ミライさんの事情と始まる学園生活
何度も遅れてすまない。
ただ、こっちも忙しいのだ。勘弁してくれ。
お詫びに何か面白いことしないとな。
・
・
・
え~っと、今の季節に合わせたこと………
ゴールデンウイーク、こどもの日、鯉のぼり
そうだ! あ、整いました!
「鯉のぼりとかけまして、
新社会人になったときの意気込みと解きます」
「その心は?」
「上手に泳ぎたいものです。」
(鯉のぼりは空をうまく泳ぎたい・新社会人は世間をうまく泳ぎたい)
どう?面白かった?
え?つまらなかったって?
……………そう。分かった。
…トラップハンター、勝手に始めてて。
俺向こうで一人になりたいから……。
「昨日は大変でしたね」
そう言いながら、マアカさんは男性用としてこしらえたシャツを丁寧にたたんだ。
海のテントの中で、明日のための準備に手伝いに来てくれたのだ。
「ああ、見られたあと、正直に本当のことを言ったけれども、数秒してから
『って、それでも変態行為であることは変わらないじゃない!』
なんて言って、殴りかかってきたからなあ」
「まあ、そんなことが……」
ついに明日から海は学校へと登校するのだ。編入のような形ではあるが、まだこの国では年度が始まったころだったため、特に辛いことはないと学校側から伝わっていた。この国の年度や、年号、暦などの概念は知らないけれども、日本の国と大して違わないことに、ほっとしている。
しかし、周りは見たことない子ばかりだと思うと、やはり、緊張してくるもんだ。特に女子校とたいして変わらないところに通うとのことだから、なおさら落ち着かずにはいられない。どうやって馴染んでいけばいいのか、海にはわからなかった。
トムさんなら相談してくれるだろう、と思い、 海は学校から借りているカバンの中に教科書を入れたあと、立ち上がった。
「ちょっとトムさんのところ行ってくる」
「あ、はい」
テントの外には、火の管理をしているトムさんとミライさんがいた。
火の近くにいるトムさんの顔が照らされているのを見ると、やや、濃いひげが目立つ。
あっそうか。髭剃りがないのか、と思いつつ、自分の顎を触った。やや気になる毛が指先に触れたが、そこまで見られないと思い、また今度手入れすることにする。
ミライさんがトムさんにむかって、深刻そうな顔で話しかけていた。
「あなたはどうしてもデイビットにしか見えないの」
「何度も言っているだろう、俺はデイビットじゃなくてトムだって」
トムさんは若干、喧嘩口調になっていた。何か怪しい雰囲気だ。
「それでもその顔と体つき、声も全部デイビットしか有り得ない」
「人違いだ。その人は俺ではない。赤の他人だ」
「でも……、もしかしたらあなたの兄弟?」
「俺には兄弟はいなくて、妹2人しかいない。デイビットなんて名前の人はアメリカでジュニアスクールに通っていたときにいた同じクラスの子くらいしかあったことない。しかもその子は赤毛だ」
「そういうことじゃなくて……。あ、年!年は?」
「31歳」
「あれ、おかしいわね。私のデイビットは27よ。ちなみに私は26」
「デイビットのことなんて知らないし、お前の年齢なんて聞いてない」
目の前の焚火に小枝を放り込むトムさん。
「ねえ、もう、少しでも話聞いて」
「聞いてる。見たら分からんのか」
「分からないから、怒っているのでしょうが」
「なんで俺が怒られないといけないんだ」
なんだか夫婦漫才でも見ているようだった。二人にとっては真剣な話ではあるが、笑いがこみあげてしまう。
海が笑おうと口を開ける前に、隣からクスクスと可愛い笑い声がした。
「フフフ、なんだか海さんとシーアさんのやり取りのようですね」
いつの間にかマアカさんが海のとなりにいた。
「えっ、そんな。こんなかんじなの!?俺とシーアの会話!?」
「ええ。フフフッ」
マアカさんは手を口にそえて笑っている。海もマアカさんの視線の先にいる二人を見やった。
トムさんとミライさんの話はまだまだ続いていた。
「私の娘がこの星にいると聞いて期待して来たけれども、まさかあなただったとは」
「この世界のことを知っているから有力な情報が聞けると思ったのに、まさかこんな人だなんて」
「こんなってなによ!こんなって!」
「そんなことよりもどこで『男』のことを知ったんだ」
「だって私地球人よ。知らないわけないじゃない」
「なっ!?い、いつ!いつどうやってここに!」
「……そうねー。最初に来たのは2、3年前かしら。まだデイビットと付き合って間もないころだったのだけれども」
「に、二、三年前……。それっからずっとこの星にいたのか?」
「えっと、25歳になる前あたりまでここにいた」
「一年前か……」
