シーアの胸や、海の若干固くなってきている下半身が、触れあっているのだが、お構いなしだ!
「いっ、いっ、いっ、………。」
「い?」
「いやあぁぁぁんっ♪」
「うりゃうりゃ♪」
ブーーーーーーイ(テントのチャックが開く音)
「二人ともうるさい。」
「げっ!」 「あっ!」
テントの出入り口にミライさんがいた。
「ご、ごめんなさい!」
「私もごめんなさい!」
「ふん!前、ミケとやったことみたいなことがあったら、保護者として強制的に関係を断ち切るから。」
「「えぇぇ!」」
海はすぐに、なんで(えぇぇ)なんて言ってしまったのだろうと思った。
「いい、分かった?」
「「は、はい!」」
やたらとハモる二人。
「なんか楽しそうだからうちっちも入れてニャー!」
と服のボタンをはずしながらミケがテントの中に入ろうとしたので、ミライさんは服の襟を引っ張る。
「あんたは断ち切りです。」
「そんニャー…。」
と言いながら、ミケはミライさんに連れられて戻っていった。
テントのチャックをしっかり下した後、ミライさんとミケの影は消えた。
「は、はあ、怒られた。」
「海やりすぎ~。あと重い。」
「あ、ごめん。」
海はシーアの上にいつの間にか乗っていたことに気づいた。
このままだと将来成り行き性犯罪を犯しそうだと不安を感じた。
「はい、続きは明日の朝やろうね。じゃあ、おやすみ。」
「おやすみ。」
(ん?続きは明日の朝?)何かに引っかかったが気にしないことにした。
すぐに睡魔は襲ってきた。
しかし、数時間眠りについたが、海はふと、目が覚めてしまった。
外はランタンなどないので、月の光くらいしか届かない。いや、テントを隔てているので、一層弱い光である。
かろうじて影が見えるのだが、一体どれがカバンか、制服か。シーアは向こうを向いているのかこっちを向いているのか。目を閉じているのか、開いているのかわからない。
けれども、気配がした。
誰かが外で立っている。
身長は自分より低いようだ。
けれども見たことがないシルエットだった。
第六部隊のだれかだろうか、ここの近くの町の方だろうか。
隣で寝ているシーアに触れてしまう。
「う、うぅぅぅん。カイキュゥゥゥン!ハスハス!」
気味が悪かった。
それにしても一体外にいるのは誰なのだろうか。
「えへへへへー。」
隣が気持ち悪いが、気にせずテントの出入り口を注視する。
その陰はしゃがみこむ。
そして、チャックが開く。
ブーーーー…
「動かないで。」
テントのチャックが半分開いたところで止まる。
この声はミライさんだ。
影から分かる。今、ミライさんは何者かに銃を向けている。
何者かは立ち上がる。
海とシーアは息を飲んだ。
海からは何者かとミライさんの足元しか見えないが、ミライさんが近づいていることは分かった。
緊迫の時
「クックックッ。」
何者かは笑った。
「動かないでって言っているでしょ!撃つよっ!」
「あなたに私は倒せない…。」
「はぁ!?」
次の瞬間、何者かはミライさん銃をつかんだ。
「なっ!?」
そして、何者かがしゃがみ込む。
シュンッ!
何かが海とシーアの横を通り抜けた。一瞬のことだったため、一体何が起きたのか分からなかった。
テントには穴が開いていた。
ふいに、テントがすべて開く。
「おおおおおおおおぉ!!!!!」
なんと、トムさんが何者かに体当たりして、テントにツッコんできた。
「ウグゥ…。」
よく見ると何者かは女の子であった。
奥でミライさんが倒れこんでいる。どうやらトムさんが押し倒したらしい。
「デイビット!助かったわ。」
「まだだっ!後ろにいるぞ!」
トムさんが血相を変えて叫ぶ。
少女を抑えながらトムさんは海とシーアの方を見た。
「お前ら、怪我は無いか!?」
「え、えっと………ないです。」
すると!
トムさんが大きく目を開いて叫ぶ
「よけろぉぉぉ!!!!!」
シュンッ! シュンッ! シュンッ!
今度ははっきりと何が飛んできたのかが分かった。
というか、目の前の地面に突き刺さった。
「「ヒィィィッ!」」
これは刃物の武器であった。確か、忍者が使っていた武器だ。名前は知らないが…。
(こ、これ、絶対、当たると、死ぬ、やつっ!)
海とシーアはパニックになった。
ふとしたら、抑えられていた女の子はトムさんの溝に足蹴りをした!
