失われた俺の日常
今回はじめてだったので、折角ですから、2話連載とさせていただきます!
(結構書くのが大変ですね。僕はもう2時間はパソコンに向かっています……)
美少女に連れられた海くん!大丈夫なのか!?第二話始まりです!
俺は美少女と手をつないで、走っていた。
寮の外に出ると、辺りはちょうど、黄昏時であった。
そのまま、学校の領地を抜け、すぐ近くの藪の中へと入っていった。
(そんな格好で怪我しないだろうか)
と、なぜか俺は自分のことを置いといて、その美少女のことを心配していた。
(まあ、気にしてないからいいか)
俺と美少女は暗い茂みの中へ入っていった……。
……と思ったら、すぐに美少女が止まった。
慌てて俺も足を止める。
「ここだ!ここ、ここ!」
と美少女は「こ」を連発してきた後、そこにあった怪しい穴へと入ろうとした。
(……ま、まってっ!僕ちん、暗所恐怖症&閉所恐怖症なのっ!)
と、思ったのもつかの間、美少女は俺の手を引っ張ってきたのだった。
「……っ!」
「なーにびくびくしてるの!ほら、早く進んでよ!」
俺の心臓がパニックでバクバク動いているのがよく感じた。しかし、俺の手を引っ張る美少女はその歩みを止めない……。
(暗いの狭いの怖いよぉ~~~!!!)
と、心の中で叫んでいるが、一向に止まることはなかったのだった……。
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(見えたっ!)
いや、美少女のパンツではない。この子、見えそうで見えないのだ!(あと暗いから見えない)
そうではなく、光だ。
1分ほどしか経っていないのだが、自分にとってみれば、15分は経っていると感じてしまう。
光の先には……。
なんか、中世ヨーロッパを思い立たせる風景がそこにはあった。
(な……。こんなところに繋がっているなんて!)
と、惚けていると目の前の階段に、つまづきそうになった。
(あ、危ない、危ない……。危うくこの美少女と危険なポーズになるところだった。)
「危」を連想しつつ、落ち着いて、階段を下りた。
そのときも、美少女は俺の手を握っていた。
自分の手の中が、若干汗ばんでいるのを感じた。そして、俺はとても恥ずかしくなった。
周りの人々が目を丸くして、俺の方を向いているような気がした。
まるで、何か珍しいものを見るように。
なぜだかは俺には理解できなかった。
それによりもどうしてこんなところに着いてしまったのかが気になった。
出てきたところを見たくて、俺は振り向いた。
けど、そこには何もなかった。
「おおっと!」
俺はつまづいてしまった。それでもすぐに態勢を取り戻した。
「何しているの?」と言いながら、美少女は大きな瞳で俺を見ていた。
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「はい、ここで待っていて。」
と言われ、俺は立ち止まされた。
辺りをキョロキョロと見渡すと、住宅が連なっており、おしゃれな窓、レンガの屋根、白や黄色の壁、ベランダで小さく華麗な花を咲かせている「おうち」がたくさんあった。俺の推測だが、ここは住宅街の真ん中にある公園らしい。小さな子供が走り回っていた。真ん中にある、豪華な噴水からでる水は綺麗な放射線を描いていた。そして手前に、ちょこんと、朝礼台らしきものがあった。
(なんていう場所に来てしまったんだ……)
俺はやや後悔していた。そして帰れるのか不安になってきた。
「ほら、こっちこっち!」
あの美少女の声だ。さっき来た階段の方から聞こえてきた。
階段の方へ目を向けると、さっきの美少女と可愛らしい女の子がいた。
その女の子は歩くことを嫌がっているように見えた。
しかし、美少女に無理やり連れられてきた。
(ぐずいているじゃないのか)
かわいそうにと思った俺であった。
「ちょっと待ってて、あと一人連れてくるから」
美少女はまた階段のほうへ走っていった。
なんだか、俺はあの美少女に対する気の迷いが生まれたような気がした。
(さっきまであんなに感動していたのになあ……)