「そしたら、ここの部隊の評価が半年もしないうちに第二位になったから、ちょうど帰ろうと思ってね」
「ちょっとまて、ここの部隊って第七部隊のことか?」
「ええ、そうだけど。最近まで強かったのよ、この部隊」
「まじか」
その話を離れたところで聞いていた海も驚いた。この部隊が第二位だったなんて、想像もつかなかった。
ミライさんの話はまだ続く。
「一度地球に帰って、1年で子供を産んで、恋しくなったからまたここに来た」
「ど、どうやって!?」
「フフフ……。秘密」
「なんでだよ。教えろよ!」
大きな声を出しながら、おもむろにトムさんは立ち上がった。
しかし、ミライさんはリラックスした表情で腕をのばした。トムさんは気づいていないようだが、海にはミライさんがやや悲しい顔をしているように見えた。
「ここも1年で変わったわねー。着いたときに第七部隊のリーダー交代しただなんて。しかもまさかあの小さな妹、シーアちゃんがリーダーだなんて」
「話を逸らすな!」
しかしこの話を聞いて、元の世界(地球)に帰れる希望が見えてきた気がした。
トムさんは海やかえでちゃんよりも早く帰りたいようだった。
少し、トムさんは表情を緩めて喋る。
「で、そのデイビットって人と早く帰らないといけないな」
「ええそうだけど」
「でも、このままこのワースト2位の部隊にいたら帰れないぞ」
「そうね。今1位、2位のところはどこ?」
すると、マアカさんがミライさんのところに駆け出しながら、説明した。
「第一部隊と第九部隊ですわ」
海も3人のところに早歩きで行く。
「そう。行って話をしていこうかしら。手伝うから、ゲートを使わしてくれって」
「ちょっと待った。それなら俺たちもいっしょに行く。おい!海!かえでを連れてきてくれ」
急に自分へ振って来たので慌ててしまう。
「えっ、今!?本当にもう行くのですか!?」
「ああ、そうだ。さっさとこんな世界にはおさらばしようぜ」
「で、でも……せっかく学校に入学の申請してきたのに」
「海だってそうだろ。毎日、死と隣り合わせのサバイバル生活にはこりごりしているのだろう」
「そ、それはそうですけど……」
それを聞いたマアカさんは不安になった。もう海とは別れてしまう、と思ったからだ。
せっかく第七部隊を、もう一度立ち上げるために頑張ってやって来たのに。これでおしまいでは、すべてが水の泡である。何より、自分より何倍も悲しむ子がいる。
咄嗟に無かったことにしようと、話に割り込もうとする。
「……あの―――」
「俺は嫌です!!!」
(えっ!?海さん……!?)
隣にいた海は真剣な顔で話しはじめた。
「まだここでやり残していることがたくさんあります!」
「はぁ!?」
トムさんはあんぐりとする。
「確かに、俺だって早く帰りたいです。でも、このまま立ち去るわけにはいかない!!!」
(か、海さん……)
こんな海の姿を見るのは初めてだった。やや暗い場所であるからかもしれないがすこしかっこよく見えた。
数秒トムさんは考えたあと、口を開けた。
「ふん、分かった。ならここで海と俺は別れることになるな」
そう言ってトムさんはこの場から立ち去ろうとする。
慌ててミライさんはトムさんの肩をつかむ
「ちょ、ちょっとデイビッ…じゃなくてトム!どうしてこの子を見捨てるの!」
ミライさんが怒ってくれた。(子供扱いされたけど……)
トムさんは振り向きざまに、ややキツイ口調で話す。
「あのな、俺には家族がいるんだ!家族のほうが優先なんだ!」
「家族って親御さん?」
「いいや、俺の妻と娘だ」
「つ、妻!?だれ!?名前は!?」
「いいだろ、別にそんなの」
「いいから教えて。早く!」
ミライさんはなぜかトムさんの家族に突っかかるらしく、しつこく聞く。
「いやだ。教えない」
「なんでよ」
「お前が嫌いだから」
「ひどい!妻に向かって!」
「だからお前は妻なんかじゃないって!いつから俺の妻になった!?」
「……1年半前くらい」
「そのときは、おれはバリバリ仕事をしつつ、娘とっ………………!!!」
急に話が途切れるトムさんは頭を抱え始めた。
「…ん?ど、どうしたの?」
心配そうに見つめるミライさん。
「む、娘と、娘と……。」
「まさか、思い出さないの?」
「な、何か、何か大事なことが……。頭から抜けたような……」
「やだ。記憶喪失?」
「お、俺の、俺の妻の名前は……」
「名前は?」
「う……ううう……」
ミライさんはトムさんから離し、やや大声でしゃべる
「やだ、あなた、家族が大事とかなんとか言っちゃって、肝心の家族の思い出を忘れてしまっているじゃない!」
「くっ……!」
「しかも家族の名前まで!」
「……!」
(なぜだ!?なぜ、思い出せない!?大事な記憶だったはずなのに!)