「ゲブフォッ!」
トムさんは抑えていた腕を離してしまった。
「デイビット!」
ミライさんが近づこうとするが、すぐに何者かに首をつかまれた。
喉元に刃物を向けられる。
立ち直ったトムさんに、先ほど体制を整えた女の子が刃物を向けていた。
トムさんの動きが固まってしまった。
「い、いったいあなたたちは誰!?」
ミライさんは必死な声で叫ぶ。
すると、トムさんに刃物を向けている女の子がしゃべった。
「私たちは『第三部隊』。私たちに協力してほしい。」
外は月の光しか指していないが、あの女の子の髪は銀髪のショートヘアであることが分かった。
「だかっらって、こんなことを…!」
「いままでほかの部隊に頼んだが、誰も協力するものはいなかった。最後の望みをかけて、どうしても協力してほしかった。」
「でもこれじゃあ、協力も何もできないわよっ!」
ミライさんは叫ぶ。
「我々と協力してくれるなら、解放してやってもいい。」
ミライさんを抑えている人がしゃべる。どうもこちらは大人っぽい。
「こんな手荒なことをしてっ!」
ミライさんが暴れようとしたためか、その女性はミライさんの手首を叩いた。
ミライさんの銃が落ちてしまう。
そしてすぐに蹴られてしまい、手に取れないところまで行ってしまった。
「さあ、どうするんだ!?」
「どうするって……。」
少しの静寂。
すると隣から声が聞こえた。
「…ニャー?ニャにごとだニャ?ニャんでここにピストルが…?」
ミケだった。
ミケは地面に落ちていた銃を拾うとしゃがんだ。
「「ミケっ!危ない!!!」」
突然、トムさんとミライさんが叫んだ。
シュンッ!
「…ニャ!」
ミケはすぐに避けて、しかもその飛んできたものに銃を撃った。
パンッ!
「なにっ!?なんだそれは!?」
ミライさんを抑えている女性だ言った。
「どこニャー…。あそこかニャ!」
ミケはしげみのほうに銃を撃った。
パンッ! パンッ!
ぞぞっと、草木がうごめく。
「クロっ!」
銀髪の女の子は叫んだ。
そのすきに、トムさんが体当たりをする。
「ヴッ!」
今度はトムさんの肘が女の子のおなかに当たる。
受け身も取れずに倒れこんだ女の子はすぐにトムさんに抑え込まれる。
関節技で抑えたので、次は反撃ができない。
「シルキー!」
ミライさんを抑えていた女性が叫ぶ。
するとすぐに、ミライさんは女性の膝もとを蹴った。(弁慶の泣き所らへん…)
不意を突かれた女性はよろけてしまう。
すると見事に、ミライさんは体制を整え、女性を抑え込んだ
「くそぉっ。」
女性が悔しながら言う。
さっきの状態から打って変わって、こちらが有利の立場となった。
「さあ、説明してもらおうじゃないの!」
誇らしげにミライさんは言った。
(さすがだなぁ。)と海は感心した。トムさん、ミライさん、そしてミケの鮮やかな動きに魅了した。この第七部隊にとってとても頼りになる者たちである。
ミケが先ほど音がした茂みのほうへ入って行った。
「ウギャァァッ!」
と聞きなれない声がした後、すぐにミケと、知らない女性が出てきた。
黒色の長髪の女性は涙を浮かべながら
「ごめんなさい。ごめんなさい。」
と謝っていた。海と同じくらいの年齢の子に見える。
「わ、私たちは第七部隊に協力を要請するためにやって来た。」
ミライさんに抑え込まれている女性が話す。大人っぽい雰囲気の女性に見える。
「だからって、こんな風に襲ってきていいわけ?」
ミライさんが問う。
「し、仕方なかったんだ。これ以上断られ続けたら、どうしようもないなってしまう。」
ミライさんが女性を解放させて、女性は立ち上がった。
ややぼさぼさで肩あたりまで伸びた赤髪の人であった。気品というか、大人っぽい雰囲気はミライさんのほうが一つ上であるような気がする。
「で、その『協力』ってのはなんだ?」
トムさんが赤髪の女性のほうを振り向く。
隙ができたのか、銀髪の女の子はトムさんに向かってチョップをする。
「テヤァッ!」
パシッ
「いでぇ!」
「やめなさい、シルキー。」
赤髪の女性が言う。
「だって…。」
「あ、申し遅れた。私の名前は『ヴェオラ・リーズ』だ。」
すると銀髪の女の子は頭の後ろで手を組んで、
「私の名前は『シルキー・ルビー』」
と言った。
ミケの隣にいた女性も涙ぐみながらしゃべる。
「わ、私の名前は、『クロ・フローラ』、ですぅ…。」
ミケが手を離したら、その子はしゃがんで、えんえんと泣き始めた。
「だから、グスン、だから危ないから、グスン、やめようと。」
「まあ、少々手荒だったな。」
ヴィオラさんが言う。
「少々!?どこが少々だよ!!!」
