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計画

「戦艦が二隻……?」


 妙な報告に私は考えた。今の時代、戦艦が艦隊を組んでいるとは言え護衛の飛行機も無しに堂々とその姿を現すだろうか。

 戦艦同士の戦いは既に日露戦争で終わっていると山本長官は言っていた。


「五番機、そのまま追跡して特定できたら直ぐに報告すること」

『了解』


 五番機は雲に隠れながら様子を窺い次第に敵の容姿が明らかになっていく。


『敵は英国の戦艦らしい、作戦指示を請う』


 とうとう、異世界に世界最強のロイヤルネイビーが出て来た。さらに編成が詳しく報告され、かの艦隊は旗艦を含める戦艦二隻、護衛の駆逐艦が四隻展開し私はこの艦隊を「Z部隊」としさらに追跡させた。英国と言う根拠は彼らの戦艦にポムポム砲が搭載されているのを五番機が確認したためだった。


 そして私は迎撃の準備を始める。


『敵艦隊、進路変わらず。そのまま学園に向かって進撃してきます』


 作戦を練ると同時に、私は黒電話で作戦室に篭る山本長官にも「Z部隊」発見の報を知らせた。


『ついに出て来たか、「Z部隊」が』


 その言い分はまるで予め予想されていたかのような口調だった。


「ついに出たって……予想していたの ?」

『我々の研究結果からの予測だがね。だが今はほかの事で精一杯だ』

「どうゆうこと?」


 電話越しに山本長官はある作戦を私に伝えた。


『実はな、索敵に出ていた空母龍譲から敵艦隊が停泊する軍港を見つけたんだ』

『それも一隻だけではない。龍譲索敵機の報告によれば最低でも戦艦五隻以上、巡洋艦十隻、駆逐艦多数を視認。空母も三隻が停泊しているらいいのだ』


 大戦力だった。


「それで長官はどうするの? その戦力を野放しに……」

『するわけがないだろう。既に我々の第一機動艦隊が出撃し軍港内を爆撃する手はずだ』


 真珠湾攻撃を繰り返しているような感じだ。

 この世界でもその第一機動艦隊は空母赤城、加賀、蒼龍、飛龍、翔鶴、瑞鶴の6隻。司令官は恐らく史実どおりに南雲忠一中将が率いているのだろう。


『だがその「Z部隊」も野放しにする事は出来まい。シエスカ、俺は今少し試したい事がある』

「……な、何よ」


 息を呑んだ後、山本長官から予想外の作戦を立案される。


『その「Z部隊」の討伐隊に我が連合艦隊旗艦「大和」を差し向けてみたらどうだろう』

「……は? はぁぁぁぁ!?」


 それは衝撃の一言だった。

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