トムさんは必死に考えたが、なかなか思い出すことができなかった。ひとり頭を抱えてうなされていた。
「みんな何しているの?」
崖側のほうから声がした。そこには、シーアとかえでちゃんがこっちに向かってきていた。いつしか借りた、あのジャージをシーアは着ていた。いつもなら二人は家でそろそろ寝ている時間にあたるが、珍しく暗い時間帯に拠点までやってきた。そしてなぜか、シーアはやかんを、かえでちゃんはコップをいくつか持っていた。
「シーアさんこそ何しに来たのですか?」
マアカさんが尋ねる。それに応じて、シーアは答えた。
「ああ、私はミケちゃんのお手伝い。お茶の差し入れ」
「お手伝い?」
「うん。あそこに『ミケちゃんハウス』を作るんだって」
シーアは海たちのテントのすぐ近くにある森のほうを指したが暗くてよく見えなかった。
海がキョロキョロ首を回して
「どこ?」
と、聞く。
「あっちあっち!」
シーアは指を強く振った。
それでもよく見えなかったため、指した方向に少し歩いてみることにした。すると、カンコンと木を叩くような音が聞こえてきた。
「え?」
海が走って行ってみると、そこにあったはずの木がすべて伐採されており、猫耳が目立つ、第四部隊らが地盤を固めながら杭を打っていた。3本で互いに支えられた棒の交点に滑車がついており、ロープがそなえられている。そのロープの先にやや大きめな石が結ばれていて、ロープを引っ張ってから離すと重力で石が落ちて、ちょうど杭を押すような働きをする。
さっきまで全く音がしなかったため、誰も気づいていなかった。それよりも、誰にも言わずに作業が進められていたことに驚いた。そもそも無断で伐採をしてもいいのだろうか。
しかし、海以外のメンバーはそんなこと感じていなかったようで、トムさんはさっきまでの態度とは裏腹に、杭を打つ作業に関心していた。
「ほえ~……よく考えているなあ……」
トムさんは自分のヒゲを触れながら、呟いた。
「地球だと『杭打機』があるけど、こんな古典的な方法もあるのね」
ミライさんは詳しい人であると、海は改めて感じた。
「あら、トムさん、海さんこんばんは」
一人(一匹?)の獣人があいさつをしにやってきた。
「こ、こんにちは……。えっと、ヒ~……?」
「はい、ヒケです」
(あ、語尾に『ニャ』がつかない)
語尾にニャをつけるのは「ミケ」のみであると知っていた。つい最近まで、全員見た目も変わらない容姿だったのだが、この一週間でみるみる変容した。「ミケ」以外の第四部隊の方たちは一瞬、猫コスプレかと思ってしまうほどである。
「この度はうちのミケがお世話になっております」
ヒケさんはいつの間にか深々とお辞儀をされていた。そんな大層なことをした覚えがなかった。
「い、いえいえいえいえ!」
覚えがないからめちゃくちゃ焦った。
すると、奥の方から聞いたことがある声がしてきた。
「あ、海君ニャ!」
ミケ本人登場だった。
「こら、ミケ!ニャを付けないお約束でしょう!」
「は、はいニャ……ニャ! はい!……うっ」
この度変革した、第四部隊の方針はミケにはまだ慣れていないようだった。
海はミケの近くによって、こそこそと話した。
「い、言いづらそうだね」
すると同じくミケは海の耳の近くでこそこそとしゃべる。
「なんか、一般人は『ニャ』をつけニャいから、それに合わせるだってニャ」
「そ、そんなんだ」
「うちはどうして変えニャいといけニャいのか、さっぱり分からニャいニャ」
「たしかに」
このままのほうが面白いのにと、心の中で思ったのは秘密である。
かえでちゃんがやかんからコップに冷たい水を注いでいる間、マアカさんがヒケさんに尋ねた。
「その、この工事はどれくらいかかるのですか?」
「それが、早くても3週間ですかね……」
「3週間!?家を建てるにしてはそんな早く終わるのですか?」
「まあ、一人分の小さな家ですけどね。本当はみなさんの分も作る予定でしたが、ミケがどうしても反対するものですから……」
「そ、そうですか……」
マアカさんも海もどうしてそんな早く家が建てられるのかはわからなかったが、ミライさんはトムさんに向かって小さな声で
「猫は目がいいから夜でも活動できるのよ。だから24時間分担で作業すれば効率よく仕事できるのよ。」
と、鼻を高くしながら喋っていた。
マアカさんとヒケさんの二人の会話にミケが割り込んできた。
「だってニャ、3人だとコミュニケーションができニャくなるでしょ」
「コ、コミュニケーションですか?」
「COMMUNICATION!?」
海がつられて発音したら、変なイントネーションになってしまった。