ミライさんがが叫ぶ。
「あなたの「苦無」が一番危なかったわよ!」
とミライさんはクロさんに指をさす。
「ぶええええん!」とクロさんが大声をあげる。
トムさんが自分の頭をさすりながら、右手を、興奮しているミライさんの肩に乗せる。
「ま、まあまあ落ち着けって。それより協力してほしいことがあるんだろ。まあ、協力するかしないかは俺じゃなくてリーダーが決めるんだけれども。」
トムさんがテントの方を見る。
海は隣にいるシーアを見る。先ほどから黙り込んだいる。
「シーア?」
海が手を伸ばして触ろうとすると、突然シーアが立ち上がってテントの外に出て言ってしまった。
「あ、おい。どこに行くんだよ!」
海はシーアを追いかけて行った。なんかシーア、あそこを抑えているような…。
………茂みの方へ行ったと思ったのだが、見失ってしまった。
「あっれぇ…おかしいなあ…。確かここに行ったような………。」
数歩歩いたら、シーアがしゃがみ込んでいた。むこうを向きながら落ち込んでいるように見えた。
「シーア!おい、大丈夫かよ!」
すぐにシーアのところに近づく海。
「カ、カイ!?」
シーアが振り返りながら驚いた顔をした。
そして、その拍子によろけてしまい、シーアは腰から地に着いてしまった。
シーアはズボンとパンツを降ろしていた。
両脚の付け根部分に女の子の大事な部分がある。
微妙に髪の色と似ている毛が、短いながら、申し訳ない程度に生えていた。
そしてすぐその内側
なんかピンクのように見えるが、影ではっきりとしないのだが……
いや、今シーアが受け身を取れずに、地面の草の上に転んでしまったから、
おっぴろげーなんだが…
やはり、ピンク色したところの
上側の小さいほうの穴から
半透明な
液体が
シーーー
すべて丸見えだった。
「あ。」
すぐに状況を理解した。
回れ右。
前、進め!
「イッチニ、イッチニ。」
「キヤァァァ!!!この変態!!!」
許してもらえそうにないです………。
(…でも一様、脳内アルバムに保存しておこう…。)
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茂みから海が出てきて、すぐあとにシーアが出てきた。
「だって、だって、怖かったんだもの。」
と言いながら。
海の頬は赤くはれていた。
第三部隊の三名とミライさん、トムさん、ミケはいつものテーブルに向かい合うように座っていた。
トムさんが目を丸くして言った。
「ど、どうしたんだ海。その頬は!?なんか遅かったけど。」
「それが、シーアが―――」
「わーわー!!!!!!気にしないで!」
シーアの気掛かりな行動にほとんどの人が疑問を持ったが、誰も問い詰めなかった。
「それで、何の用だって?」
シーアが気を取り直して聞く。
「確か、『協力してほしい』と…。」
トムさんが前のめりになる。
ヴィオラさんが前を向いて話す。
「ええ、そうなんです。実は、サーリ王国のプリンセスが、狙われているのです。」
「えっ!?」
するとこんどはシルキーが口を開く
「ええ。プリンセスを暗殺しようとたくらんでいる者がいるの!」
「「「プ、プリンセスを暗殺!?」」」
ミケが頭を抱えて
「そ、そニョ~…。プリン何とかって、なんニャ?おいしいのか?『アンサツ』って食べれるのかニャ?」
いいかげん学校に通ってほしい。
ミライさんがミケに向かってしゃべる
「いい?プリンセスっていうのは今の王女様の娘さんのこと。お姫様とも言うのよ。ちなみに女王さまは英語で「クイーン」ね。今のクイーンのプリンセスは二人いるわ。そして暗殺っていうのはこういう、お偉いさんが殺されることををいうの。」
「英語」という単語にシーアが頭をかしげた。
「ん~でも、どうして女王様ではなく、プリンセスを狙うの?殺して偉くなりたいのなら、直接女王様を狙えばいいのにニャ。」
いいかげん学k
「いや、それ僕も気になる。」
「誰に向かって喋っているの?海は。」
「いい?もし、女王様を殺したら次に偉くなるのは殺した人じゃなくて、プリンセスになるでしょう。だからプリンセスを殺しておけば、女王様の次に偉くなるチャンスができるというわけ。」
「「ほおー。」」ミケと一緒に納得した。
しかし、トムさんが首をかしげる。
「でもよぉ、こういうことをするのは王族に近い関係のものだろ。まさか、どっかの民衆が行うわけでもないだろうに。」
「我々も暗殺目的が分かりません。けれども、プリンセスを殺すという情報はゲットしたのです。」
「どうやってだ!?」
「そ、それは………。」
ややヴィオラさんが困った顔をする。
