~新たな一歩~
父の仕事の転勤により、やむ終えず転校することになった。
家も引っ越し、田舎から都会へ出てきたのだ。
今日から新しい高校。わくわくがとまらない。
新しい友達がしっかりできるのだろうか、そんなことを考えながら学校へ向かう。
初めての電車登校。
滅多に乗ったことない人からすれば、電車に乗るだけで緊張してしまう。
周りをきょろきょろ見ながらも、座席へ座った。
そして何分かして、学校へ着いた。
校内を歩き回ってみたかったが、担任への挨拶のため真っ先に職員室へ向かった。
...ガラガラガラ
緊張して、扉を開ける手が震えている。
「――― 失礼します。今日からお世話になります。桐野崇紘です。よろしくお願いします。」
礼儀よくあいさつをすると、奥のほうから立ち上がり、自分の元へと向かってくる人がいた。
「おお、お前が転校生の桐野だね。私は君のクラス担任の日比谷奈々子だ。よろしく頼むよ。」
この人が担任の先生らしい。クールな雰囲気で少し怖そうだ。
でも、とても暖かい笑顔で挨拶をしてくれた。
よかった。優しそうな人だ。
「はい!よろしくお願いします!」
先生との握手を交わし、すぐに先生の誘導の元、クラスへと向った。
新たな学校生活のスタートとなるクラスと思うと、さらに緊張して足が震える。
……ふぅ。ちゃんと自己紹介噛まずに言えるかな。緊張で噛みそう。
そんなことを考えてると、すぐに2年3組と書かれている、教室の前へと着いた。
...キーンコーンカーンコーン
「よし。お前ら席につけー」
「今日はお前らに新しいクラスのメンバーを紹介するぞ。ほら、入れ。」
「...はい!」
先生の合図と共に、大きく返事をする。
クラス中がざわめく中、教室へと一歩踏み入れ、先生の隣へと歩く。
「きっ、今日からこの学校、そしてこのクラスでお世話になります。桐野崇紘です!よろしくお願いします!」
はぁ。なんとか噛まないで言えた。
挨拶を終え、周りを見渡す。
……パチパチパチ!
クラス中から拍手が聞こえた。
拍手の音が耳にはいったその瞬間、緊張が解れ、心がほっとした。
なんとか新たな一歩を踏み出せたようだ。
まとめ
崇紘「これからが楽しみ!」