ミケはキョトンとした顔になりながら言った。
「そ、そうニャ」
するとまた、ヒケさんは深々と頭を下げる。
「すみません……いろいろとお騒がせして」
「お、おねえちゃんが謝ることは無いニャ!」
ミケが頭を下げなくていいと促すが、ヒケさんは険しい顔をしてミケに言った。
「でも、これはミケだけの問題じゃないでしょ」
「うゅー……」
海はなんだかよく分からなかったが、自分に影響がないことが分かったし、眠くなってきたので、さっさと別れようとする。
「そうですか、じゃあ頑張ってください」
そんな質素な言葉を残して、海はすぐ立ち去った。
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真夜中になり、みんなは各々家に帰り、ミライさんもどこかに行ってしまった。
第四部隊の音も聞こえないくらい静かになり、あたりは虫の声がよく聞こえる。
あまりにも暑さと、蚊やハエの音、そして明日の出来事にそわそわしたのか、先ほどまでの眠気はどこかに消えてしまい、海はなかなか寝付けないでいた。
気晴らしにテントの外に出ると、トムさんはまだ、起きていた。
丸い木の小さな椅子に座りながら、きれいな星空の下で、頭を抱えていた。
海はトムさんのところに近づいた。
「トムさん、まだ全然思い出せないですか」
「ああ」
「あ、あの……」
「ん」
少し間を開けて、海は頭を下げた。
「俺、あんなにきついことをトムさんに向かって言うなんて……。本当にごめんなさい!」
「いいって」
「たしかにトムさんの意見に一理あります。それなのに、全く受け止めなくて」
「気にしてないから」
トムさんの返答は短かった。家族のことを思い出せなくて、だいぶショックが大きいみたいだ。
「私も第一部隊に頼むの諦めるわ。あそこ怖そうだし」
「あれ、ミライさん。いたのですか?」
第四部隊が作業していた森の方から、徐々にミライさんの姿が見えてきた。
「うん。私の拠点の用は済んだし、今晩はここで泊まるって決めたの」
すると、どこからともなく女子の聞き覚えのある声がした。
「ミライさん、そのほうがいいと思いますよ。なにせ第一部隊は企業のように固い守りがありますからねー。第九部隊にいたっては、あれは完全に宗教団体です。関わらないほうが身のためだと思いますよ」
マアカさんの声だと思いながら、海は周囲を見渡した。
「そうなんだ。ありがとう」
ミライさんの返事に続けて、マアカさんが話す。
「でも、これからどうするのですか?第一位か第二位ではないと地球に帰れませんよ」
マアカさんは海の真後ろにいた。いつの間にか背後に立っていたため、海は驚いて、わおと言いながら、軽く飛び跳ねた。
「そんなの、この第七部隊を上位にすればいいじゃん!」
またしても、どこからか聞き覚えのある声が聞こえる。シーアの声だと感じながら、もう天の声としか思えなくなっていた。
と思ったら、マアカさんの隣にいた。相変わらずのジャージ姿だった。
さっきまで姿が見えなかった二人が現れてきたので、やや怖くなってきた。
「二人とも、どうしてこんな遅くに?」
「いえ、そこまで遅い時間ではありませんよ?」
マアカさんの答えに、え、そうなの?と答えた。
どうやら、自分の体内時計が狂っているらしい。先ほどまで、寝る時間であり、今はとっくに真夜中になっていると思っていた。どおりでみんなまだ活発なわけだ。
「それよりも今の成績から第二位にさせるのは、とてもじゃありませんが、厳しいと思いますよ」
マアカさんがシーアに言い、海は大きく首を振ってうなずいた。
「だーかーらー!もっといっぱい罠を仕掛けるとか、暗殺者から王家の命を守るとか!」
「なあんだ!たったそれだけのことだったのか!よく分かったよ!………ってなるか!!!」
「海はのりツッコミにもできるようになったんだね」
「まだまだ見習いですが!」
すると、ミライさんは腕を組みなおして、はきはきした声で言った。
「そうね。じゃあこの第七部隊をまた立ち上げるとしますか!」
「ミライさんがいれば安心だね」
「じゃあまず武器がないといけないわ」
「その武器を買うためにお金がないといけないわー!」
「……私のマネ?」
「シーアさん。調子に乗らないでください」
「え、お金が無いって……」
「あいにく、私たちの評価は下がってしまい、食事代もやっとなんです」
ミライさんには伝えていなかったが、俺たちは生活費もやっとなところである。
トムさんが横から挟んで会話に入る。
「だから第四部隊のところでアルバイトをしようかと」