「これを聞くとあまり信用されなくなるのですが……。」
みんなが前のめりになる。
「白い、フードを被った方です。」
その言葉を聞いた瞬間、シーアとミライさんは顔色を変えた。
「それって、やや小柄な?」
「ええ。」
「声が若々しいようだけど、年齢不詳な雰囲気?」
「え、ええ…。」
「脳内に直接話しかけたりしなかった?」
「それはないです。」きっぱり。
しかし、もし第三部隊が会った人(?)がシーアやミライさんが出会った方と同一人物であれば、ますます謎になってくる。一体だれなのだろう。
「お願いします。どうか、この国のプリンセスをお救いするのを手助けしていただけないでしょうか。」
ヴィオラさんがミライさんの手を両手で優しく握る。
「だってさ、どうするの、リーダーさん。」
ミライさんはシーアの方を見る。
「私からもお願いします!どうかっ!」
シルキーさんが机に頭をくっつけるように頼む。
「わ、私からもぉ、お、お願いしまっすぅう!」
クロさんも頭を下げる。
シーアが困った顔をしながら答える。
「い、いいけど、なにか、報酬とかは?」
「多分ですが、王族関係なので評価があがると思います。」
それを聞いて海は立ち上がった。
トムさんもミライさんも立ち上がる。
「やりましょう。」
「当たり前だ!やるに決まっている!」
「さあ、やるわよ!」
シルキーさんがやや引く。
「あ、あの~、どうしてそんな急にやる気がでてきたのですか…。」
「えっ、えっへっへ…。」
シーアは半笑いした。そして海たちが異世界(自分にとっては元の世界)からやってきた者であること。評価ランキングが2位以上ではないと帰れないことを伝えた。
「そうでしたかぁ。」
「あの銃は私たちの世界から持ってきたものよ。」
「いやぁ、てっきりただの金属の棒かと思っていました。」
(金属の棒でも結構殺傷能力高いのに、あの余裕があるのはすごい。)と海は思った。
「と、とりあえず、細かい話はあとにして、先に寝ましょう!」
とシーアは手を合わせながら言った。
ミケはさっきまで起きていたのに、今は机に突っ伏すように眠っている。
「え、ええ。」
「わかりました。」
「ああ。」
海たちはテントの方へと向かった。
テントの中は「おしっこ」臭かった。ニオイの原因がマットだと分かったので、海はテントの外に持っていき、ミケハウス(荷物置き場)のフェンスにかけた。テントに戻ったらシーアが赤面しながら蹴って来た。
「いってぇ…。なんで蹴るんだよう!?」
「うるさい!」
すごくお怒りの様子だ。
「しょうがないから床の上で寝るか~。あ、枕使っていいよ。」
「ふぇ…。あ、ありがとう…。」
なんかシーアが俯いた。
「いや~しっかし狭いところだな~。」
「もうちょっと体が伸ばせれたらいいのに。」
「わ、私は十分ですぅ…。このスペースで…。」
「ってなんでお前らがいるんだよ!」
悠々と第三部隊の三人がテントの中にいたので海は怒った。
シルキーが手を後ろで組みながらしゃべる。
「いや~、だって外は熊がでるかもしれないから危険じゃん?虫もいるし。」
(やっぱ熊がこの世界に存在するのか~…。)
「じゃあ、俺のところに3人も来ないで分散してよ!トムさんのところでもいいじゃん!」
「そうよ。私らの場所なの!」
シーアが胸に手をそえながらしゃべる。
(私ら…?)
「そうしたいのは山々だが、トムさんのテントやあそこの木の家は、なんか荷物置き場になっているみたいで、もうこれ以上は入れなさそうにないし…。ミライさんとミケさんのところは………ちょっと怖いので…。」
「まさかの消去法~!」
「わ、私はどこでもいいですぅ。迷惑がかからなければ…。あ、でも、ミケさんのところだけは勘弁してください!」
これ以上対抗すると朝まで眠れなくなると感じた。
「………分かった分かった。いいよ。ここで寝ても。」
三人がやったーと喜ぶ。
「海…。」とシーアは納得できない様子だった。
二人用のテントの中で5人はいい感じに寝転んだ。
やけにシーアが近かったので、ドキドキした。
「今日みたいなことがあるならお詫びなんかしなきゃよかった。」
とシーアはつぶやいた。
すぐに睡魔は襲ってきた。
異性と一緒に寝るのはやっぱり恥ずかしいと感じる。
クロは忍者っぽい恰好をしています。それにしても僕が考える異世界はめちゃくちゃですね。
今、「クロちゃんだよ。プンプン。」というフレーズが浮かび上がった方。大丈夫です。先ほど僕も気づきました。
それにしてもかえでちゃんが主役の話はできないかなぁ…。(エッチなかえでちゃんイベントに期待)




