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異世界にヒーローは必要ですか!?  作者: 白黒サイダー
2/2

ヒーロー 初めての人助け

ヒロが死んで転生しましたね。

「 ここが異世界かぁ…」


シダ植物が生い茂っているここは、シダフォレストである。

一息ついたのも束の間、目の前には恐竜?みたいな化け物に食われそうな女の子がいた。


「助けないと!でも、どうすれば…くっ、考えるだけ無駄か…」


ヒロは、その場でスタンディングスタートのポーズをとった。


「よーい、どっ…ん⁉︎」


自分でも驚くほどの驚異のジャンプ力だった。まさに光速の出来事で化け物の顔の前に瞬間移動した。

咄嗟に、拳を握り締め、思うがままに叫んだ。


「吹き飛べぇ!!!!化け物ぉお!!」


強烈な右ストレートが化け物の顔に刺さりその間空めがけて一直線に飛んでいった。ヒロはそのまま空中で1回転すると体操選手のように華麗に着地した。


「何コレ!?俺、ちょーつぇーじゃん!!」


興奮冷めあらぬ中、ヒロはハッとして、食べられそうだった、女の子に声を掛けた。


「弱きを助け!強きを挫く!空に瞬く、一等星!スーパーヒーロー!ヒロ参上!!俺が来たからにはもう安心です!」


自分の中で100点満点の自己紹介をしてニカッ!と笑う!しかし、自分が助けたのが女の子だと再確認したヒロは、ドキリとした。


「うっ…うわぁぁん、じぬがど思っ…だぁぁぁ〜!だずげでぐれで、ありがどうぅっ…」


その女の子はゴキブリもびっくりなスピードでヒロに抱きつき、泣き噦る。

しかし、ヒロには苦手なものがあった、女という生き物である。歳が離れたやんちゃ姉が2人いたヒロは2人の良い遊び道具で、幼稚園児の年少の頃から、プロレス技をかけられたり、おやつをとられたりと、それはもう散々だった。なんとそれは中学卒業するまで続いた。

そんなこんなで、女という生き物に恐怖を感じるようになってしまったのである。

それが原因でヒーローが好きになるのは別の話である。


流石に失禁するほどではないが、身体震えてしまうヒロであった。


「そっ、そろそろ、離れてくれないか!」

「あう…ゴメンナサイ…」


鼻水と涙でぐちょぐちょになっている女の子を引き剥がす。


「それにしても、貴方、凄く強いのねぇ」

「あっ、ああ…それ程でも無いよ」


女は苦手だか女性恐怖症まてはいかない、触れられたらまずいが、会話くらいならなんとかなる、しかしよく見ると結構可愛いなと思ってしまう。そんなところは男の子である。


「あっ、自己紹介がまだだったね、私はカトレアよ、貴方はヒロで良いのかしら?」

「あぁ、俺はヒーローを目指す者、ヒロと呼んでくれて構わない」

「ひーろー?っなに?」


なぜ、知らないんだと思い、あぁ、ここは異世界か、と思い直した。ヒーローを、知らない相手にあれこれ語っても仕方ないので簡潔に説明する。


「まぁ、善意で人助けする、勇者みたいなもんだよ剣は使わないけどさ」

「へぇ〜そうなんだ」

「聞いた割には興味無さそうだな…」

「えっ、だってひーろー?なんて知らないし勇者様みたいなもんならわかるよ、まぁ、納得した。」

「話は変わるけどここは何処で、君は何していたの?」

「そんな事も知らないでこの森に来たの!?でも、助けてくれた恩もあるし、特別に教えて上げるわ!」


それからここは、南の大陸にある、ネピアン王国より1番近いシダフォレストという場所だと、教えて貰った、さらにこの世界は、魔王及び、魔族が住む北の大陸、主に獣人などが多く住む東の大陸、最後にエルフや、巨人族の住む西の大陸に分かれていることを教えて貰った。

ヒロがいくつか質問しようとした時に、カトレアはハッとなって今、ここに来ている理由と、幻の薬草について話した。


「どうしよう、早くしないと、お父さんが死んじゃう!ヒロお願い!助けて!」

「俺はヒーローになる、漢だ!いや、今から俺はヒーローだ!任せろ!その幻の薬草は何処にあるんだ!俺も一緒にカトレアのお父さんを救う!」

「本当にありがとう!1つだけ心当たりがあるの、ついてきて!」

「あぁ、もちろんだ!」


泣き止んだばかりの腫れぼった目を擦りながらも、しっかりとした足取りで進んでいくカトレアの後ろ姿を見ながら、これから始まる冒険にヒロは心を踊らせるのと同時に、カトレアのお父さんを絶対に助けるんだと心に誓うのだった。


文字で気持ちを伝えるのは難しいですね。

これからもよろしくお願いします。

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