ミライさんはトムさんの声をシカトしつつ、マアカさんに謝った。
「ごめんなさい、あなたたちの事情も知らずにのこのこと泊めてもらおうだなんて」
「いいんですよ。これから順位があがれば済む話じゃないですか」
シーアは目の前にあったピーナッツをつまんで食べた。数少ない俺とトムさんのおやつである。お金がない俺たちにとって貴重であるが、シーアがパクパク食べるものだから、負けじと海も食べはじめた。
「どうしますか、今夜から……。どこに泊まりますか?」
「第四部隊は今夜からここで泊まり込みだから、一緒に泊まってもいいニャ!」
いつの間にかミケちゃんがいたのだが、皆平然としていて、自分だけ驚いていた。
「え、でも……」
「大丈夫ですよ。私たちが持ってきた簡易テントですが、空きはあります」
(ヒケさんもいたんだ……)
「じゃあ……お言葉に甘えて……」
「決定だね!」
「さあ、海さんは明日は学校に行くのですから、早めに寝てくださいね」
「ああ、分かった」
「さて、私たちは帰りましょうかねっ!」
そう言いながら、シーアは立ち上がった。
シーアとマアカさんらが帰った後、俺は口に残ったピーナッツのカスを出すためうがいをして、ついでに近くの湧水で適当に顔を洗ってからテントに入った。
テントに入ったらすぐ寝るつもりだった。だから、目一杯眠く寝るように集中していた。(集中するって何のことだか自分でもよく分からないが)
しかし、テントに入るとそこにいたのはモコモコした自分より一回り小さい生き物がいた。
「待ってたニャ♪さ、一緒に寝ましょうニャ~♪」
「え゛っ、なんで?なんでミケがここに?」
「なんでって……ニュフ、ニュフフフフフ……」
不穏な笑い方をするミケが怖く見えてきた。
これでは安眠できないと思い、海はミケにテントからでるように促したが、ミケが、
「嫌ニャ!一緒に寝るニャ!」
と言いながら急に海に抱きついてきた。最初はしなやかな毛並みを感じたが、すぐに痛みに変わった。
(ミケちゃん……腕の力強すぎ……)
抑え込まれてしまい、これでは寝苦しいので、態勢を立て直そうと思ったが、逆に倒れてしまった。
暑いなか、毛布をかけたようであったが、睡魔の方が勝った。熱中症のことなど、何一つ考えていなかった。
ちょうど、ミケの二の腕の筋肉(上腕二頭筋)がまるで枕のようになっており毛でフワフワだった。
と思ったが、血流が悪くからか、すぐに頭の下から腕を外された。そして、今度は海の上に乗り出してきた。正に掛け布団状態である。
このまま本当に、一緒に寝てしまう自分が情けないと思う海だったが、自分で召喚した睡魔は自分をすぐに深い場所へと連れて行った。
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「ほら、海さん。もう起きないと遅れてしまいますよ。初日から遅刻だなんて、みっともないですよ」
「う~ん……。苦しい、苦しいよー」
「もう、ミケさんっ!海さんが嫌がっているでしょ。早く離してください!」
「え~、もうちょっとこのままニャ……」
「もう、まったく………」
マアカさんがせっかく起こしに来てくれたのに、海とミケは一向に起きなかった。
実際はミケはほぼ目が覚めているのだが、執拗に海に抱きしめているのである。無理に抱きしめるため、海は苦しんでいた。
一晩ともに過ごした二人にマアカさんは呆れて、テントから出ようとたちあがったとき、テントの入り口が開いた。
ブーーーイ!
(テントが開く音)
(えっ?誰?)
マアカさんが振り向くと、腰に手を当てて鬼の面をしたミライさんがいた。
「あんたたちっ!!!早く起きなさい!!!」
いわゆる「ママキャラ」だった。
「う~ん……。母さん、まだ早いよ」
「誰が母さんじゃ!」
「ミライさん。すみません、お世話になってしまって」
「いいっていいって、そんなこと。それより二人はどうして抱き合ったまま寝ているのかしら!?」
見開いた目が更なる恐怖感を演出する。
「さ、さあ……」
マアカさんは若干、ミライさんに怖気づいた。
「もう…………!」
ミライさんは寝ている二人(ミケは半分目が覚めている)に近づいて、
「フンッ!」
マットをつかんで、
バーーーーーーーーーーン!!!
「わぁぁぁぁ!!!!!」「ニャ゛~~~~~!!!」
二人を豪快に投げた。
海はマアカさんが作ってくれたスープとサラダを食べている。
スープのだしとして、キノコや肉などを利用しており、自分がいた学校の食堂とは一段と格別な美味しさだった。サラダも、特製ドレッシングが野菜たちとマッチしていた!
