英国の参戦
「Fire!」
水平線上に浮かぶ黒い影から多数の砲弾が放たれた。
非常事態に気づいた先生達がATフィールドのようなシールドを学園全体に張り巡らせ海からの艦砲射撃を何とか耐え忍んでいる。
着弾した際の揺れや衝撃は大きい。
立つのがやっとでむやみに動き回れない。私は廊下の壁に座り込んで嵐が収まるのを待った。
窓ガラスには皹が入り、椅子や机は散乱する。
そこに逃げ遅れた生徒達が身体に打撲を負い負傷する。うちのクラスでも何人かが軽症を負った。回復魔法が使える生徒が傍に近寄り介護に当たる……が、彼女もまた負傷し二次災害に。
「Fire! Fire! Fire!」
一方、艦砲射撃を行う戦艦の艦橋では司令官らしき人物が叫ぶように戦闘を指揮していた。マストに挙がるは欧州最強の海軍。
大英帝国だ。
戦艦を中心に重巡、軽巡、駆逐が隊列を組み地上へ激しい砲火を浴びせた。
後方には支援用の英国機動艦隊が順次攻撃用の戦闘機を空に上げ必要に学園を襲わせた。低くコードを抑えて爆弾を投下するフェアリーバラクーダ。
そこへ水際作戦を展開させる日本海軍のゼロ戦。
ドラゴンが飛ぶファンタジーな世界で日英両軍の戦力が激しくぶつかり合う。輸送艦からは上陸艇が次々と発進しその中にはアメリカ軍のM4シャーマンの姿もあった。
恐らく、彼らの主力戦車だろう。
「発射用意……テッ!」
勿論、此方側もやられぱなっしではない。
山本長官指揮の下、海面下では二等潜水艦などの小柄な潜水艦が陸上に迫る上陸艇を順番に葬った。航空隊はバラクーダを何とか追い払い、制空権を獲得。
そして山本長官は次の手に出る。
それは戦艦を中心とした遊撃艦隊を編成し、艦砲射撃を行っているイギリス艦隊へ殴り込みをかける事。これを成功させるために、日本軍は現存する第一機動部隊に出撃命令を出した。
そして私も召喚できる物で敵を攻撃する事にした。
この日、私が召喚したのもは……。