三人目がやってきた。
大柄な男だった。
身長は180cmは超えていると思う。胸筋や二の腕の筋肉がパンパンに張っていた。
迷彩柄のズボンにタンクトップのシャツを着ており、 髪は短髪、やや金色である。
顔の堀が深く、だれが見ても外国人であるとすぐにわかる。
それでも日本語は流暢に話せることができるそうだ。
「おい、俺をどうする気なんだよ!」
その男は美少女に怖い顔をして叫んだが、美少女は聞こうともしなかった。
美少女は例の朝礼台のほうへ歩いた。
いつの間に別の美少女がそこにいた。
髪は白色で、ニコニコしていた。やや、さっきの赤い髪の美少女と雰囲気が似ているが、明らかに、こちらの方が、清楚な人であるに違いない。
(あと、胸の方もあまり誇張していない)
二人は朝礼台に登ると、先に声を上げたのは、赤い髪の方の美少女だった。
「これでやっと集まりました!さて、今から『第七部隊』定例会議を行います!あ、申し遅れました。私の名は『シーア・ヨルダータ』です。よろしくお願いします!」
「わたくしの名前は『マアカ・ナトナール』です。以後お見知りおきを~」
横の白髪の美少女が言った。やはり淡麗な声だった。
そして、赤髪の美少女は腰に手を当てながら、
「さて、今回君たちに集まってもらった理由ですが……、この『第七部隊』を救ってほしいためです!」
「こちらの表をご覧ください」
白髪の美少女がパネルをこちらに提示した。ご丁寧にどうも。
「只今、『第七部隊』はサーリ王国での評価はワースト2位となってしまっています」
(サーリ王国?評価?)彼女が言っている言葉がさっぱり分からない。
「そこで!君たちの力を借りて、この第七部隊の評価を上げてほしいのです!あ、それぞれ自己紹介をどうぞー」
「ちょ、ちょっと待てよっ!さっきから何言っているのかよく分からないんだけど!なんだって!?サーリ王国?評価?ちっとも、意味わからん!」
俺は朝礼台の上に立つ二人にむかって叫んだ。
「そうだ。早く元の場所に返してくれ!俺の家族が待っているからな!ちなみに俺は『トム・R・イータム』だ。宜しく」
「ぼ、僕だって、明日提出の課題があるんだぞぉ!今からやらないと間に合わないんだ!あっと、えっと……、『速本 海』です……」
俺はお辞儀をしながら話した。
「あ…………、「絢藤 かえで」……」
かえでちゃんは下を向いていた。少し涙を浮かべていた。
「もう何!?いまさら、帰りたいなんて!」
「ああ、早く帰らせろよ!」
「無理に決まってるじゃん!」
「え!?なんだって!?」
「だ~か~ら~ダメなの!」
「嘘だ~!」
「それが、本当なのです」
マアカが言った。
「あなたたちが通ってきたあの空洞は、今のわたしたちでは通ることができません」
トムが口をあんぐり開けながら、「なぜだ?」と言った。
「先ほど申したとおり、私たち『第七部隊』はワースト2位です。あの空洞を通るにはベスト2位以上ではないといけません」
「え、でもさっき通ってきたけど……」
「あれは行きだからいいの!」シーアが言う。
「正確には、しっかり対応すればいいのですが、シーアさん、ちゃんと注意事項を読まないから……。こういうリスクがあると書いてありましたよ」
「えっ、私のせい?」
「はい」
シーアは口をつぼめながら、黙り込んだ。
この空気を先に壊したのは、トムだった。
「とにかく、その評価とやらを上げれば、元の場所へ帰れるのだな」
「ええ。そうですが」
「では、どうやったらその評価は上がるっていうんだ?」
「それはズバリ、この国を狙う怪物、例えば~、スー……」
「スートとかダウンとかを倒すことよ!!!」
シーアが急に復活したので皆びっくりした。周りにいた子供までもだ。
「ス……スート?ダウン???」
俺は何のことだかさっぱり分からなくなっていた。
相変わらず、かえでちゃんは下を向いていた。
たしか、「カイジ」も同じような展開でしたよね。台に偉い方が乗って、皆でその人を訴える……。
どこの世界でも、人間のやることは変わりませんね。
かえでちゃんっ!ファイト!