海はマアカさんに伝える。
「美味しいよこれ!」
「ありがとうございます。美味しいって言われると作ったかいがあります」
「でももう早く行かないと!あんただけだよ朝食食べていなかったのは!」
制服姿のシイアがそばにいた。
「今日はマアカさんが用意してくれたシャツを着ていけばいいんだろ」
「そう」「ええ」
海は食べ終わった後、食器をマアカさんに渡してテントへ着替えに足早に行った。
「海、終わった?」
シャツを着た海はテントから出てくる。
「ああ、どう。合ってる?」
「合ってるも何もマアカちゃんが用意してくれたんだから間違うわけないでしょ」
「それもそうか」
癖で頭の後ろをさする。
「さ、早く行こ」
「うん。ミライさん!行ってきます!」
「ああ、行ってらっしゃい!」
ミライさんは海たちに手を振ってくれた。
歩きながら、
「なんだか忙しそうだったねーミライさん」
海はマアカさんに言った。
「ええ、今日はダウンが来ると予報がでていますからね」
「え!?今日だったの!?」
そういえば、全くその話は聞いていなかった。第七部隊の貴重な資金源となるダウン狩りは学校などの忙しさのあまり、ほぼ忘れかけていた。
「ええ、だからミライさんとトムさん、あとミケさんもそうでしたっけ。みなさん大慌てで」
「へえ!」
「ダウンが来るのは午後からだそうですよ。私たちは授業があったので本当に助かりますね」
「そうだねー」
海たちの話にシイアが入ってきた。
「あ、そうそう。罠は前回と同じで落とし穴作戦なんだけど、今回はおとりがミケちゃんなんだって!」
「え、どうして」
「朝起きるのが遅かったからだって!」
「……ミケちゃん。ご愁傷様です……」
一方ミライさんのところでは―――
「えぇ!うちっちはマイホーム制作に取り掛からないと!」
「だーめっ!あんたは今朝起きるの遅かったからこっちの作業なの!」
「そんなの理不尽だニャ!」
「しょうがないでしょ。人手が足りないんだから。あ、デイビッ…じゃなくトムさん!あなたは木のトゲを設置してきて。そしてミケ!あなたはダウンが通りやすいように道の整備!」
「整備ってうちっち何もできないニャ」
「第四部隊は工事関係が得意じゃなかったっけ」
「うちっちは他と違って勉強も仕事もしたことないニャ!」
「それ自慢げに言うことじゃない!……ああじゃあ、道にある石とか草とか取ってきて。それならできるでしょ」
「え~めんどくさ」
「さっさと行け!!!」
「は、はいニャ……」(怖~)
「あ、そうそう。ミケ、あんたが今回のおとりだから」
「ひゃい?」
「だから、『お・と・り』!」
「ニャ、ニャんで!?」
「だって今朝、寝坊したんでしょ♪」
「ニャ!?うちっちは食べてもおいしくないニャ~~~~~!!!!!」
そして、海たちの方へ戻る。
「ああ、いつの間にか着いてしまった」
「そうだね。さ、海は職員室に行かないと」
「はーい」
職員室に行くと面談のときの先生がドアの前にいた。
「あ、どうも。海さん。教科書はこっちにあります」
「いやあ、どうも」
どうやら自分の人見知り能力が発揮されているらしく、思うように返事ができなかった。そしてまた、癖で頭の後ろをかく。
教科書を手に入れて、先生についているとき、廊下の途中で先生が話してくれた。
「あなたのクラスは2-Cです」
「はあ。わ、分かりました」
とある部屋の前で先生は止まった。
ドアの横に「2-C」と書いてある。
「では、先に私が入りますので、呼ばれたら教室に入ってきてください」
「は、はい!」
そう言われて、先生は笑顔を見せた後、教室に入っていった。
「おはようございます」
先生が入った途端、教室から女子の声が聞こえる
「先生、おはようございます!」
「レベッカ先生、おはよー」
この声を聞いた瞬間、ダラダラと汗がでてきた。足がすくんでしまっているのが自分でも分かる。
(やばいやばいやばいやばいやばい!)
「今日は前々から伝えていた通り、転校生を紹介します。まだ新学期始まって早々ですけど、皆さん、仲良くしてくださいね。それでは、『ハヤモト カイ』さ~ん。入ってきてくださ~い」
「し、失礼します!!!」
自分の肩がめっちゃ上がっているのがバレバレだった。
じ~……
(見られてるっ!ひたすら見られているっ!!!)
海はやや早歩きで黒板の前につくと、自分の名前をそこにあったチョークを使って書いた後、振り返った。
「は、速本 海といいます!よろしくお願いいたします!」
必死になってお辞儀した。
(よし、やったぞ、やったぞ!ここまで完璧だ!)
入念の準備のおかげで、順調に自己紹介をすることができた。しかし、返ってくる様子はやや薄かった。
「よ、よろしく……」
「よろしくお願いします……」
パチパチ
まばらな挨拶と拍手が聞こえた。
先生が海の方を向いて、尋ねる。
「えっと、海さん?その……あなたのお名前のとなりに書いてあるのは?」
「え?『はやもと かい』ですけど…………」
黒板には自分の名前が漢字で書かれており、その横にふりがなを付け加えていた。
(はっ!しまった!ひらがなはここでは通用しないんだった!)
名前の漢字を読めるようにと思ったが、それが助長となってしまった。
「へえ、それで『ハヤモト カイ』って読むんだー」
「面白いね!」
なんだか分からないけど、少しうけた。
海はこの流れでまた、首の後ろをさすりながらへなへな笑った。
「じゃあ、海さんはあそこの席ね」
「は、はい!」
結構後ろの方だった。けれども、窓側だったのでポカポカして気持ちいい席だった。
「あ、そうだ。みんなも聞いている人がいるかもしれないけれども、海さんは『男』なので、それを踏まえた行動を――――――」
「えっ!?」「男!?」
「嘘~!?」
「あの噂の!?」
(そんなに驚くことなのか!?)
しかし、今こうしてクラスを見渡すと女子しかいないことがよく分かった。自分が場違いな場所にいるのではないかという感覚がした。
(あ、マアカさんだ。同じクラスだったんだ)
マアカさんはこっちにむかって手を振っていた。知っている人が一人いるだけでほっとした。
席に座った瞬間、前の席にいた女子たち3人組から声をかけられた。
「ねえねえ、男ってホント?」
「あの怒るとだんまりするって聞いたけど!」
「いつもスケベなことしか考えていないんでしょ。ねえ!」
グイグイと聞いてくるので、戸惑った。
「ちょ、ちょ、近いよ~……」
海は笑いながら、(マアカさ~ん~ヘルプミー!)と心の中で叫んだ。
すると、先生が、近くまできて、
「海さん、ちょっとこっちに来てくれる?」
と言った。
先生に呼ばれたので「あ、はい!」と返事をした。女子たちから逃れられたのでよかったと思う。
「え~もうちょっと乗ってくれないかな~」と先ほどの女子たちがいじけていた。
教室から出たあと、先生は話し始めた。
「面談のときも言ったけど、私の名前は『レベッカ・インプラス』です。主に生物と化学を担当しています」
「はあ」
「それで、ここからが重要なんだけど……」
と言いながら、窓の方を見る。
「当然だけど、ここの学校には男性用トイレがないの。だからあそこにあるトイレを使ってください」
レベッカ先生は見ていた窓のほうを指した。
そこにはグラウンドの隅のほうになにやら四角い箱があった。サイズは工事現場とかでよく見かける公衆電話のようなトイレと同じくらいだが、木目調だったので、少しモダンな雰囲気である。
「えっ?ていうことはあそこまで降りて行かないといけないという……」
「ええ、申し訳ないけどそこのところ理解してほしいの」
そこは飲み込むしかなかった。
「……分かりました」
やや俯きながら、海は歩き始めた。
「ちょっと、どこに行くのですか?」
「えっと、先ほどのトイレに……」
「もう授業が始まりますよ!」
「そ、そうですよね~」
作り笑いをしながら、そそくさと教室に戻った。
(危ない危ない、初日から怒られるところだった)
教室に戻った海は教科書に目を通してみた。最初の授業は数学らしい。
「うわぁ……」
さっぱりわからなかった。この近似のところなんて、まるで理解している当然に話がすすんでいた。
三角関数ですら怪しいのに、複素数なんて出てきたら理解不能になってしまった。微分積分はまだ習っていないのに、習った体で書かれていた。そして、とにかく文字が小さかった。
(何この「S」が二つ連なったやつ……)
マアカさんが海のところに来てくれた。
「どうですか、海さん。クラスの雰囲気に馴染みましたか?」
「馴染むもなにも、まったくわかりません」
「はい?」
窓から入る日の光の熱で、少し体が暑く感じた。
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ジリジリジリジリ!
授業終了のサイレンが鳴った。日本とは違う音であり、急に大音量で鳴るのでビックリする。
(やっとお昼になった。時が長く感じられる……)
海はとりあえず先生が黒板に書いたことをマアカさんからもらった紙に板書していった。
放課後過ぎたらマアカさんに教えてもらおうと思ったが、このだるさからやる気がでてこなくなった。
海はなんとなく便所に行きたくなったので、教室から出た。
「ねえねえ、男ってどんなかんじなの?」
「一緒にお弁当食べない?」
ホームルームの時に話しかけられた女の子たちだった。
(どうみてもギャルだなぁ……)
メイクが若干してあるので、他のクラスメイトとは区別がしやすい。というか、確実に自分をからかいに話しかけているのが分かる。
やや、しつこく感じたので、少し、礼をしたあと、海はその子たちを無視して歩きだす。
「ねえ、どこにいくの?」
「逃げているの?ねえ」
ギャルたち3人組はまだついてくる。
「いや、トイレに……」
顔を合わせずに、吐き捨てるように答えた。
「トイレならあっちだけど」
「俺のトイレはグラウンドなんだ」
「『俺』だって!キャーーー!」
(そんなに珍しいのかなあ?)
「じゃあ、今度そこまで遊びにいってあげるね♪」
(いや、遊びに来ては困ります!)
海はその女子ら振り切ろうとした。しかし、海は立ち止まる。
「……あ、あの~」
「ん?どうしたの?海ちゃん?」
(……海ちゃん?)
「えっと、グラウンドにはどうやって行けばいいのですか?」
結局、近くまで連れていくことにした。いや、連れてもらったが正しい。
グラウンドまでやってきた後、足早に去るつもりでいた。
「あ、ここでいいよ。どうも、じゃあ」
「うん、じゃあね~。教室で待ってるからー」
(待っている、ってこれはお弁当も一緒に食べないといけないんだなー。マアカさんと食べたかったのに……)
海はトイレに入って、鍵を閉めた。深い穴と手すりがあるだけの場所だった。
(これは和式?めんどくさいなあ……)
海はしぶしぶズボンを下ろそうとした。しかし、外のドア付近から声がする。
「ねえ、小窓ない?」
「うん、無い。どうする?」
「あ、下からならのぞけるよ!」
「まじで!?見ちゃう?」
「フフフ、見ちゃおっか!」
ガチャ(鍵を開ける音)
「「「え!?」」」
「…………あの、そこにいるとトイレできないのですが」
「あ、あー!ご、ごめんなさ~い!」
彼女たちはやっと向こうへ行ってくれた。
(はあ、トイレするのにもこんなに面倒なのかよ)
海は周りが女子しかいないからモテモテになるかと思っていたが、いざ入学してみたら、関わりにくい女が寄ってくるくらいだった。勉強の内容も難しいし、トイレは離れたところにあるしと、海はショックを受けていた。
これからこの学園でどんなことがおきるのか、不安になる海であった。
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放課後、校舎の中に西日が差し込む。とある教室に人影がのびる。
しかし、カーテンを閉めたので、影がどこなのか分からなくなる。
先ほどまで橙色をしていた壁が一変して、薄暗い空間になっていた。
そこに3人の生徒がいた。
関取のように太った子とげっそりと痩せている子が一人の褐色肌の子と対面していた。
「おいっ!早くだせ!」
太った子は手のひらを褐色肌の子に見せる。
「でも、もうこれ以上は……」
「ごちゃごちゃ言ってないで早く出せって言っているだろう!!!」
ゴスッと鈍い音がする。
太った子が褐色肌の子を蹴ったのだ。
そして、もう一人の細い子は蹴られた女子の長い髪の毛を引っ張って、
「ほら、かんにんしてだしたほうが身のためだぜ」
「でも、お母さんに怒られる……」
「さっさとだせ!!!」
ドスッという音と共に女子生徒は地面に倒された。
力が入らないのをいいことに、細い子はポケットを勝手に漁った。
そこには革の財布があった。
「ほ~らやっぱりあった」
それを奪い、太った子に手渡した。
「1、2、3、4、……ふん今回はこれで許してやる」
「素直にだせば怪我しなくて済んだのに」
そう言いながら、二人は教室から出ていこうとした。
しかし、褐色肌の子は最後の力を振り絞って、叫んだ。
「か、返して!それは、それはアリスちゃんのためのお金なの!!!」
すると、太った子がまた褐色肌の子に蹴りを入れた。つかさず顔に殴りをいれた。
細い子も応戦して、蹴り始める。肌の色が徐々に濃く、青黒い色に変化する。
動けなくなった怪我だらけの子から、立ち去ろうとするとき、太い子が窓の外を見た。そのときには褐色肌の子は全身あざだらけ、顔も腫れ上がり、膝がもう動かすことが容易ではなくなっていた。細い子はわざと服を脱がせて、インクで落書きをしていた。
「おい、あそこにあんなの建てられてたっけか」
太った子が低い声で、細い子に聞く。
「え、ええ、たしか、あれは、転校生用の、トイレだった、気が」
「ふーんちょうどいい、おい、こいつをその便所に放り込んでおけ!」
「は、はい、承知しました!」
太った子は不気味な笑い声を発しながら教室から出ていった。
細い子は、まったく動かない褐色肌の子を引きずりながら、階段を下りた。
その子はまだ、意識はあった。けれども、涙を流すことしかできなかった。
(もう嫌だ、こんな生活!家のお金がどんどん減っていく!またお母さんに怒られる!どうしよう……)
この後、ひどいことが起きる前兆であった。
勉強が難しいと思うようになってしまったのは中学生のころに、
「分からない」
がでてきたからだと思います。
いままでわかっていたのに、いざ分からないものがでてくると、どうやって対処すればいいのか知らないため、だいぶ混乱してくるのです。
高校・大学で勉強に困ってしまったら、まず去年やっていた内容を振り返ってみることをお勧めします。
むやみに
「先生。これって勉強して人生の役に立つのですか?」
なんて聞かないように!その答えは「国民の常識」だといわれるだけです。
以上、勉強お悩みコーナーでした。
ちなみに「S」みたいなのというのは、積分のインテグラルのことで、2つ並ぶと「二重積分」であり、輪っかがあると「閉路積分」になります。僕にはさっぱりわかりません。




